ティーバッグなのに本格的な香りとお味の中国茶@香港のスーパーでお安く買えるからうれしい
そもそも中国茶とは、茶葉を吟味して、きちんと淹れるもの。
急須などを使うのが一番だけど、百歩譲っても、瀬戸物のカップに茶葉をいれてその茶葉にふさわしい温度のお湯を注いで飲む。
ペットボトルのお茶は成分を見ても「茶葉と水だけ」というのはないから論外。一般的なティーバッグの中国茶は、びっくりするほど安い値段だから仕方がないのかもしれないけど、あれが本当の中国茶や!と思われたくはない。
これは「中国茶LOVE」。
でもね、そんなティーバッグの中国茶にも、美味しいのがある。
それが、今回ご紹介する「天仁銘茶 高山烏龍茶」。
出会ったのは30年ほど前に、台北の繁華街の中心にある地元の人のためのビジネスホテルに泊まった時だった。
当時、中華系の地元ホテルには、部屋に茶筒に入った中国茶と蓋つき瀬戸物のカップと、熱湯の入った魔法瓶が置いてあり、お湯がなくなると追加で持ってきてもらうというシステムだった。
なのに、そのホテルの部屋にはウォーターサーバーが置かれていた。いつでも熱いお湯が手に入る。
このホテルのオーナーは、よっぽど中国茶をきちんと淹れて飲んでほしいねんなー、と思った。なのに、中国茶は、茶筒ではなく、このティーバッグが置いてあったのだ。
なんでやろう?
不思議に思い、そのティーバッグで淹れたお茶を飲んでみてびっくり。
吟味した中国茶葉を使い、きちんと淹れたのと区別がつかないほどの美味しさだった。
お湯を注いだ時にあたりに漂うかぐわしさ、口に含んだ時に鼻腔に抜けるふくよかさ、飲んだ後に口の中に残る爽やかさがしっかりあった。
なんでやろう?
とティーバッグを分解して中の茶葉を見た時にその理由が判明。
茶葉が砕かれることなく、原形を留めたままだったのだ。
つまり、きちんと淹れるときに使う茶葉がティーバッグで包んであるだけだった。
めっちゃええやん!
個装なので茶葉も劣化しにくいし、持ち歩きにも便利!
その頃は台湾でしか買えなかったので、行くたびに大人買いしていた。
それが今では香港のローカルスーパーでも手に入るから嬉しい限り。
注意事項がひとつ。烏龍茶は、お腹が空いたときに飲みすぎると「茶酔い(胃が痛くなる)」するか気をつけてね。
※気が利いているポイントがパッケージ。箱の下のところを開けて一袋ずつ出せるようになっている。とってもlovely❤️(2023/11/18 楊さちこ)