日本の鉄道の起こりを巡る 新橋~横浜【東海道本線 途中下車の旅#1】
本来は東京駅から600キロに及ぶ東海道本線の旅を扱うべきなのかも知れません。
しかし、私自身はどうもしっくり来ない所があるのです。というのも、「新橋駅」こそが、まさに日本の鉄道の「起点」だったからです。
日本の鉄道の起点・新橋駅(東京)
1872年 鉄道が開業した際の起点が「新橋駅」になります。
それを記念して、新橋駅の西側・日比谷口に国鉄時代のSL(C11)が展示されていたり、東側の汐留口近くには旧新橋停車場が復元されていたりと、ここが確かに日本の鉄道の起こりの場だと感じさせるのです。
今の東京駅の駅舎も確かに見事でいいのですが、新橋に来るとかつての鉄道の「遺産」が間近にあり、鉄道の旅がついに始まる感じがより強く感じるのです。それゆえ、東海道本線を下る際に時間があれば、新橋には寄りたくなるのです。
急ぐ時は東海道本線で一気に熱海へ
東海道本線で一気に関西まで下る時は、都内から熱海(静岡)まで、普通列車のグリーン車に乗って一気に進むことは結構あります。
在来線の移動であれば、特急・踊り子を使う方法もあるのですが、「特急」となると青春18きっぷでは乗れない列車です。
その点、普通列車のグリーン車であれば、青春18きっぷの旅でも、グリーン券で千円ほど払いさえすれば、ゆったりとした座席に座れるのはありがたいです。これで体力の温存がしやすくなります。
開業時の横浜駅はここじゃなかった?!
新橋から横浜まで、真っ直ぐ向かえば、東海道本線で30分もしないうちに到着します。
ただ、1872年鉄道開業の際の終着駅は「横浜駅」でした。
首都と主要貿易港との間を鉄道で結ぶ計画は、やはり明治新政府によっては重要なことでした。
ただ、勘違いしがちなのですが、当時の「横浜駅」は今の横浜駅とは違う場所にありました。
桜木町駅
ここが元々の「横浜駅」だった場所です。
計画から考えたら、港にほど近い場所に駅を建てるのは至極当然の話でした。横浜港の辺りは幕末~明治になって一気に開発された場所だったのもあり、鉄道を敷設する上で必要な土地はそれなりにあったのです。
ただ、当時の横浜駅(現・桜木町駅)の北は、明治初期の頃はまだ入り江になっていたのもあり、横浜駅までの線路を敷くために、1.5キロほど堰堤で締め切るなど大工事だったのです。
開業当時の時刻表を見ると、新橋~横浜間が53分
京浜東北線で新橋~桜木町間で41分かかることを考えると、表定速度で言えば意外に速く走っていたと言えるでしょう。
ちなみに、今の横浜駅ができたのが、1928年のこと。
この頃にはとうに東海道本線が完成していました。横浜に停車させようとすると遠回りになるため、東海道本線の直線上に今の横浜駅ができたのです。
時間があったら東神奈川駅で腹ごしらえを
横浜あたりで、ちょっと腹ごしらえを…とと思ったときにオススメしたいのは、横浜駅から京浜東北線で1駅・東神奈川駅にある駅そばの「日栄軒」
この大きな穴子天が入った、穴子そばがとても有名です。
東神奈川駅のホームに降りると出汁のよい香りが漂っているので、ついつい蕎麦でも…と思ってしまいます。
流石にこの穴子天の大きさはムリという方は、もちろん、他のメニューもあります。味はそこそこ良いですので、よかったら寄ってみてはいかがでしょうか。
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新橋から横浜の間は、日本の鉄道史の起こりの場所だというのもあって、この区間を鉄道で通る時は、旅の高揚感をより一層感じる場所だと思っています。
鉄道好きな方は、特に新橋のあたりを歩いて巡ると面白いものがあるので時間を取ってみても面白いと思いますよ。
では、神奈川県を西へと向かいます…
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