武士が始めた宿 石場旅館
創業明治12年(1879年)。
江戸時代が終わり、全国の武士が新しい仕事をするべく奔走している頃、石場さんのご先祖様の元弘前藩士石場久蔵は小間物を売り歩き、貯めたお金を元手に旅籠を始めたそう。
一時に今ある建物全てを建てたわけではないそうですが、内部には太鼓橋が掛かり、迷路のようになっている階段はその意匠も面白いものに。
すりガラスに屋号と以志者゛(いしば)という文字が刻まれたガラス戸。
お殿様から下賜された享保雛。
宿泊者看板。
右手の伯爵板垣様、とは板垣退助のこと。
当時板垣は隣接する弘前教会に講演に来ており、その際石場旅館に宿泊したそうです。
数々の歴史を刻んだままに、洋風建築の弘前教会の隣でその面影を色濃く残す石場旅館。
城下町の風情を求めるお客様で賑わっています。