睡眠と自律神経
赤ちゃんの手が暖かいと眠たいのかなとわかったり、給食直後の昼休みにサッカーするとお腹が痛くなったり、ご飯を食べた後ちょっと眠たくなったり、緊張すると心臓がドキドキしたり、遠足の前の日は夜寝られなかったり・・・こんな経験ありませんか?実はこれ全部、自律神経で説明がつきます。
自律神経とは交感神経と副交感神経から成り、お互いのバランスを保ちながら私たち人間は生活しています。そのバランスが崩れると生活のリズムが乱れ、様々な症状が出てしまいます。そのうちの一つに睡眠障害があり、副交感神経が密接に関わっています。
良い睡眠のための3steps
①自律神経を知る
交感神経はアクティブ、副交感神経はリラックスのスイッチで2つ合わせて自律神経と呼ばれます。手や足を動かす運動神経は自分の意志でコントロールできますが、この自律神経は「副交感神経オン!」のように自分ではコントロールできません。
健康的な生活ができていれば、オートマチックにタイミング良く切り替えられるのですが、生活習慣の乱れや、ストレス、勤務体制などで自律神経が乱れ、夜になっても副交感神経が優位に切り替わらず、眠れないという症状が出たりします。
②自分に合ったスイッチを探す
睡眠に大切なのは副交感神経が優位になることです。副交感神経をオンにするのは難しいのですが、交感神経をオフにしていく方法はいくつかあり、web上にも深呼吸をする、暖かいものを食べる、寝る前にスマホを見ない…など、たくさんの推奨方法が挙げられています。
深呼吸をすると呼吸数が減るというように、ほとんどの方法が交感神経の作用と逆のことをしています。全て理にかなった方法なのですが、自分に合う方法かどうかは自分自身で判断しなければなりません。自分が一番ホッとして、力が抜ける方法を探しましょう。
③生活のリズムに取り入れる
深呼吸や、お風呂に入るなど、自分のリラックスできる方法が見つかったら、あとはそれを実行するだけです。それ以降はできる限り活動的なことをせず、あまり頭も使わずゆったりとした時間を過ごし、寝床に向かいましょう。
最後にひとこと
言うは易し、行うは難し…と言ったところでしょうか。実際に呼吸筋が強ばり呼吸が浅くなったり、姿勢が悪く寝づらかったりなど、身体的な原因もあり得ます。ちょっとでも心当たりのある人はご相談下さい。