SATC 1-5 女の魅力こそが武器
【うまく魅力を使うべし】
いくら親友でも、考え方や意見が違うときだってある。というか、違うときがほとんどかもしれない。「気が合う」っていうので友達になるケースが多いはずなのに、何故だか親友と呼べるくらい仲が良い子たちは自分とは似ていなくて、気が合わない部分も多いから不思議。
「女の魅力を使うべきか」、平たくいうと、「出世のためなら寝るべきか」こんな話題で話すSATCの4人。男女平等主義のミランダと、女の魅力は最大限使うべきというサマンサは衝突。このあと、キャリーの泊まったホテルで朝食を食べる際にも討論になりかけます。ほんとこの4人も、全然考え方、意見が違う。
わたし自身、親友と意見が食い違うとき、どうすべきかと頭を悩ますことが多い。わたしはけっこう、仲が良い人に対してははっきり物を言ってしまうタイプなので、絶対にそれはおかしい!みたいに言ってしまうことがある。でも親友はわたしとは意見が違うわけで。話していても平行線だし、だんだんイライラしてきちゃうこともある。
こういうときのサマンサってすごくて、「男は与え、女はもらう」というサマンサの言葉に対し声を荒げるミランダを、うまくおさめている。反論するわけでもなく、たしなめるわけでもなく。わたしは20代前半に一度SATCは全て見ているのだけれど、今回再びSATCを見返してみて、前には気が付かなかったサマンサのすごさに気が付きまくりである。
この話に出てくるアマリータという、「インターナショナルなお祭り女」(キャリー談)。女の魅力を武器にしてのしあがったようには見えないけど、きっとそうなんだろう。彼女の生き方を否定するわけでもなく、まあこういう生き方もある、として描かれている。
「寝る」というだけが、女の武器じゃない。ネビルモーガンという有名な画家に気に入られたシャーロット。ギャラリーに画を飾ってもらうには、寝るくらいしなきゃダメか…?と思われたが、ところがどっこい狙いはそこではなくて。何とカント(女性器)のモデルになって欲しいとのこと。そうきたか、そういう女の武器の使い方もあったか、と、驚く視聴者は多数いたはず。
このお話の終盤では、キャリーが人気レストラン「バルザック」のウェイトレスにトイレでタンポンを渡すシーンがある。この「貸し」により、キャリーは人気レストランにすんなり入店できたのだった。
「女の武器」=「寝ること」だけではない、という話だけにとどまらず、時には「女同士」でしかできないことも「女の武器」になりえる、つまり「女の武器」は、男に対して使うものだけじゃない、ということがわかる。なんかこのオチ、さすがだわ。
それにしても…キャリーが突然宙に浮いていったり、ジルとの不自然なほどロマンチックなデートの演出(花びら舞いすぎワロタ)だったり…この回、迷走しておりますな。
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