キャンピングカー所有者はしっておきたい 道路交通法1
キャンピングカーを使うと、キャンピングサイトを運営している方以外はほぼ道路を通ると思います。道路を通るということは国土交通省管轄の道路交通法の制限があり、そちらを遵守する必要があります(私は法律家ではないので、詳しい法律の内容などはご自分でお調べくださいませ)。弊社は顧問弁護士と弁理士他いろいろと調査したうえで、変わりゆく法律に対して対処してきました。意外と大変。
で、このWEBサイトはキャンピングカーを自作したい方も見ていらっしゃると思いますが、皆様気にされているところは次の3大ポイントだとおもいます。
1 高さ制限 タイヤ接地面より2500㎜が上限
2 積載重量制限 350㎏未満
3 積載物の延長可能範囲車両全長の10%未満
要するに作ることだけを考えると、この3点を意識すればいいですね。私たちは製造業者ですので、作ることだけを考えればいい、というわけではなくて、耐久性や法律検査、特許、協会ルール、保険、世間情勢、等を加味し、そのうえでニーズと価格が満足できるように作っております。法律対応だけよりももっと大変。
ちなみに、街中で旅する家と似たような車をよく見かけるようにはなってきましたが、自作派の方の多くは木製ですね。私たちも当初は木製でしたので、木造設計で行きたいという理由がよくわかります。「作りやすい」「設計の作成修正が簡単」「それなりに見栄えがする」ということなのですが、今から軽トラキャンピングカーを所有される方に、木造はお勧めできません。弱点が多くなっているからです。
列挙すると
耐久性が短い
湿度の影響を多く受ける(重量が多くなる・寸法が季節に応じ変わる)
基本重量がかさむ
断熱性能などの機能をとるか軽量化をとるか(両方は無理)
低耐震性(車はずっと振動しているので、毎日地震に遭遇してる感じ)
他いろいろ困る
という弱点はありますが、弱点克服をしようとするとどうなるか。
それは、道路交通法の3大ポイントのうちのひとつ「重量」を大きくオーバーしていきます(苦笑
木製でキッチンカーやっている人とか、完全に重量アウトだなぁ、と推測できます。
びっくりすることに6~9月くらいの木製ハウスは、20~30kgくらい湿気で重量増えたりしますよ。ほんとに。そこに荷物を載せてると。。。
そういう経験も蓄積され、旅する家シリーズは、完全断熱金属パネルを基本ベースとして採用しています。仕上げ材を住宅設備で温かい雰囲気になるよう、仕上げて使ってもらったりします。
旅する家シリーズは耐湿に強く、耐久性も高いヒート遮断コアパネル(HSCP)を採用。そしてHSCPのMOVUSEは弊社製品史上最軽量の180㎏。その代わり原材料費がものすごく高いですが、そこは企業努力でなんとか。
ちょっとした告知ですが、扶桑社「みんなの遊べる軽トラ」に自作派の方のデータも掲載されていますので、一度見てみてください。面白い本ですよ。