職業、ITインストラクター。
つい最近、14~5年ぶりにある方に再会することができました。
14~5年前、私は某プロ向けソフトウェアのITインストラクターを生業としていました。おかげさまで好評で(誰も言ってくれないから自分で言うけどもw)毎度ご指名をいただいてお仕事をさせてもらっており、割と自信満々に生きていたと思います。
そんな時に、この方(クライアントのお一人です)含め大勢のクライアントの前でリハーサルをしたんです。クライアントの皆さまが概ね褒めてくださる中、この方だけは違いました。
それは、それは、私のやってきた努力全てをひっくり返してしまうような、『救いのない』ご指摘で、全否定されたように記憶しています。
「君は現場を知らないから、心に響かないよ。」
正直刺さりました。至極正論で、何も返せなかった。こんなに勉強してもダメなんだ、と、悔し涙がでました。本来人前で涙を流すなど言語道断と思っている私ですが、堪えきれませんでした。
その後、自分自身でも現場を知らなきゃダメだな、という気持ちが大きくなり、転職してWebディレクターに。(もちろんこれだけが理由ではないけれど。)
そして15年後、また再会しちゃったら、聞くよね。あの時聞けなかった事を。「何であんなこと言ったんですか!私のこと嫌いだったんですか?!」と。そしたらね、予想もしなかった答えが返ってきたんです。
「見込みがあったから。」
・・・・
はぁぁぁ!!!!!!!!!!そっち?!?!?!?!?!みたいな。
そんなんもっと優しく言ってくれないと分かんないよっ!!みたいな。
そんな訳で、15年間刺さっていたトゲが一気に抜けた気がしました。
刺さったトゲはとても痛かったけれど、今となっては『気づき』を与えてもらった事に感謝しています。
あれがなければWebディレクターという違う世界へ飛び込むこともなかったし、Webディレクターをやっていなければ開業していないし、開業していなければまた再び同じクライアントにお世話になることもなかったかもしれない。
TABITO