日付をつかう（5） -日付のデータを日数を増減する処理をしてみる-
皆さん、こんにちは！
日付データは、様々な実務データで基本要素となっています。日付処理で悩むことも多いのではないでしょうか？
今回は、日付、時間のデータに日数、月、年などを増減させる計算処理についてご紹介します。
データソース
Preppin' Data 2024: Week 45 - SuperBytes Stock のInputのExcelファイルから、Available Stockのワークシートを利用します。
日付型のフィールド [Inventory Date] を持ちいます。
https://preppindata.blogspot.com/2024/11/2024-week-45-superbytes-stock.html
日付、年、月、日の増減処理 ＜DATEADD関数＞
DATEADD(date_part, interval, date) で記述します。
指定された日付に増分を加えて、新しい日付を返します。増分は、interval （増減させる数）と date_part （日付、時間に関する単位）によって定義されます。
加える例:
DATEADD('month', 3, #2023-10-01#) = 2004-07-15 12:00:00 AM
2023年10月1日に対し、月の単位で3増加（3ヶ月加える）処理を行う
結果は、日付時間型で示されます
減らす例:
DATEADD('day', -2, #2023-10-01#) = 2004-04-13 12:00:00 AM2024
2023年10月1日に対し、日の単位で2減少（2日減らす）処理を行う
結果は、日付時間型で示されます
１） 月、日の増減
データソースを利用して、具体的な計算結果を見ていきます。
上記の加える例と減らす例の計算式を用いて、データソースに対して計算を行ってみます。なお、date で示される日付のデータは、データソースの [Inventory Date] フィールドを持ちいます。
２） その他の増減
DATE_PART （最後に詳細を記載）を変えて利用することで、増減の単位を変えることが出来ます。
増減する日付の単位を、四半期、週に変更した例での計算式（例）は次の通りです。
[加える例（四半期の単位で3四半期加える）]
DATEADD('quarter', 3, [Inventory Date])
[加える例（週の単位で3週加える）]
DATEADD('week', 3, [Inventory Date])
また、デフォルトで表示される時間に対しても増減処理が出来ます。時間を加えた例での計算式です。
データソースが日付時間型であれば、時間に関する増減処理も利用価値が出てきますね。
[加える例（時の単位で3時間加える）]
DATEADD('hour', 3, [Inventory Date])
３） 日付のみの出す（時間部分を無くす）
DATEADD関数は、デフォルトで時間の表示（12:00:00 AM）がされます。実際の利用時に、日付だけ使いたいと思われるケースも多いと思います。
その際は、もう１つ関数を組み合わせて計算式を作りましょう。1) で利用した（月の単位で3ヶ月加える）の計算を例にします。
[日付のみj表示 加える例（月の単位で3ヶ月加える）]
DATE(
DATEADD('month', 3, [Inventory Date])
)
DATE関数を追加して、日付の表示のみにします。実際の計算結果です。
DATE_PART
日付、時間の単位としてPrepで指定出来る DATE_PART の内容です。計算式の利用時に参考にしてください。
'year' ： 4 桁の年
'quarter' ： 1 ～ 4
'month' ： 1 ～ 12 または "1 月"、"2 月" など
'dayofyear' ： 年初来日数 (1 月 1 日は 1、2 月 1 日は 32 など)
'day' ： 1 ～ 31
'weekday' ： 1 ～ 7 または "日曜日"、"月曜日" など
'week' ： 1 ～ 52
'hour' ： 0 ～ 23
'minute' ： 0 ～ 59
'second' ： 0 ～ 60
'iso-year' ： ISO 8601 の 4 桁の年
'iso-quarter' ： 1 ～ 4
'iso-week' ： 1 ～ 52、週の開始は常に月曜日
'iso-weekday' ： 1 ～ 7、週の開始は常に月曜日