近代日本を代表する港町を感じる横浜散歩
青春18きっぷと絡めた三連休の関東滞在。
2日目の午前中は、横浜でも「港町を感じる場所」を歩き回ってみました。
桜木町駅
この日の散歩のスタートは、桜木町駅。
150年前の1872年に、新橋~横浜間で日本で鉄道が開業しましたが、その時の横浜駅がここです。
東海道本線に今の横浜駅は、1928年にできたものです。
ここは横浜港に程近く、明治時代以降に貿易の拠点となった場所です。
駅前から運河を渡る鉄橋は、貨物列車の線路跡でした。
1911年に横浜港へと引き込まれてから、港への貨物輸送で活躍しました。
貨物線が廃止されて、現在は遊歩道として整備されています。
この橋を渡ると、運河パークや赤レンガ倉庫の方に繋がっています。
近代の建物が並ぶ格子状の町
海沿いから一歩入ると格子状に道路が走っています。
近代・横浜の玄関口だっただけあり、レトロな近代建築をチラホラ見かけます。それらも、銀行・税関・船舶などなど、交易や経済と縁の深い建物ばかりです。
実際、この海沿いの地域が整備されたのは、幕末の日米修好通商条約により、神奈川開港によるもので、この辺りに外国人居留地が置かれたためです。
現在の桜木町駅から中華街のあたりまでがその範囲になります。
ただ、現存するレトロな建物が建てられたのは、外国人居留地が返還された後のものがほとんどです。
関内
馬車道の通りをずっと内陸に進んでいくと、JR関内駅のほど近くに、このような石碑が建っています。
ここに番所が置かれて、ここから海側(JRの線路がある側)を関内と呼んでいました。JRの関内駅もギリギリ「関内」にある訳です。
逆にこの写真を撮っている側には、横浜の繁華街・伊勢佐木町があります。その対比で「関外」と呼ばれていたのです。
幕末までは、今の横浜の中心地は寒村でした。
むしろ、旧東海道沿いの宿場町のあった神奈川の方が中心でした。
近代化の流れを受けて、この「横浜」が近代日本を代表する港町へと変貌をとげていった跡がそこかしこに見えて、面白いかと思います。
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