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冬の京都で過ごす 23日目 雨水

5時半、目が覚める。外では雨が屋根を叩く音がする。

今日で京都を離れるので昨夜から荷造りをしている。
スーツケースにあっちこっちで買ったコーヒーと本、貴船神社で汲んだ水、村上開進堂の焼き菓子を詰めたので、あぶれた分の衣類や日用品をダンボールに入れる。スーツケースもダンボールも隙間がない。
つまり京都に来た3週間のあいだに100サイズのダンボールひとつ分の持ち物が増えたことになる。

6時、備え付けの目覚ましが鳴る前にアラームをオフにする。こいつとも今日でお別れ。
テレビのNHK短歌では、今週のテーマに沿った視聴者からの投稿歌を紹介している。

振り返り
ふりかえりつつ
野ぎつねの
橋の向こうの
野にかえりつつ

NHK短歌 テーマ「未練(または自由)」投稿歌より

恋バナ短歌のコーナーが始まったのでスーツケースを閉じて、ダンボールにガムテープで蓋をする。ヨガ10分。

ダンボールはホテルから発送してもらう。その他の荷物はチェックアウトしたら四条駅のコインロッカーに預けて、用事が済んだら、連れ立って新幹線に乗る予定だ。

7時20分、フロントでホテルスタッフに声をかけてダンボールを発送してもらう。「こちらワレモノないですか?ビンとか書いときますか?」と、丁寧と雑が入り交じった言葉に笑ってしまった。
チェックアウト後でもホテルで荷物を預かってもらえるようなので四条駅に行かずとも身軽になった。

外は雨。今日から二十四節気の「雨水」。
暦のとおり寒くはない。

雨水(うすい)とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤します。昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきました。

暦生活
https://www.543life.com/season/usui


ファミマのすぐ横に祠 雨が滴る
夕子パッケージの電車
雨足が強い
もはや土砂降り


本日は京都マラソン2023当日。3年ぶりの開催に、応援に行く。スタート地点の「たけびしスタジアム京都」のある西京極方面に向かって歩きながら、こんな土砂降りでほんとにマラソン大会やるのかと思い、Twitterで「京都マラソン」と検索する。
すぐに見つかった公式アカウントで「本日開催」のツイートを確認する。


蛍光のランニングシューズを履いた人がそこかしこに歩いている。カッパを着ている人もいるが、ひと目でランナーだと分かる。
大会運営もランナーもみんなやる気まんまんだ。

西院を過ぎたあたりから交通整理のお巡りさんやボランティアの人たちが忙しそうに右往左往する姿が目立つようになってきた。

交通規制前 ここをランナーが走る


スタート地点のたけびしスタジアムに到着する。ウォームアップに走っている人もいる。

木の下で雨宿りするランナー
手荷物預かりのトラックが何台も並ぶ
スタート会場案内MAP
野球場なんですね


「ランナーのみなさん、まもなくスタート整列時間です!」

スタジアム外から開会式が見えた
沿道の人たちもスタートを待つ


土砂降りが弱まってきた。
スタートの号令でランナーが走る。

カッパ着てるのにめっちゃ速い!
速い!!
みんなカッパ!


沿道の声援「頑張れー頑張れー」「頑張ってー」
「速い人ほんま速い!」「速すぎて見えへんもん!」

沿道の声援も熱い!
文化庁もめっちゃ応援してる!
開始直後なので「いってらっしゃい」の声が多い
手拍子もよく聞いた
演奏で応援
朝の支度中の応援
お好み焼きで応援


「がんばれー」「〇〇ちゃん、かんばれ言えるようになってるやん!」「かんばばー」

「頑張れー!いってらっしゃーい!頑張れー!いってらっしゃーい!」

ここからランナーは嵐山に向かう


葛野大路四条で、嵐山方面に走るランナーを見送って、自分は真逆の烏丸方面に行く。

風はぬくいし雨は止む気配もする。
止まないとしてももう雪になることはない。

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