サルバドール・ダリに耐えられなかった話
美術館の企画展は、いつも観るのに2時間半以上かかる。でもこのダリ展、史上最速の30分で出てきてしまった…。
三重県立美術館で開催されていたサルバドール・ダリの特別展「ショック・オブ・ダリ」
サルバドール・ダリは20世紀を代表するスペイン人画家で、絵画、彫刻、衣装デザイン、映画制作などなど、幅広く表現活動をしていた。
絵画だと、ぐにゃぐにゃの時計が描かれた「記憶の固執」なんかが特に有名なのかな?
ポスト印象派のタッチで描いた風景画なんかもあるが、この企画展はシュルレアリスム(超現実主義)としてのダリを取り上げたものだった(っぽい)。
ではなぜ30分で出てきてしまったのか…?
そもそも、シュルレアリスムの作品を直に観るのがはじめてだったせいかもしれないけど、
見ていて「よく分からない」と思ってしまう。
分からないということは、理解しようと頭を使っていることになる。
これが1番の苦痛だった。
今まで観てきた絵画はどれも感覚で味わうものだったから、理性的に捉えようとさせてくる絵に不快感を抱いた。
いわゆる「なんか生理的にムリ」
これだ。
観ることに耐えられなかった。
理解しようと思っても、天才たちが残した作品を解釈できるはずもなく。解説を読んでもよくわからない。
「これが絵なのか…」
というどうしようもない感想しか出てこない(笑)
現代社会への強いメッセージと強いエネルギーは感じるが、その鋭利な音にやられてしまった。
モネのあの言葉を思い出した。
私自身、無意識的に絵画にそれを求めていたのかもしれない。
なぜ、絵を見たくなるんだろう?
誰か教えてください…。
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