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仕事と運動

〜身体を動かす仕事は運動になるのか?〜

 運動指導などで運動習慣の話をしている時、よく耳にするのが「仕事で動いてます」という言葉。仕事の内容は力仕事や動き回る仕事など人それぞれですが、さてその仕事は運動として考えてもいいのでしょうか?
 結論から言うと、身体を動かしているので運動と言っても良いでしょう。しかし、仕事は仕事であり、きっと無意識のうちに力や時間の効率の良いように動いているはずです。体育教師やトレーナーなど身体を扱う仕事でない限り、仕事は意図した運動と比べると少し効果で見劣りするところはあります。また、仕事は同じ動きの繰り返しのことが多いので、同じ筋肉に負担がかかっている可能性が高いので注意が必要です。

仕事を効率良い運動にする3つのポイント

①力仕事は働く筋肉を意識
②動き回る仕事は大きな動きを意識
③運動特性を理解する

①力仕事は働く筋肉を意識

 50kgのバーベルを持ち上げる筋トレと、50kgの荷物を持ち上げる仕事は、同じ50kgのものを持ち上げる作業でも運動としての効果は筋トレが勝ります。これは力仕事は熟練するにしたがって、より少ない力で、より関節の動きを少なく作業を進められるようになるためで、仕事としては理想的ですが、運動(筋トレ)と捉えると都合が悪いです。荷物を持ち上げる時、太ももやお尻など働く筋肉に意識を向け、少しでも筋トレとしての効果を高めましょう。

②動き回る仕事は大きな動きを意識

 ウォーキングの1万歩と仕事でバタバタと動き回る1万歩では、ウォーキングの方が腕の振りや、歩幅が大きいので筋肉や関節の動きが大きいので運動としては効果的です。仕事で動き回る際もできる範囲で歩幅を大きくしたり、大きく動くことを意識することで、運動効果が上がることを期待できます。

③運動特性を理解する

 みなさんの仕事はどのような動きの特性があるでしょうか?重い荷物を持ち上げる仕事、フロアを右往左往し動き回る仕事、外回りを歩く仕事…。仕事上での運動はほとんどの場合、偏りがあります。筋肉のバランスも偏りやすいので、仕事上で使わない筋肉は仕事以外でトレーニングしてバランスの良い身体にしていきましょう。

最後にひとこと

 身体を動かす仕事は運動になります。しかし、熟練すればするほど運動としての効果は減り、使う筋肉に偏りが出てバランスが崩れやすいので注意が必要です今の自分の身体と向き合い、必要な運動が何なのかを考え、仕事上での運動でモーラできるならそのまま、出来ていないならプラスαで運動を取り入れて、健康的な身体を手に入れましょう。


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