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北へ南へ 10日目 函館編 処暑

※この記事は2021年時点の情報です。

夜明け前に目が覚めた。他室からのイビキが地響きのように部屋中に響く。端的に言ってうるさい。

外着に着替える。外に出て少し歩く。朝市は開店準備中。今から30分マジックアワー。朝焼けが綺麗だ。

朝市 開店準備中
港 摩周丸
遠くでいか釣り漁船の電球光ってる


かもめが塊で旋回してたのが徐々にほぐれて最後には一面に広がって散っていった。

寒いっ!
シャツを一枚羽織ってきたが、まだ早い時間なので暖かい部屋に戻ってもうひと眠りすることにする。


7時、二度寝から起きた。

ヨガは久々に長めの45分。筋力の衰えを感じた。ストレッチだけでは維持が難しいことを実感した。


今日、ホテルをチェックアウトして、14時の飛行機で函館を離れる。夕方からは京都に入るので身支度整えて荷物をまとめる。
無印のたためるボストンバッグ30Lを出して、そこにも荷物を入れる。これでスーツケースが閉まった。

邪魔にならない場所にどかしていたホテルの備品をチェックインしたときの配置に原状回復する。

8時半、チェックアウト。

空港行きのバス停に向かう前に朝市に寄ったら「兄ちゃんどっからきたの?」とおっちゃんに声をかけられた。
話をすると昔は松戸で働いていた。今は函館で漁師をしてるとのこと。
「今は休みだけどな」といって連れと去っていった。

コンビニで水を買って、昨日場所を確認しておいたバス停に向かう。誰もいない。バスも来ていない。


8時50分、函館駅でバスに乗り込んだのは自分だけだ。

大森海岸沿いの漁火通を進む。津軽海峡の向こう岸は見えない。


函館空港に到着。

国内線だけでなく国際線もあるのね
電光掲示板じゃない!


JALカウンターに荷物を預けに行ったら 荷物預りは10時10分からとのこと。コインロッカーで大きめのロッカーに荷物をすべて預ける。

空港を出て2.8km。だいたい30分くらい歩く。歩道のない道で車の通りも多め。急に、北海道にはヒグマがいることを思い出して、熊鈴をリュックから出そうかと思ったが、まぁ、こんなに車通りが激しいなら大丈夫だろう。

おばちゃんとすれ違いざまにあいさつ。
「歩いてきたのかー函館牛乳行くのー?もうちょっともうちょっと!」と手を振ってくれた。

歩道のない道を歩く
「山と食欲と私」で出てきたどんぐりのパンツだ!



空港から徒歩35分で函館牛乳に到着。毎日飲んだ函館牛乳。京都にもご当地牛乳はあるのだろうか。

函館牛乳
車で来る人がほとんど
コロッケもある!


とりあえずソフトクリームを…!

ソフトクリーム人生で1、2を争ううまさ


肉コロッケパンと牛乳も注文する。コロッケは肉コロッケと牛乳コロッケの二種類。牛乳コロッケはまた次の機会の楽しみにしておく。

肉コロッケパンは、ロールパンにコロッケとソースが挟まっているだけというシンプルなもの。コロッケのおいしさが際立つ。めちゃくちゃクリーミー。牛乳もすっきりしてておいしい。


牛とのふれあいコーナーも見る。

ふれあいコーナーの牛さんたち
牛のおやつが入ったバケツ、でっか!
牛さん


函館空港に来た道を戻る。同じ道のはずなのに行きに比べて早く感じた。

JALカウンター前のボードに書いてある荷物預けの開始時間が12時になっている。カウンターで聞くと、セキュリティゲートが開いている間に荷物のお預け可能です、とのこと。12時の次は14時なので、この時間内に預ける。

コインロッカーから荷物を取り出して預ける。
モバイルバッテリーは持ち込み禁止とのことなので、念のため、炊飯器を預けてることを告げる。
「コンセントですよね?大丈夫ですよ。モバイルバッテリーが機内で発火した事例があってから禁止になったんです。」とのこと。

「お客様、アウトドアされたんですか?」

ホテル生活で炊きたての米が食べたくて炊飯器持参した、とか言えるか!

ノートPCはリュックに入れて機内持ち込みにする。


出発時刻まで2時間あるので、空港内を探検して暇つぶしする。

アイヌ資料コーナー
ウポポって歌って意味なのね
賢そうな眼差し
現役のワニワニパニック
1Fの美鈴珈琲で休憩、毎日飲んでた美鈴珈琲


保安検査場でハサミを没収。刃物は全部スーツケースに入れたと思ったらリュックに入れっぱなしだった。もちろん没収でよいです。

保安検査場を抜けてロビーの売店でとうきび茶とポッキーを購入。函館山山頂の自販機で毎回迷いつつ買わずにいたとうきび茶。ついに買ったり。

出発時刻10分前に搭乗ゲートに到着したところであと5分でゲートが開くとのアナウンス。搭乗した座った途端に寝そうなほど眠い。

搭乗 うおー泣けてきた

…暑い!!
搭乗までの通路が暑すぎて涙ひっこんだ。

機内 二人がけで隣は空きでした


前の席は関西弁のお姉ちゃんたち。きゃっきゃやっててなんか安心するわ。

窓から函館山が見える


離れ難いぜ函館。

すれ違いざまにJALの機体に「行こうぜニッポン」の文字。次は京都だ!

さらば!


山ばっか!地図みたい!


あと30分ほどで伊丹空港。前の席のお姉ちゃんたちは離陸後は静かに座ってました。
手作りの飛行ルートマップを配ってたので一枚いただいた。今は能登半島の上空に着ていると教えてくれた。

よくできている


めっちゃ都会。ビル高っ


飛行機が下降し始めると赤ちゃんが大泣きし出した。
「うぎゃあああアワワワワワ!」
「あぎゃばばばアワワワワワ!」
「あぎぃららららアワワワワワ!」
泣き出すたびに、泣き声が途中からインディアンが口に手を当てて出す雄叫びのような声色にに変わる。おそらくお母さんの仕業だろう。


伊丹空港に到着。
荷物を回収して京都駅直行の空港バスの発着場に向かう。バスは前の便がちょうど出発したところだった。
それにしても暑い!函館は涼しかった。


バスに乗り、桂川が見えてちょっとほっとした。知ってる場所に来た感じ。


京都駅に到着した。自分の意志とは関係なく足が551の行列に並ぶ。夕飯に肉まん…悪くない。

しかし、理性を総動員し、行列を離れてJR奈良線に乗って祇園四条の宿泊地に向かう。

祇園って東京でいう新宿にあたるのかな?
若者が多い?


フロントでチェックインする。
部屋はツイン。天井を見ると蜘蛛の巣が張っている。鏡にはうっすらくもって、風呂は暗いし壁にカビ。とりあえず持参のファブリーズをファブった。

正直、このまま半月過ごすのはキツい。

部屋の中をうろうろする。するとベッドにタイヤが付いていることに気づいた。二つのベッドの間をくっつける。キングサイズになった寝床を見ていたら、下がったテンションがふつふつと上がってきた。

こうなったらめっちゃ綺麗にしてやる!

スーツケースからウエットシートを出して、スイッチ類の上につもったホコリを拭き取る。風呂場の壁と床のカビも拭き取る。綺麗になると気分がいい。明日も掃除するぞー!


もう時間も遅いので夕飯は五島軒のカレーとパンの残り。それにコンビニで千切りキャベツといわしの水煮缶を買ってくる。函館でカレーを買っておいて本当に良かった。


ハプニングもありつつ、もう、素晴らしい旅である。函館は初めてだったが、京都は何度か旅行もしたことがあるし、半月と長めの滞在なので、これからどんな風に過ごすことになるんだろう。

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