晴れるので八方池に行く 1日目 寒露
7時、スマホのアラームを止める。眠い。
8時、ヨガをすませて出かける準備をする。昨夜スマホの天気予報アプリで白馬の天気が雨予報から晴れのち曇りになったのを見て、急きょ旅行を決めた。荷造りは昨夜のうちにすませていたので準備と言ってもあとは身支度を整えるだけだ。朝飯に買ったりんごは戻ったら食べよう。
東京駅で朝飯の駅弁を買う。迷う時間を考慮して早めに家を出たが迷わず松茸弁当の一択。
発車時刻まで30分ある。このままぼっと待つのも芸がないので、えきねっとで新幹線の予約を前倒す。長野駅の到着時刻も前倒しできたのはいいが座席が3列の真ん中しか取れなかった。松茸弁当は朝飯ではなく晩飯にすることにした。
11時20分、長野駅に到着。肌寒い。
持ってきすぎたかなと思った防寒着がむしろ足りないかもと思わせる肌寒さ。
ここから善光寺まで片道2kmくらいなので行ってみる。
ゆるい上り坂でうっすら汗が出てきた。立ち止まると汗が冷えて体も冷えてくる。
ハロウィンの仮装をした子どもたちがたくさん歩いている。商店の人も仮装をしてる。イベント中みたい。
「ここだ。ちくほうどう、どらやきって書いてある。んで、ゴールがセントラルスクエア」
「16番、東急なんだって!」「東急?!」
善光寺
「小銭ないから壊さな!」
本堂に入ると「びんずる尊者」の木像が座している。参拝客が皆一様に目やお腹を撫でている。よく撫でられているからかその部分がツルツルしている。自分もあやかるため腰を撫でる。
「これこれ盗まれたやつ」
お参りを済ませて本堂を出たところで12時の鐘が鳴る。鳴り終わって時計を見ると12時3分。
参道の「大善」の列に並ぶ。店先には無人販売で野菜が置いてある。「戸隠高原」と書かれている。
15分ほどで中に通される。
注文はタッチパネル。更科そばがあるがここは店名にもなっている「十割」を注文。
「12時やから13時やろ、モンブラン並ぶから」「でもそのせいで善光寺見る時間なくなる」「いやいやいや、ゆっくり思いを馳せながら食べから」「それもあるなぁ」
食べ終わって外に出ると13時の鐘が聞こえる。
14時発の白馬行きのバスに乗りたいので急ぎ足で長野駅に戻る。
バスチケットはバス停のある側のお土産物屋で取り扱いがあるのでそこで買う。初見には分かりにくいが一昨年、去年と乗っているので三回目ともなるとスムーズだ。
…とりあえず、あれだ。駅構内の観光案内所で聞こう。
「指さしてすみません。あのみどりの窓口で自動券売機があります。現金のみです。バスでも買うことができます。時刻表はいりますか?14時に乗る?(間に合って)良かったです!混むので少し早めに並んでください」
教えてもらった通り、みどりの窓口にチケット発券機で白馬八方までの片道チケットを買う。
明日の朝飯を買う時間を考慮して少し早めに戻ってよかった。14時発の次の便だと到着が日が落ちてからになるので、これまでの経験上バスターミナルから宿まで歩いていくことは不可能だと思われる。
バスに乗って寝てた。
15時15分、白馬八方バスターミナルに到着。外は小雨。レインウェアをリュックから出して着る。備えあれば憂いなし。
宿まで歩く。
宿に向かう途中でゴンドラ乗り場のチケット売り場に寄る。
「こんにちはー。あー、当日券しかここではなくて、ご入用でしたらコンビニか道の駅、あとお宿でも取り扱いのあるところがあります」とのこと。
明日乗るのでチケットを前もって買っておきたかったが仕方なし。宿に向かう。
チェックイン。フロントで「ゴンドラ割引チケット販売」の張り紙を見つける。もちろん購入する。
「館内は…何となくわかりますか?笑」「何となく覚えてます笑」ご宿泊のご案内と部屋のキーを受け取る。とりあえず風呂に入ろう。
風呂も入り、晩飯も食べて、テレビをつけてベッドに寝そべる。
「こんにちは長野です。」
の声にテレビに目をやる。ニュースのようだ。
「本日〇〇で松本落語会50周年記念落語会が行われました。松本落語会は松本で何か面白いことをやろうと落語好きが集まって始まりました。会場は笑いに包まれました」
画面が天気予報に変わる。
「明日は...おおむね晴れます。朝晩の温度差が大きいので服装でうまく調節しましょう。」