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日本海を楽しむレトロな鉄道旅 旧北陸本線から信越本線へ

以前に書き残していて北陸の旅。
糸魚川から新潟へ向けての旅の話です。

この時は、京都から新潟へ向かう途中、富山で下車して、富山を堪能していました。
その時の様子はコチラです。


新幹線で糸魚川まで

北陸新幹線ができたことで、関西在住の私からすると乗換の手間はどうしてもありますが、確かに、北陸だけを行き来するだけであれば、旅は速くなることが多くなりました。

今回はその恩恵にあずかる形になりました。

時間が許すのであれば、富山~糸魚川までも、普通列車の旅をオススメします。
何せ、日本海沿いを行く「親不知」という絶景区間が、富山・新潟県境から糸魚川まで続くのですから。

糸魚川駅に関しては、何度か途中下車している駅です。
糸魚川駅には、鉄道や糸魚川一帯のジオパークの展示など、待ち時間にちょっと見るにはいいものがあるので、待ち時間でも意外に退屈はしません。

また、海が近いこともあって、美味しい魚もいただけるので、お寿司などをいただくのもいいと思います。

糸魚川についてはコチラ…


13:42 糸魚川駅から「急行」に

この日の目当ては、えちごトキめき鉄道の「急行」です。

春~秋を週末を中心に、直江津~市振の間を運行している列車で、先日、糸魚川~市振(新潟)間を訪れた際にも乗っています。

この古き良き鉄道の旅を思い起こす車内が気に入って、再度の乗車です。

国鉄時代に「急行」として、実際にかつて走っていた列車で、多くの列車の行き交うかつての北陸本線もこの列車が走っていました。

スピードが優先されがちな最近の鉄道とは対照的に、のんびりと鉄道旅行するにはうってつけの列車なのです。

吊り広告や車内の路線図もまた、国鉄時代のものが掲示されています。
芸が細かいな…と思いつつ、車内も楽しんでいました。


トンネル間の駅で停車 能生・名立

能生駅
名立駅

急行と言いながら、見所のある場所では、数分ほど列車を停めて、車外に出ることもできます。

この能生駅(のう)と名立駅(なだち)では、車外に出ることも可能です。
いずれもトンネルの合間にある駅です。

更に、この2駅の間に「筒石」というトンネル内にある駅までもあります。
(本音としては、こちらに数分停めてくれると非常に嬉しいのですが…)

糸魚川の東西とも、日本海に北アルプスがせり出している地形なのもあって、なかなか海沿いに線路を通すのが難しかったからなのが伺えます。

14:31 直江津 到着

小一時間ほどで、直江津(新潟)に到着です。

ここが、米原から続いた、北陸本線のかつての終着駅でした。
長野方面からやってくる信越本線と合流する駅だったのもあり、非常に広大な駅でした。

それもあって、えちごトキめき鉄道は、「直江津D51レールパーク」として、春から秋にかけての週末限定でかつての鉄道車庫を有料で見せてくれます。

SLもそうですが、急行型車両、転車台、車庫など、間近で見る機会が少ないものを、しばらく眺めていました。

入場料は1000円と、正直安いとは言い難いですが、SL(D51)の乗車体験込での金額だと考えると、納得のいく金額かとは思います。

16:32 直江津発 信越本線へ

直江津から新潟へは再びJRの線路を行くことに。

ただ、新幹線は走っていない区間で、かつ、特急も本数が限られるのもあり、長岡まではのんびりと普通列車の旅となります。

この区間の見どころは、柿崎~柏崎の間
日本海が間近に見える場所に列車が走っていきます。

新潟県内は、この区間以外にも、先ほど紹介した親不知や、山形県境近くの笹川流れといった、日本海を間近に走る区間があります。

新潟県内は広いのもあり、在来線の旅だと、どうしても時間はかかります。それでも、景色のいい場所が点在しているのもあり、個人的には新潟の鉄道の旅はとても楽しみだったりします。


18:01 長岡着 新幹線で新潟へ

直江津から1時間半ほどで、長岡に到着です。

今回は、新潟へは上越新幹線で向かいましたが、普通列車で新潟まで行くとあと1時間ほどかかります。


北陸新幹線ができる以前には、新潟まで関西から直通の特急もあったのですが、今はこのように乗り継ぎつつ向かうしかないのです。

でも、かつての鉄路を追ってみて、旅情のある場所だと、改めて感じた次第です。

速く、速く…もいいのですが、こうやって寄り道しつつ目的地に行けるからこそ、鉄道の旅は辞められないのです。
決して万人向けの旅ではないのは承知ですが、のんびりいい景色を見たいと思ったら、富山~新潟にかけて普通列車で巡ってみても面白いかと思います。


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