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イエスはどう生きたか

8:14 弟子たちはパンを持って来るのを忘れていたので、舟の中にはパン一つしか持ち合わせがなかった。 15 そのとき、イエスは彼らを戒めて、「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」と言われた。 16 弟子たちは、これは自分たちがパンを持っていないためであろうと、互に論じ合った。 17 イエスはそれと知って、彼らに言われた、「なぜ、パンがないからだと論じ合っているのか。まだわからないのか、悟らないのか。あなたがたの心は鈍くなっているのか。 18 目があっても見えないのか。耳があっても聞えないのか。まだ思い出さないのか。 19 五つのパンをさいて五千人に分けたとき、拾い集めたパンくずは、幾つのかごになったか」。弟子たちは答えた、「十二かごです」。 20 「七つのパンを四千人に分けたときには、パンくずを幾つのかごに拾い集めたか」。「七かごです」と答えた。 21 そこでイエスは彼らに言われた、「まだ悟らないのか」。

口語訳聖書 マルコによる福音書第8章14-21節

まず、一箇所、違う訳の可能性が提案されているところがあるので、その意見に従って私訳します。

8:16 (しかし)彼ら(=弟子たち)は、(自分たちが)パンを持っていないことについて互いに議論を続けていた。17 (それに)気づくと彼(=イエス)は言った。「どうしてパンがないことについて話しているのか。… 」

私訳 マルコによる福音書

こうすると場面の捉え方が少し変わってくるので、この筋で話を整理をしますと、

  1. 弟子たちがパンを持ってくるのを忘れたことに気づいた。

  2. イエスはパンを忘れたところで大したことないと考え、せっかくなのでパン種という比喩で言いたいことを言った。

  3. 弟子たちはイエスの発言をスルーしてパンをどうしようかと話し合っている。

  4. イエスがスルーされたことに気づいて、パンのことなど心配するに足りないと言うために先のパンを増やした奇跡を二つ思い出させた。

となります。

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