![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50369557/rectangle_large_type_2_b887750d410de03882a87937e94d36b1.jpg?width=1200)
映画「ノマドランド」
どこまでも広がる大地は、そこに立つ人を選ばない。生きるも死ぬも私たち次第で、全て委ねられている。
何を見、何を感じ、何を思って生きるのか。
自分で決めるよりその選択を誰かに委ね、生じた後悔を誰かのせいにした方が楽だ。
だけどそれを許さず、一つ一つが自分の選択であることを誰よりも自覚しながら生きている人、それが「ノマド」なのかもしれない。
その孤独な日々は厳しさに満ちていて、確かなものなど何もない。
でもその中で人との出会いを慈しみ、あらゆる瞬間を全身で受けとめる強さが、本当に美しいと思った。
この作品では、ノマドの人たちの"場所やしがらみに縛られない自由な生き方" という側面だけでなく、もっと現実的で過酷な側面もありありと映し出している。経済大国アメリカ、その社会の惨状を突きつけられた。
加えて、名優「フランシス・マグドーマンド」の魂の演技が圧巻だった。