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台灣日常攝影展覽

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台湾で写した記録とそこで感じたことを拙い言葉で紡いでいます。 台湾の美しい情景や空気感が写真を通してそのまま伝わったらいいなと思いながら写真を撮っています。
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#旅のフォトアルバム

台中、美しい音の洞窟と映えアイス。

相変わらずカメラ斜めがけにして台南を拠点に台湾各地をちょこちょこと巡っています。最近なぜか立て続けに台中と縁があったのでその記録を。 台中ってなんか良い。 いろんな側面を持ち合わせている。 街を歩いていると次々と面白い光景が目に入ってくる。道端に洗濯物が干されていたり、ニワトリがペットとして放し飼いされていたり、薬局の相談窓口が交差点にあったり。 この日は写真展に行ったついでに、台中国家歌劇院に行ってみた。 台中の高層ビルが立ち並ぶエリアに突如現れた独特の形をしている

台湾で撮る前撮り、カップルフォト、旅の記録

台湾に来てもうすぐ1年。 少しずつ撮影のご依頼をいただくことが増えてきました。台湾での撮影を通して感じていることを振り返ってみようと思います。 ---プロフィール 台南・高雄を活動拠点として、前撮り・カップルフォト・フレンドフォト・おひとり撮影と様々なシーンを撮らせていただいています。(夜市食べ歩き、お散歩、旅行の記録、入籍報告、台湾の自然と、など) ※台湾夜市で食べ歩きウェディングのアルバムは社内四半期コンテストにおいてウェディング部門優秀賞として表彰していただきま

この夏が終われば会えなくなるから、愛おしすぎる今を大切にしたい話。

去年の11月から台湾でのワーキングホリデーを始め、先月から拠点を高雄から台南へと移した。 ◾️移り住むこと。 移り住む。 この決断はミラクルファインプレーだった。 __難しく悩んだわけではなく、心のワクワクに従っただけだけど 移り住んでいなかったら、出会えていない人が沢山いる。奇跡的な確率で、偶然同じ場所で同じ時間を刻んでいるのだから、そりゃもうこの日常が愛おしくって仕方ない。少しでもタイミングが違えば巡り合っていない人生になっていたかも、と考えてゾッとするくらい、結構

屏東の海に佇む教会カフェとそこに現れた夕暮れへの扉。

屏東の東港に行ってきた話。 バスを降り太陽ギラギラの中、華僑市場に向かう。 品定めしすぎてお店選びに飽きてきた頃に直感で入ったお店が大当たり。口から「うまいうまい」と勝手に言葉が飛び出てくる。海鮮丼はもちろん、魚のアラがゴロゴロ入った味噌汁には感動した。 華僑市場の次は、教会がモチーフのカフェまでサイクリング。お馴染みのYouBikeで20分ほどゆったり走る。まっすぐに伸びた道の先の大きな入道雲を目指して走っているようだった。 海と空の青にポツンと黄色の建物。湾の真ん

台湾の離島「澎湖」で絶景と花火に心打たれた二日間。

台湾のハワイという異名を持つ離島、澎湖(ポンフー)に行ってきた。 旅のきっかけは澎湖國際海上花火節、毎年4月〜7月の間、週1~2回花火が打ち上げられる。なんと今年はONE PIECEとのコラボ。 電動バイクをレンタルして友達と二人乗りで島を走り巡る。一日目は北側を巡って島の端っこを目指してみる。 通樑古榕はまるでガジュマルに守られた廟、数年前カンボジアで見たベンメリア遺跡とどこか似た雰囲気を感じた。 初めて見た石敢當。 市中を徘徊する魔物「マジム

屏東にある森林に囲まれた図書館

最近何も予定がない日があったら一人で行ったことのない場所に行く。やっぱりいつまで経っても台湾のことが好きで、もっと知りたいと思ってしまう。 昼過ぎに到着し、まずはお昼ご飯を。目星をつけていたお店が定休日だったので、屏東観光夜市にある有名店、𩵚魠魚焿へ。 久々に𩵚魠魚焿(白身フライあんかけスープ)を食べたけど、𩵚魠フライ(サワラの一種)が熱々ホワホワで美味しかった。屏東の肉燥飯は肉鬆がかかっているのが多そうな印象。 移動手段は安定のレンタサイクル、YouBikeで目的地に

旗山で「日本人だから無料」の恩を受けた話。

行ったことのない地方に足を運びたくて今回はふらっと旗山までバス旅を。 ここ旗山には、旗山老街というバロック式の装飾が施された建物が並ぶ古い町並みがある。右も左も「香蕉(バナナ)」の看板があり、通るたびにバナナ味のお菓子を(半ば強引に)試食させてくれる。香蕉紅茶も有名で、ほのかに香るバナナ風味が意外とマッチしていて美味しかった。 お腹が空いていたので地元民で賑わうお店に入ってみる。 数えきれないほど肉燥飯や魯肉飯を食べてきたけど、ここが一番美味しい。(脂身が得意じゃないの

[5]原住民文化、旅の締めくくり珈琲と花蓮グルメ/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [5]原住民文化を知る街歩き 最終日の花蓮は小雨。高雄にいると滅多に雨に出会わないため久しぶりの雨に少しウキウキした。これまでの滞在で気になる場所は全て行き尽くしたので、最終日は気分に任せてフラフラと。 今回台湾東部へ初めて訪れ、原住民文化を垣間見る機会が多々あった。もっと知りたい、そんな気持ちを抱えて向かった先は、花蓮縣原住民文化館。 着いた時刻は11:45。本来は12時から昼休憩だったのだが、「気にしなくていいよ」と、ゆっく

[4]太魯閣の絶景を存分に楽しむ方法/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [4]太魯閣の絶景を存分に楽しむ方法 台湾の絶景といえば?と台湾人の知り合いに聞くと大体「太魯閣」と答えが返ってくる。カメラが好きなら尚更行くべきだよ、って。 さぁこの旅のメイン、待ちに待った花蓮の太魯閣。 太魯閣を楽しむ方法としては、①個人でバスを乗り継ぎながら巡るか、②現地ツアーに参加するか、③チャーターしたタクシーで巡るか。 もっぱら旅人スタイルを通したい自分は、値段を抑えて自由に巡るローカルバス一択と考えていたけど、今

[2]台東の美食に舌を唸らせる/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [2]台東の美食に舌を唸らせる 太麻里から台東市内まで路線バスで1時間ほど。普段過ごしている高雄とはどことなく違う雰囲気。原住民の方が多い地域だからか、少し顔つきも違う。 街歩きをしていたら、透き通った裏声のような綺麗な音を口から叫びながら自転車に乗った男性が通り去った。まるで車のクラクションのように声を使っていたのが印象的だった。あの方は布農族の方だったんだろうか。 目星をつけていた台東の美食は米苔目、米でできた短いうどんみた

[1]太麻里の海風/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [1]太麻里の海風 珍しく早起きをして、7:10高雄発の自強號に乗り込む。車窓の景色はヤシの森を抜けて西の台湾海峡から東の太平洋へと。 太麻里、特に何もない田舎町。なぜ途中下車したかというと、たまたまインスタで見た写真がこの地域で撮られたものだったから、である。 (映えスポットや観光名所ではなく、変哲のない風景の写真に何故か惹かれた。誰かの写真を見て「この場所に呼ばれてる」と感じる時が稀にある) レンタサイクル(電動)は2時間

斜めがけの相棒と過ごす台湾。

大体、いつもカメラをぶら下げて歩いている。一枚も撮らずに「あぁ今日はただのファッションだったなぁ」と想うこともしばしば。でも懲りずに重いカメラを斜めがけにして散歩する。 誰かが言ってたような、言わなかったような。良い写真を撮れるかどうかはカメラを持ってその場にいるかいないか、だとか、なんだとか。 斜めがけの相棒には申し訳ないけど、「写真を撮りに行くぞ」と意気込んで散歩に出かける日はほとんどない。どちらかというと「ま、運良くいい瞬間に出会えたら」と探検するような心持ちで街を