こんなに映えないウズベキスタン旅行記は他にはないかもしれない。
なんでウズベキスタンに旅行してるかっていうと、イスラム建築が好きだから。全然詳しくはないけど。
首都のタシュケントは人が割と淡白。建設中のビルがたくさん。
サマルカンドは観光地。客引きもわらわら寄ってくる。道を歩くと喋りかけられる。大多数が商売目的だけどたまに違う。小さい女の子がハイタッチして、次に私のハゲかけたゴールドのネイルを見て「わーお」って言った。目が綺麗だったから絶対皮肉ではない。そして髪の毛を触って、ほっぺを叩かれた。なんかご利益がありそう。(叩かれた私側に)
人との距離が近い。知らない人がわらわらやってきてやいのやいの話す。はじめましての人なんだけど、肩と肩とが触れ合いそうな距離でがやがや。ここまで近いとスられるんじゃないかと警戒するけどそんな気配は全くない。だけど銀行でまとまった額を両替するには別のお客さん、距離が近すぎやしないか?しかもお客さん側で仕切ってる私服のマダム、あなた何の人?
くしゃみをすると知らない人がbless youって言ってくれる。たぶんウズベク語で。
子どもが平日の昼なのによく働いてる。今夏休み?
街に子どもの声があふれてる。両親が子どもは国の未来だねって言ってた。
信号のない横断歩道は渡り始めないと車は止まってくれない。歩行者に譲る車はハザードつける。
車は多くが窓を開け放して排気ガスの匂いがする空気を感じるスタイル。
車は9割以上シボレー。
最初に日本から来たって行ったからか、レストランでの食事の後半で割り箸を出してくれた。Uberみたいなの(ウズベキスタンではYandex Goという)の運転手さんが私たちを韓国人だと思ったのか、ウズベキスタンのローカル音楽から途中でK-POPに変えてくれた。うん、優しさは伝わった。
サマルカンドどう?って聞かれて、とっても美しい街だね。って答えるとみんな嬉しそうな顔をする。私は自分のホームタウンに関してその顔ができるだろうか。ただ綺麗な街でしょう、でも暑いね。の暑いねの時だけ彼らちょっと渋い顔をする。うん、確かに暑いけど6月の時点では湿気がある東京より過ごしやすい。
Yandex Goの運転手さんがいきなり日本語喋り出したと思ったら日本に5年住んでたことがある人だった。COVID-19の流行と親御さんの不幸が重なって帰国を余儀なくされたけど、また日本に住みたいって言ってた。なんで日本?って聞いたら生活の質が高いかららしい。確かにウズベキスタンよりは日本の方が賃金は高そう。ただ外国人として日本に住む大変さを想像すると日本より住みやすい外国はいくらでもあるんじゃないかって思ったりして、「ふぁーん」みたいな納得してるようなしてないような曖昧な返事をした。
アバウトな人が多いんだね。車のトランク開けたまま走るし、お釣りは自動的に切り捨て方式。植物の鉢がバリバリに割れてても、土がカピカピだから形を維持してるから、まあ、いっか。
ガソリンの匂いが結構するけど大丈夫そう?
街でゆっくり過ごしてる人が多い。噴水がある公園のベンチに座っておしゃべりしてたり、歩行者天国のちょっとした芝生の木陰でピクニックしてたり。
必ずと言っていいほどどこから来たか訊かれる。意外と名前も訊かれる。なんか名前を訊かれるとリスペクトを感じる。人間と人間が会った感じ。
電車の隣の席になった人とは挨拶するのが文化っぽい!?え、それとも元から知り合いで電車の席集合?乗り込んだ時は会釈だけだったけど降りる時は手を振ってみた。
広場があるってすばらしい。街に緑が多くてすばらしい。噴水は最高。
観光地なのに人が少なくて嬉しい。
コカコーラとペプシのロゴが街中に溢れてるのを見て、こんなに美しい街なのにって残念に思う。建設中の新しい商業施設にどこにでもあるブランドが入るのを見るとこの街の固有性が少しずつ失われるような気持ちになる。これは私のエゴだろうか。
食堂にハエが飛んでるのは構わないし、品物がいつからそこにあるのか分からない市場とかはむしろずっとあって欲しいって思っちゃうんだけど、トイレがあまり綺麗じゃないのはげんなりしちゃう。げんなりトイレには行きたくない。何をauthenticityとして残して何を便利/衛生的/効率的にするかの線引きって難しいし、立場によって線を引きたい場所って違うんだろうな。。
駅にも空港にもマッサージチェアがある。好きなのかな?
ここまで書いてウズベキスタン旅が映えないかのような誤解を招くのではと不安になりはじめたけど、本当はすごくすごく美しい場所なので、本当にそれはに関しては別のソースをあたってください。そして旅しやすいし本当におすすめです。本当に行きたい人分かる範囲で相談にも乗ります。