北へ南へ 11日目 京都編 処暑
※この記事は2021年時点の情報です。
昨日までと違う埃臭い部屋。起きて早々に函館を恋しく思う。
窓を開ける。四条通りに面した部屋なのでさすがに人目が気になるが、窓から吹き込む風が気持ちいい。ヨガ15分。
函館から持ってきた美鈴珈琲を淹れる。これでコーヒーのストックはなくなるので今日新しく買う。そうこうしているうちに徐々に気持ちが前向きになってくる。朝の習慣があって良かった。
今朝は、周辺調査を兼ねて早朝から開門している寺社を巡りつつ、朝飯の調達する。要は近所を探検だ。
カメラを手に取り、まずは目の前の八坂神社から行ってみる。
円山公園を抜けると知恩院が見えてくる。北海道にある国宝は中空土偶だけだったが京都は国宝のオンパレードだ。
踵を返して清水寺方面に歩く。
掃除中のおじいさん「観光ですか?どこからきっはったん? はー遠くから。」
「朝は歩きやすいですねー。その坂のぼると高台寺、あの山の上の方に坂本龍馬の墓があります。そこをまっすぐ一年坂、少し登った石段が二年坂、いっぱい登ったのが三年坂、(笑い)、その先が清水寺です」
おじいさんの言葉を反芻しているうちに清水寺に到着。400円払って参拝する。
8時近くになると蝉が鳴き出した。茶わん坂を下ると清水五条だから鴨川沿いに河原町まで歩いて朝飯を買って戻ることにする。
団栗橋を渡って高瀬川沿いに河原町方面に向かう。このへんは飲み屋街で前回来た時は夜は若者でごった返してた。朝はサラリーマンと学生が多い。
河原町はお店がたくさんある。9時だとまだ開店前。
朝飯売ってくれるところを探したがタイムアップのため昨日と違う四条大橋寄りのファミマに寄る。
仕事の合間に買い物に出た。この時間でも門前のシャッターが7割くらい。
とりあえずスーパーと百均に行きたい。OPAという商業施設の7Fにセリアがあったので掃除道具やら雑貨を買い込む。
次に高島屋に向かう。何かテンション上がるものをと思い、進々堂の田舎パンとローストビーフ切り落としを購入する。贅沢する。戻りながらマツキヨでファブリーズの詰め替えも購入する。物入りが続く。
それにしても街が綺麗だなぁ。
近くにツルハドラッグと志津屋があるのを見つけて寄る。随分と買ってしまった。
昼飯はパンとローストビーフでローストビーフサンドを作った。挟んだだけで立派に料理になるサンドイッチは偉大だ。
窓を開けて過ごしたいが表通りに面しているので目隠しが欲しい。持っている布はぼろくて景観を害しそうなので何をどうするか考えなくてはいけない。ともかく掃除の成果か部屋の埃っぽさがだいぶなくなってきた。
浴室の電球が40wだったことが判明。暗いはずだ。仕事上がりに電気屋に行くことにする。四条河原町にある「ビックカメラセレクト」に行く。セレクトってなんだろう?ついでにスーパーも見つけたい。
昨日シャワー浴びてて思ったがこの風呂場、常時換気がない。カビだらけになっていた理由が分かった。使用後はできる限りドアを開けておくことにした。部屋がだんだん明るくなってきた気がする。気分がいい。
・床をコロコロかける
・天井にはたきをかける
・壁を除菌シートで拭く
・風呂場の壁と天井の黒カビを拭き取る
仕事に区切りがついたのでまた河原町に向かうために外に出る。せっかくなのでちょっと遠回りしていくことにする。
・先斗町休業中のお店が多そう
・高瀬川にサギがいた。大きい。
ビックカメラセレクトに着いた。60形=60wのことだと店員さんに教えてもらう。
寺町通りに24時間営業のスーパーを見つける。が、思ってたんと違う。イオンとかそういう感じではなく百貨店の生鮮食品コーナーといった具合でちょいと割高。いつかこの店で気兼ねせずに買い物できるような人間になりたい。引き続き明日以降も地元スーパーを探す。
河原町はだんだん人が増えてきた。出る前に炊飯器をセットしてきたから今日は九条ねぎカレーライスを作ることにする。函館では使わなかったシェラフカップと水切り網、米を研ぐのに便利なことに気づく。次もあの方法で米を研ごう。
安いそば屋が目に入る。次の休みはここで飯にしよう。
四条大橋を写すテレビカメラがいたけど気にせず通る。東京だとレンズに入ることを避けるけどここなら写ってもかまわん。
南座で超歌舞伎をやっている。松葉でちりめん山椒を購入。ちょうど南座で観劇終わりの修学旅行の集団に遭遇。チラシを一枚いただいて帰宅。
今日の夕飯はカレーライスに、冷奴に九条ねぎを乗せていただく。一缶88円のドイツ産ノンアルビールも付ける。写真がないのでいまいち伝わらないだろうが立食パーティ然としていていい。
京都に来た初日の昨日は正直ゲンナリしていた。突然、都会にやってきてしまったことに気持ちが切り替えられていなかったこと、部屋の埃っぽさ(特に後者)が大きかったように思う。これは2日目でもう慣れた。
昨夜は「上京して繁華街に住むってこんな感じなのだろうか」と思いながら過ごしていたが今となっては贅沢というものだろう。京都は空気は美味しいし、自然と文化のバランスが非常に良いように思った。
食後、ぼーっとしてたらフロントから電話がかかってきた。「アプリチェックインしてください」とのこと。そうだったそうだった。
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