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家計調査データをTableauで可視化する②棒グラフを見やすくする【Tableauうまうま会ワークショップ】
Tableauうまうま会の幹事のセイジです。
本記事は、家計調査データ可視化の2回目です。
前回の記事はこちら↓
前回は以下の棒グラフを作成しました。
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今回は、前回作成棒グラフを以下のように見やすく変えていきます!

グラフの表示範囲
不要な値(NULL)を除外
都道府県が「NULL」の値が邪魔なので、「NULL」を右クリックし、「除外」をクリックすると除外できます。

NULLを除外すると見やすくなります。
グラフのサイズをウィンドウに合わせる(ビュー全体)
このままだとグラフが切れているので、全体を表示できるようにします。
画面上部の「標準」と書かれているプルダウンをクリックし、「ビュー全体」を選択します。

グラフが画面いっぱいに表示されました。

全体が表示されたことで、愛知県が1位、長崎県が47位ということが分かりました!
ラベルとグラフの色
ラベルの追加
1位と47位がどれぐらい差があるのか、数値でも分かるようにしたいと思います。
数字を表示させたい場合は、画面左のデータペインから、「値」をマークの「ラベル」にドラッグします。
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値がグラフに表示されました。
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しかし、先ほど表示を「ビュー全体」にしたため、行の高さが低くなっています。
ラベルは十分なスペースが無いとすべて表示されない設定が標準です。
ただし、設定で変更可能です!
ラベルを付ける対象を「最大値/最小値」にする
愛知と長崎に注目したいので、マーク「ラベル」をクリックし、ラベルを付けるマークの「最大値/最小値」をクリックします。
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これで最大値と最小値にラベルが表示されました。
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愛知県と長崎県では約10倍の差があることが分かりました!
ここまで顕著に差があるとは思いませんでした。
(筆者は香川県出身です。たしかに香川だとまぐろはあんまり買ってなかったかも。瀬戸内海だとまぐろ取れない)
グラフの色を薄くして見やすくする
今のままだとグラフの色が濃く、ラベルが見えづらいのでグラフの色を薄くします。
マーク「色」から不透明度を50%にします。

グラフの色が薄くなると、都道府県名やラベルが見やすくなったと思いませんか?
濃い色、薄い色、自分が好きな色など、好きな色に変えて印象を比べてみましょう!
タイトルを変更して意図が伝わりやすくする
さらに見やすくするために、タイトルを変更します。
グラフの上の「シート1」をダブルクリックし、シート名の編集画面を表示します。
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これで言いたいことが伝わりやすくなったと思います。
人間の視点は、左上から見ていく特性があります。
その特性を生かし、左上に分かりやすいタイトルを表示すると、意図が伝わりやすくなります。
グラフの軸を修正する
グラフ軸の名前を変える
軸のラベルが「値」のままになっているので、これも変えて見やすくします。
軸の部分を右クリックし、軸の編集を選択します。
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軸の編集で「軸のタイトル」を変更すると軸の名前が変わります。

軸目盛を変更する
軸の目盛りを変えたい場合は、「軸の編集」の「目盛り」タブに移動して変更できます。

目盛りが詰まりすぎてるより、余裕があった方がスッキリ見えます。
数字にカンマを入れる
軸にカンマが入っていないので、カンマを入れます。
軸で右クリックし、書式設定をクリックします。

書式設定画面が出たら、「軸」タブを選択し、「スケール」を選択してください。

よく使うのは「数値(カスタム)」です。
小数点の桁数設定ができます。
さらに細かく設定したい場合は、一番下の「カスタム」を選びましょう。

先ほど「数値(カスタム)」で設定した書式が表示されます。
Excelを使ったことがある人は見たことがあるかもしれません。
そう、Excelのユーザー定義と同じなんです!
細かい定義については以下のサイトをご覧ください。
一括で書式設定変更
一括で書式設定する(既定のプロパティ)
先ほど設定した書式設定は、グラフに対して設定されました。
他のグラフを作るとき、もう一度同じ設定をするのは面倒です。
一括設定するために、使うメジャーを右クリックし、「既定のプロパティ」を選択します。
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ここで数値形式を設定すると、ワークシート全体で同じ書式設定が適用されます。
かなり便利な機能なので、覚えておきましょう!
フォントを変える
フォントが変わると雰囲気が大きく変わり、見る人の印象が変わります。
各ワークシートで個別に設置できますが、数値形式と同様にフォントは一括で設定することができます。メニューの書式設定から「ワークブック」を選択します。
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左側にワークブックの書式設定が出ました。
以下のように設定しました。
フォント:游明朝
ワークシートのフォント:11
ワークシートのタイトル:24

硬い感じになりました。
自分が伝えたいと思う雰囲気のフォントに変えてみてください!
※ただし、Tableau PublicやTableau Cloudにパブリッシュした場合、正しく表示されない場合があります。
都道府県のラベルを非表示(行フィールドラベルの非表示)
グラフの都道府県名の上に「都道府県」と書かれています。
ぱっと見で都道府県だと分かるので、非表示にします。
「都道府県」のところを右クリックし、「行フィールドラベルの非表示」をクリックします。

細かいところですが、さらにスッキリしました!

シート名の変更
後から分かりやすい用に、作成したシート名を「まぐろランキング」に変更しましょう。
シート名の部分をダブルクリックするか、F2キーを選択すると変更可能です。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回は書式設定を中心に説明しました。
相手に伝わりやすくするためには、細かい設定が必要です。
最初は面倒に感じると思いますが、慣れれば簡単です!
次回は地図を作成します↓
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