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弘前に行けない?!雪に翻弄された旅【冬の新・青春18きっぷの旅 2-1】
年始の新・青春18きっぷの旅
1日目は、仙台を出発して、まずは三陸海岸へ。
気仙沼の大谷海岸で、冬とは思えない見事な海を眺めてから、一気に雪深い日本海側へと突き進み、秋田までやってきました。
1日目の様子はコチラ
仙台〜大谷海岸(宮城)〜気仙沼(宮城)
一ノ関(岩手)〜北上(岩手)〜秋田
2日目の目的地は盛岡
盛岡に行くまで、本格的に雪国を満喫しようと思っていたのですが…
既に異変は起きていました。
秋田駅で絶望…
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晴れ間も見える、朝の秋田駅前。
雪は少し積もっています。
何なら、雪景色を楽しむには最高の天気ではないかと思えるような風景でした。
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奥羽本線 大館(秋田)〜弘前(青森)間運休
当面の間、列車の運転を見合わせます。
日本海の絶景で知られる五能線もありますが、こっちも深浦(青森)から先は雪で進めません。
秋田から弘前に抜けるルートは一切なく、弘南鉄道に乗る計画は、頓挫しました。
2024-25の年末年始にかけて、青森の津軽地方は記録的な大雪で、前日の情報収集で弘前まで行けなさそうなのは、何となく分かっていましたが…
この案内を見て、秋田からどう頑張っても18きっぷでは弘前に行けない現実を受け入れざるを得ませんでした。
7:41 秋田発・男鹿(秋田)へ行こう!
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この時点で、旅程はほぼ白紙。
いや、この日は手始めに男鹿線に乗ることは決めていたので、男鹿まで行ってからこの先、考えようと思って、列車に乗り込みました。
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今回乗っている男鹿線は、秋田市内から見て少し北にある男鹿半島の南側を走る路線。
終点の男鹿まで片道1時間ほどのローカル線の旅です。
流れ行く風景は、雪に染まってずっと真っ白
普段見られない風景に、静かな驚きを覚えます。
あたりに高い山もないため、この辺りはさほど雪は深くなさそうでした。
もう少し北に行っただけで、交通が止まるほどの雪が積もっているとは、にわかには信じられない風景でした。
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途中、男鹿線が八郎潟を渡る場所があるのですが、水面が凍っています。
秋田に来て、仙台よりも「寒い」とは思っていましたが、これまた驚きです。
川や湖が凍る景色を京阪神では、まず見ませんから。
8:37 男鹿駅で雪景色
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悪い子はいねぇが!と聞こえてきそうな駅名標
終点の男鹿駅です。
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秋田の「なまはげ」
秋田でも男鹿半島での大晦日の伝統行事として知られています。
各家を巡ってくる鬼が、悪事を戒め、幸運をもたらすと言われているのです。
なまはげについての博物館も、男鹿にあるのですが、車で行く必要がある場所になります。
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男鹿駅前
除雪はされていますが、サラサラの新雪がわずかに積もっています。
折り返しの列車は30分後
ちょっと駅近くを歩いてみることに。
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冬の日本海とは思えない、穏やかな海。
雲に隠れて、朝日がわずかに差していました。
誰も歩いていない、サラサラの雪の上を歩くのも心地よく、寒いのも気にせず海沿いを少し歩いていました。
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海沿いにある公園
京阪神でたまに雪が降っても、水分の多いべちゃべちゃの雪ばかりだけに、雪の中を歩いているだけで、楽しかったのです。
旅程崩壊?!
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先ほどの公園に着いた頃には、駅に着いてから15分は超えていました。
間に合わないかも知れないと思いつつ、急いで男鹿駅に引き返してみたものの…
乗車予定の9:07発の列車に乗り遅れてしまいました。
そして、次の列車が10:46発
男鹿で更に1時間半滞在となりました。
久しぶりに、乗り遅れをやってしまいました。
東北では乗継列車が、そこまで本数ある訳ではないので、18きっぷの旅としては、かなり痛い事態ではあります。
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男鹿駅のすぐ近くに、道の駅があるので、しばらくそこで暖を取ることに。コーヒーを飲みつつ、この先の旅程を思案していました。
この先、秋田に戻れるのは、せいぜい12時頃。
秋田を昼過ぎに出発して、青春18きっぷで盛岡に抜けるには、大まかにこの2通りのルートになります。
1:大館(秋田)経由で、花輪線から盛岡に向かう
2:大曲(秋田)経由で、田沢湖線から盛岡に向かう
前日と同様に北上線に乗るルートもあるにはありますが、今回は既に乗っているので却下です。
乗る距離を考えると1の旅程の方が旅をした感がありますが、盛岡到着が20時半頃、やれることがない訳ではないのですが、乗換待ちが2時間程度はあります。
2の旅程は本数は少ないのがネックですが、道中に武家屋敷で知られる角館があります。雪の季節の角館は、行ってみたいと思っていました。角館に降りて無事に盛岡に着けるのか?というのが気になる所でした。
どっちの旅程も成立するのを確認して、一旦保留。
状況を見つつ、秋田に戻ってから決めることにしました。
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しばらく暖を取ってから、先ほどの海沿いに戻ってきました。
見た海も空も青かった。
そこにサラサラの新雪。
雪の景色に見とれ、雪の世界を楽しみ過ぎて、予定の列車に乗り遅れたものの、この景色を見られて良かった…と思えるものでした。
天気はどんどん良くなってきていて、未だに大館から先、弘前に向かえないのがどこか信じられない晴れ模様でした。
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今度こそは乗り遅れまいと、列車の姿を確認すると、早めに列車に乗りこみました。
朝一番の男鹿行きの列車と比べると、流石に人は多く、二両ある車内は、地元の人と旅行者とで、座席はかなり埋まっていました。
流石に、休みの日の秋田行きの列車だったのもあり、途中駅で地元の人たちがどんどん乗ってきます。
流石の混雑で、流石に車窓を撮るのも難しい状況でした。
列車の暖房は暑いくらいきいていて、車内ではコートを脱いでいたくらいでした。
秋田駅 帰着
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予定より遅くなりましたが、一旦、秋田駅に戻ってくることができました。
昼ごはん、どうせなら秋田らしいものを食べようと思って選んだのがコチラ
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秋田駅に入っている、稲庭うどんの「佐藤養助」
秋田の山中にある湯沢に本店がある、稲庭うどんの老舗です。
寒いのは正直ありますが、せいろうどんと、比内地鶏の炊き込みご飯とをいただくことに。
細いツルリとしたうどん。
つけ汁との絡みもよく、とても美味しくいただきました。
炊き込みご飯もまた、シンプルながら、旨味がきっちり染み込んでいて、良き味でした。
あわせて、およそ1500円でした。
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予定の列車まで時間があったので、確実に戻ってこられるであろう、久保田城まで散歩。
関ヶ原で常陸(現・茨城県)から転封となった佐竹氏が造った久保田城と秋田の城下町。
今回は秋田市内を見る予定はなかったのですが、城をゆっくり見る時間を取れたのは、城好きとしては嬉しいモノでした。
今度こそ、余裕を持って、秋田駅に戻りました。
続く
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