見出し画像

【ライセンス不要】無料でTableauPulseを使用してみる

■はじめに

今回の記事は、2024.1で登場したTableau Pulseを早速使ってみようという内容と、TableauCloud(ライセンス)をお持ちでない方がTableauPulseを使用する方法について記載しようと思います。
余談にはなりますが、「Tableau Pulseでメトリクスを作ってみたので後でブログ書くよ」とXでポストしたところTableauコミュニティの公式ブログに取り上げていただきました↓(Xのポストも拾ってくれるんですね。。!)
今回の記事は、その際に宣言していたものになります。


■今回やること

  • Tableau Developer Programの個人用サンドボックス環境(TableauCloud)を作成し、TableauPulseを利用できるように設定する。

  • TableauPulseを使用してメトリクスを作成する。


■準備

まず最初にTableau Developer Programに登録して、個人用サンドボックス環境(TableauCloud)を立ち上げます。以下の記事をご参照ください。
※ちなみにですがTableauPulseはTableauCloudに付属する機能になります。TableauServerでは現状TableauPulseを利用することができません。

https://note.com/tableau_kun/n/n7dc91473d605


■設定の変更

TableauPulseを利用できるようにTableauCloudの設定を変更します。

①作成したTableauCloudにログインします。
②メニューバーの一番下(画像左下)の設定の全般タブから、「Tableau Pulse Deployment」の「Turn on Tableau Pulse」にチェックを入れます。
③「Tableau AIの可用性」の「Tableau Pulseのインサイト〜」にチェックを入れます。
(※下画像参照)

これにてTableauPulseを使用する準備が整いました。


■TableauPulseを使用する

①メニューバーからTableauPulseをクリックします。(探索の下にあります)

②TableauPulseのトップページに遷移します。

③メトリクスを作成します。右側の「New Metric Definition」をクリックします。

④サンドボックス環境に元々配置されている「Superstore Datasource」を選択して、「Connect」をクリックします。
※こちらのデータソースは最新バージョンに付属するサンプルスーパーストア(英語版)になりまして、2024年12月までのデータが入っています。(2024年3月4日現在)

Definition、Insightsの設定画面に遷移します。

⑤Definitionを以下の通り設定します。(画像参照)

・Name⇨Sales
・Measure⇨Sales
・Time Dimension⇨Order Date
・Adjustable metric filters⇨Region、Sub-Category

※「Show sparkline values to date as」はデフォルトでRunning total(累積表示)になっていますが、Non-cumulativeに切り替えますと累積しないグラフ表示に変更できます。

⑥Insightsを以下の通り設定します。(画像参照)

・Value going up is⇨Favorable

※デフォルト(Neutral)はグラフが青色ですが、Favorableは緑色、Unfavorableは赤色にそれぞれ変更することができます。

⑦設定が終わったら「Save Definition」をクリックします。

⑧Salesのメトリクスが作成され、詳細画面に遷移します。


■TableauPulse(詳細画面)

・詳細画面右上の「Follow」をクリックすると、TableauPulseのトップページに作成したメトリクス(Sales)を表示させることができます。
※「Follower」から閲覧する人の追加もできます。

※↑のトップページからメトリクス(Sales)[黄枠]をクリックすると詳細画面に遷移します。

・左上の「Adjust」から閲覧したい項目にフィルタすることができます。
↓は「Region」をCentralに絞り込んだ例です。
※Definition、Insightsの設定画面で、Adjustable metric filters⇨Region、Sub-Categoryに設定しているため、詳細画面にこちらのディメンションが調整用に表示されます。
※デフォルトでは一番左の日付設定は「Month to Date」ですが、切り替えることで表示する日付の範囲(並びに比較元の日付範囲)の調整も可能です。

・「Breakdown」に切り替えると、Adjustable metric filtersで設定したディメンションの粒度にグラフが変換されます。(↓はSub-Category粒度の例)

・詳細画面で↓の方にスクロールしますと、いくつか質問が配置されていたり、質問とそれに対するグラフが配置されています。上段の質問をどれかクリックすると、それに対するグラフが表示されます。
※Definitionで設定したMeasureとAdjustable metric filtersのフィールドを組み合わせた内容の深掘りをすることができます。
※Ask Dataの自動版に近いかと思います。

・Definitionの「Compared to」で設定した部分がトップページのKPI値の隣に表示されます。
prior period⇨今月と前月との比較
Prior Year⇨昨年同月との比較


■その他の機能

  • メトリクスの削除方法
    トップページの「Browse Metrics」では作成したメトリクスの一覧を閲覧することができます。
    作成したメトリクスを削除したい場合はこちらの「Action」からDeleteで削除することができます。

  • Preference
    詳細画面右上の「Preference」では、ダイジェストの受け取り方の選択(Slack、Email)と受け取りの頻度(Daily、Weekly、Monthly)の設定を変更することができます。

  • ダイジェストの受信(例)
    上記の「Preference」でEmailにチェックを入れた状態ですと以下のようなメールを定期的に受信することができます。


■懸念事項

TableauPulseに遷移した後にTableauCloudに戻るためのボタン(機能)がない。。(TableauCloud⇨TableauPulseは同一タブブラウザで開かれます)
現状はブラウザの戻る機能を使うしかなさそうです。


■終わりに

今回Tableau Developer Programを使用してTableauPulseを触ってみましたのでその流れを記載させていただきました。
どなたかのご参考になりましたら幸いです。
何かご不明点などがありましたらコメント、DM等でご連絡いただけますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?