声をあげる
過去最強クラスの台風19号が去り、少しづつ被害状況が見えてきました。
被災地の皆様におかれましては、一日も早く、安心して暮らせる生活を取り戻せるようお祈りしています。
過去最強クラスと言われた今回の台風、報道各社も早い段階から今回の台風がとんでもないものであると何度も何度も報道し、交通機関の計画的運休や大型店舗などの計画的閉鎖など、これまでの教訓を生かして「自分たちの命は自分たちで守る」歴史に残る機会だったのではないか、と思っています。
そんな中、東京都心部の水害から都民の命を守った、地下の巨大調整池の記事を見つけたので、ぜひご一読ください。
日本の公共事業の素晴らしい技術が今回沢山の都民を守った。感謝しかありません。税金が高すぎる、とか、いつまでたっても終わらない工事、などと揶揄される訳ですが、水面下では沢山の技術者の叡智をもとに国を守ってくれる仕組みが構築されているんですね。
さて、我が家でも今回、公共事業に守られたので、ここに感謝の言葉を残したいと思います。
我が家は東京郊外にあるしがない小さな町。町の中でも外れの外れに位置しています。かれこれ35年近くこの土地に住んでいます。
確か4〜5年程前に、自宅前の道路で一斉工事が行われました。我が家は角地なので2面が道路に接しており、2箇所駐車場の入口があります。まあそれまで何の不都合もなかったので「へえ、道路工事するんだ」くらいにしか思っていませんでした。
ところが、道路工事が終わりしばらくして台風が来る季節になった時に、異変がありました。それまで何の不都合もなかった道路ですが、道路工事後には自宅前の道路に水が溜まり、ひどい時にはそれが風で煽られ、まるで川のようになったのです。(おそらく水深40〜50cm)
よくよく観察すると、どうやら道路工事により道路に高低差が付けられ、向こうの角の家からずーっと、我が家の前に水が流れてくるような設計になってしまっていたのです。
我が家の土台はもともと道路からかなり高く造られており被害はなかったものの、駐車場にとめていた車が心配なレベルで水が。駐車場も高低差を付けてありますが、入口はもちろん道路とほぼ平行。駐車した車の道路側の車体がタイヤ半分近くまで埋まってしまうレベルになってしまったんです。
これは大規模な台風が来たらマズイ、と直感したのですが工事直後でうまく機能していないのかもしれないとも思い、しばらく様子を見ることに。2年目、3年目と様子をみましたが改善される様子もなく、これではいつ建物にも害が及ぶか分からないし、とにかく自宅前の道路が川のように流れることに恐怖を感じたので恐る恐る役所の土木課へ連絡しました。
まったく知識がないので何を伝えれば良いかも分かりませんでしたが、一つ一つ自分の認識を丁寧に伝えて、このままでは車が水没してしまう、軒下まで浸水してしまうだろうと説明。後日、土木課の方が状況を確認しに家まで来てくれ、話を真摯に聞いてくれました。
その後、何度か台風や、豪雨の際に被害状況の確認に回っていたようですが、数ヶ月後、あらためて我が家の前の道路工事が始まったのです。
そして今回、再道路工事後初めて、のタイミングでの過去最大級の雨量ということで若干心配していましたが、見事に我が家の前に水が貯まることなく、川のように流れることなく、素晴らしい治水対策がなされていた事が証明されました。
公共事業のありがたみを心から感じましたし、素人でも、よく分からなくても、困ってる事を困ってるって伝えたら、ちゃんと対応してくれるんだ、と感心しました。我が町素晴らしいっす!そりゃ、市長さんが4期連続当選するわけだ。
隠れたヒーローの素晴らしい仕事に感謝したいと思います!!あの時の土木課の担当者さん、ありがとう!!道路の治水、完璧っす!!
声をあげる、大事。
TABITO
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