アガサ・クリスティー関連図書4
アガサ・クリスティー生誕100年記念ブック
1990年に、クリスティーの生誕100年を記念して出された本。
オールカラーで100ページ、写真も豊富に載っています。
アガサのプライベートな面での出来事や作品を通してのクリスティー、孫のマシューの「祖母ニーマの思い出」など、様々な視点からクリスティーが語られている。
また、すぐに廃刊になった『ザ・ノヴェル』という雑誌に1923年に発表された、比較的知られていない初期短編作「罠にご用心」はこの本で初めて公表されましたが、なぜ今までの短編に入らなかったのかわからないけれど、とても面白い作品です。
印象的なのは、アガサとマックス・マローワン(二度目の夫)がそれぞれの自伝で、お互いの出会いの時を語っており、とても運命的な唯一無二の2人のご縁を感じて泣けました。
アガサは、マックスの発掘にも毎年のように同行し、ただついていくだけではなく、得意の写真撮影で仕事を手伝っていたという。
その様子は、クリスティーの旅行記「さぁ、あなたの暮らしぶりを話して」でたっぷりと語られてます。
日本語版特別ページというものがあって、
石川県加賀市に「アガサ・ハウス」が建設されるという情報が載っているが、事情は知らないけれど建設はされなかったのでしょう。調べてみたけれど、全然出てきませんでした。
計画倒れか、契約がうまくいかなかったのか…とても残念です。
定価1,500円という割には、とても充実した内容だと思います。
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