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小1娘がハリーポッターに興味を持った訳

 オーストラリアのショッピングモールのエスカレーターで下の階に降りようと子供の手を引いたとき、バラバラバラ〜と背後から英語で何か話しかけられた。え?とその女性の顔を見たとき、既に足は一歩踏み出されエスカレーターに乗っている。「良ければいりませんか?」的なことを言って、何か差し出す。エスカレーターは止まってくれるはずもなく、容赦なく降りているので咄嗟に手を出し、袋に入ったものを束で受け取った。あ、子供用のおもちゃっぽいと思った私はかろうじて「サンキュー!」と笑顔向けた。その女性と隣の人は同じ制服を着ていたので、どこかの店員さんぽく、私が子連れだったので、要らなくなったノベルティをくれたのかなと想像出来た。袋を見るとハリーポッターと書いてある、試しに1つだけ(9個くらいどばっとくれた)開けてみると、硬い紙で出来たハリーポッターの人形を組み立てるようになっている。おお、これは良かったねとまだハリーポッターを知らない3歳と6歳の子供たちに、ハリーポッターについて説明してあげた。これが子どもたちがハリーポッターにドハマりするきっかけになろうとは。

 部屋に戻り工作の好きな娘は早速全てのハリーポッターの仲間たちを組み立てた。息子も何が出るのかわからない所が楽しくて、開けては姉に作らせる。たまたまコールズの無料の冊子を貰っていて、そこにはハリーと仲間たちの写真がずらっと載っていて、今度はこの子がほしいとか、鳥(ふくろう)が出てほしいだの、わくわく。子供たちはストーリも知らないのに勝手にごっこ遊びを始めて随分楽しそうだ。そして、コールズに通うこととなる、笑。セルフレジの画面に$30以上買い物すればハリーポッターが貰えるとあったらしく、店員さんにレシートを見せたところ、2つくれた。子供がふたりだったからおまけしてくれたっぽい。大喜びで何が出るかと持ち帰る。お目当てのは出なかったみたいだけど、その日から毎日コールズに行こうと楽しみに。まんまとスーパーの戦略にハマったとも言える…
 スーパーの食品が並ぶコーナーの一角にハリーポッターコーナーがあって、箱に入った組み立て式の、汽車やお城なんかが売っている。「買ってー!!」となる、もちろん。普段なら絶対買わない。お店の思うツボじゃん!硬いとは言え紙のおもちゃに500円以上払うなんて…まぁでもこの日は娘の誕生日だったので、サイフの紐を緩めてしまう。帰って早速組み立てる2人、汽車が出来たことでそれまで集めた子たちを乗せることが出来て、更に楽しいらしい。
 「ぼく、ブタが欲しかったんだよねー、やったぁ~!」と息子か喜んでいる。ん?ブタなんて出てきたっけ?と思い見てみると、ドビー、笑。ドビーは豚じゃないよ、確か妖精じゃなかったかな。私もハリーポッターを読んだのはかなり前のことで、最後までは読んでないので、記憶は曖昧だし、知らないことも多い。娘が色々質問してくるけど答えられず、その都度調べたりして答える。パパもそれは同じだったらしく(そもそも読んだこと無いと思うし)スマホで色々調べていくうちに、総ルビの本があると言い出した。
 取り敢えず数冊買ってみることに。全部で20冊のペガサス文庫はルビ付き小さめで子供にも持ちやすく、一番人気とのこと。『かいけつゾロリ』シリーズは最新刊以外の70冊は読んでいる読書好きの娘、だけど比較にならないほど文字が小さい。これはまだ早いかも。娘が少し読んでみたものの、やっぱり難しいと言って放り出す。そうだね、もう少し大きくなってからでもいいよと思いながら、どんな話だったかなと私が読んでみたら、面白くてハマる、笑。そして寝る前の絵本の読み聞かせの変わりに、少しずつ読むことに。すると娘はもっと読んでほしくて、自分で読み始める。はじめはわからないことだらけだったけど、「だんだん面白くなってきた」と夢中に。しばらくは自分で読んだり、読み聞かせだったりで物語を楽しめそうです。
 数日かけて一冊読み終わったみたい。なかなかいいペースだと思うよ、じっくり魔法の世界を味わってほしい。

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