前川建築 ①木村産業研究所
弘前市内にある8棟もの作品が、それぞれ存在感を持って佇む前川建築。
市役所や市民会館など、市民の日常に現在形で深く関わっている建物はどれも凛として美しく、今も建築家の方や建築を専攻する学生達が日本中から訪れています。
その中でも木村産業研究所は前川氏がフランスのコルビジェのもとから帰国し日本での処女作となった記念すべき建物。
少し前までは前川國男プチ博物館も置かれ、こぎん研究所として現在も現役で活躍しています。
緩やかなカーブ使い、階段のモザイク、建物から張り出したバルコニーなど、昭和7年(1932年)竣工とは思えないモダンな作品です。
バルコニー手前、吹き抜けの天井の朱色。
若き日の前川國男の息遣いを感じます。