【パース vol.1】私はパースへ行く事を決めた。
オーストラリア2年間の最後の旅に選んだ都市はパースだった。
シドニー、メルボルン、ケアンズ、ゴールドコースト、ウルル。
オーストリアのメジャー都市は訪問済み。
あと残ってるのは…アデレード、タスマニア、ダーウィン。
それとも国を超えてバヌアツに行っちゃう?どうしようかな。
迷いに迷って、スカイスキャナーと1週間にらめっこし続けて、そして私は決めた。
私のオーストラリア最期の街はパースだ。
📍パース
パースは西オーストラリア州の州都で、スワン川が南西部の海岸と合流する地点にあります。人口は200万人(都市圏人口。パース市の人口は約9000人)を超え、同州では最大、オーストラリアでは第4の都市である。また、オセアニア有数の世界都市である。
...wikipediaより
今回はゴールドコースト空港からジェットスターを利用。
ブリスベンからはトランスリンクを使ってVarsity Lakes Stationまで。
そしてその後バスに乗り換え760番か765番で空港まで2時間30分の道のり。
長っ!!と思うけれど、電車も空いていてボックス席占領できるし、バスも座れるから意外といける。
このルートを使ってゴールドコーストから一時帰国した事もあったなぁ、なんて懐かしんでいたらあっという間に空港に到着。
パースはANAから2019年9月に直行便が就航するけれど、時間はあるけどお金はないという人、是非ゴールドコースト(もしくはケアンズ)経由を調べてみて!
LCCだけで行けちゃう街です。
出発は19:20。
いつもギリギリ到着のわたしには珍しく1時間半前には空港に着いていた。
飛行機の遅延もなさそう。
オーストリアの東から真反対の西へ。
国内移動と言えどさすがオーストラリア、5時間30分の長旅だ。
ただでさえ到着は23時なのに、遅延されたら宿まで深夜の移動になってしまう。
オーストラリアは治安はいいけれど、やっぱり知らない街では出来るだけ深夜の移動は避けたかった。
それに万が一、宿のフロントが閉まってしまったら旅の開始早々に詰んでしまう(到着時間の連絡はしてるけど、ここはオーストリア。あ、ごめん、忘れてた!ははは!がある国。100%の信用はない)。
コーヒーを飲みながらゲートの前で搭乗案内を待っていたら子供の泣き声が聞こえてきた。
最初は泣いてるなぁ程度が、途中から泣き叫ぶようになってしまっていた。
ご機嫌ななめになってしまったのかな、なんて小学校低学年くらいの白人の男の子を見て思った。
お母さんはなんとかなだめようと必死だった。
そんな泣き声もお母さんの頑張りも大勢の搭乗待ちの人の喧騒にかき消されて、いつの間にか私の意識の中からも消えていた。
…のはずだったのだけど。
まさかのこの男の子、泣き喚きながら私の真後ろの席に座っていたのだ。
「マミー、アイワナリーブヒア、マミー★#−Å...¢!!!!!」
なんとかこの場から離れようと、必死に泣き叫ぶ男の子。
あぁ、そっか。飛行機が怖いんだ、この子。
そうだよね、怖いよね。
今から空を飛ぶんだもん。
もし落ちたらどうしようって、ガタガタ揺れたらどうしようって、とてつもなく不安になるよね。
私だって今でこそフライトに慣れたけど、やっぱり最初は泣きそうなくらいビビってたし、今でも大きく揺れると「神様ー!!!」って祈ってしまう。
うん、よくわかるよ、君の気持ち。
でも大丈夫。
飛行機が墜落する確率って宝くじで1等当たる可能性より低いんだって。
だから大丈夫だよ。
って心の中で話しかけてる内に、その言葉は自分に言い聞かせてるものだと気付く。
大人になったって、なんだかんだ怖いもんは怖い。笑
私はこう見えて高所恐怖症なのだ。
「It’s fine. It’s fine. You are okey.」となだめるお母さん。
正直かなり大きな泣き声だったけれど、もちろん誰もそれに文句を言う人はいないし、苛立つ人もいない。
オーストラリアはそういう国だ。
むしろ可愛いなって笑ってる人もちらほら(本気で怖がってる男の子には申し訳ないけどね笑)。
ちょっとだけ、「あぁ、この泣き声が延々続いたらどうしよう」って思ってしまった自分を反省する。
怖いんだから仕方ない、思う存分泣いていいんだよ。
そんな男の子も離陸をしてしばらくすると泣き止んで、お母さんとお話が出来るくらいの余裕が出てきて、その内動く気配が消えたのですやすや寝てしまったのだと思う。
それくらいこの日のフライトは穏やかだった。
きっとこの子はもう飛行機を怖がる事はないだろう。
パースに着いたらもしかしたら大切な家族が待っているかもしれないし
もしかしたら素敵な旅が待っているかもしれない。
いずれにしてもきっと彼にとってはこれからがハッピーの始まりだ。
そして私にとってもこれから9日間のパースの旅が始まるのだ。
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