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冬の京都で過ごす 22日目 立春

5時、目が覚める。横になったままスマホで祇園四条から鞍馬までの電車の時間を調べる。この時間帯でも電車は出ているようなので起きて準備をする。

明日には自宅に戻るので無計画に行動できるのは今日だけだ。幸い、20時までは雨が降らない予報。コーヒーを淹れてヨガ15分。

テレビを付けると6時を告げる。数秒遅れて備え付けの目覚まし時計のアラームが鳴るので止める。靴ずれに絆創膏を貼り、着替えも済んだのでそろそろ出かけることにする。ゴミ箱とタオル類を廊下に出す。

6時10分、まだ夜明け前で暗い。昨日スーパーで買った柿をポケットから出してかじりながら歩く。種ありと書いてあるが前回買ったとき種なしだったので何となく入っていない気がしていた。やっぱり種なしだった。

四条通りまで出ると信号機、車のヘッドライト、自販機、街灯、パン屋、道の祠には灯りがついている。土曜日ということもあって人も多い。昼間と変わらない気分で祇園四条まで歩く。

四条河原町 すでに車通りが多い
徐々に明るくなってきた
先斗町 人はいない




四条大橋を渡る頃にはだいぶ明るくなってきた。
カンカンカンカンという音が聞こえるので視線を向けると橋の掃除をしていた。

四条大橋 渡った先に祇園四条駅がある


駅のホームに電車が入ってきた。座席に座るとあったかい。

〇2~〇8は停車位置


ぼーっとしていたら駅についた。停車時間が長いのでキョロキョロして駅名が書いてあるものを探す。見つからないのでGoogleマップで確認すると出町柳にいた。電車を降りて京阪から叡山電車に乗り換える。

叡山電鉄 鞍馬まで直通


過去2回とも市原から先が通行止めになっていて、鞍馬まではバスに乗り換えていたが、再開して鞍馬まで乗り換えなしだ。

ワンマン運転です
ハートのつり革


7時半、鞍馬駅に到着。空気が美味しい。
鞍馬寺は駅を出てすぐ見えてくる。商店もまだ開く前の時間だが参拝する人はチラホラいる。

鞍馬駅 天狗多め
よくよく読む
鞍馬寺前の商店 まだ開店前
鞍馬寺
300円納めて入山する


由岐神社は改修中でした。


山鳩が鳴いている。朝だなー。


鞍馬寺
雪が残っている。


本堂 蝋燭だけが付いている。
がたっと音はしたが人の姿は見えず。

本堂
比叡山が見える


ベンチに座って昨日買ったクリームパンを食べる。屋根から雨みたいに水かしたたる。

クリームパン
似てる


食べ終わるころに人も来たので立ち上がる。




木の根道


野生の鹿がいた。一人の時に鹿とはいえど野生動物との対峙は避けたいです。


奥の院


しばらくすると鳥の鳴き声に混じって川の流れる音が聞こえ始める。もう貴船神社はすぐそこです。

ここに川床があったような
貴船神社
お掃除中でした
ご神水を汲んでいく


貴船口駅まで2kmだけなので歩いて行くことにした。


ジョギングしているおじさんに後ろから追い抜かれる。
おじさんが突然直立し敬礼したと思ったら、正面から来る車の運転手も敬礼し返している。



貴船口から叡山電車で出町柳まで移動する。寝るかと思った。

「タコでも開けられんで」「タコでも?」「タコ、自分の足で、こう」


とりあえず鴨川沿いを下る。リュックにもうひとつ入れたパンを取り出して食べながら歩く。おいしい。

鳩、鴨、ハト、カモ、トンビ、ランナー、ハト、トンビ、ランナー、「およっおよっ」と鳴く鳥、亀。

柴犬が亀を渡るのを猛烈に嫌がっている。渡らすのを諦めたなと思って見ていたら今度は自分のしっぽを追いかけてその場でクルクル回り出した。クルクルが止まらず、はねたリードが足に絡んで、飼い主は少しよろけていた。

青いカワセミを見てカメラを向けたがファインダーを覗いたときにほもういなくなっていた。


また別の柴犬が飛び石を渡らされようとして、同じ柴犬でも今度は上手に渡っていた。


橋の下でフルートを軽快に吹く人がいる。あきらかにサギがどんどん近寄っていく。

お茶の香りが鼻をかすめる。香りがする方へ、そのまま二条大橋を渡る。少し歩いて香りは消えた。なんだったんだ?

寺町二条の喫茶店に入る。すごーく静か。お客さんは6人はいるけど全員一人客。コーヒーが美味しくてほっとする。


「今傘さしてたわ」「え、ほんと?」「…早すぎるー」
「明日マラソンやのにねぇ、雨降ったらかわいそうやな」「…」「おいしいわコーヒーっふふふ」「ふふふ」


お客さんが一人、黙って出て行った。扉も静かに閉まるから見てなかったら気づかなかった。

外に出るとまたお茶の香り。やっぱりお茶の匂いがするんだよなぁ。

村上開進堂に寄って焼き菓子をいくつか買って二条城に向かう。


烏丸あたりで雨が降ってきた。昔から不思議だったが都会の人は何もないところから傘を出す。


二条城、もうすでに混んでいる気配


「あそこの欄間とかすごいよー」「この上とかもすごいよ。えらいなんか近代的」「ここの天井も技やね」



「あのへんすごくない?」「これ手作業で作ったってすごい。コンピュータを作った人くらいすごい。」


13時、お昼にしたいが、とりあえずホテルに傘を取りに戻る。


13時半、矢尾定に来た。ランチタイム終了の20分前だってので入れないかと想ったがは入れてよかった。もらったチラシのに書いてあった日替わり定食の「18日(土)豚のしょうが焼き」に惹かれて着たのに「うちのおすすめの蒸し寿司もどうぞー」とはんなり言われてつい頼んでしまう。注がれたお茶がうまい。

華やかー!小鉢もおいしい!

「寒い日の京都のごたそうです。体の芯からあたたまります」「またお越しください。いってらっしゃい」


16時、京都駅
帰りの新感線のチケットをようやく発券できた。



高木珈琲で休憩。暑くてアイスコーヒーを頼む。

「でもさーだいたい反応しないじゃん!応募しないじゃん!だいたいサイレンス!」

その足で夕飯にする。店に入り、さわらの西京焼きを頼む。「今週の店長のおすすめ【すぐき きざみ】」を見て、にんまり。


帰りにスーパーに寄って奈良産の柿(種あり)を買って部屋で洗って食べる。三度目の正直で今回は種ありで笑った。

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