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4時間で巡る 難攻不落の熊本城【旅名人?九州一周鉄道旅 1日目-1】

例年、10月14日の「鉄道の日」のあたりで、私は鉄道旅行でどこかに遠征をすることが多いです。
今年も、もうしばらくしたら、遠出をする予定です。

こちらは、文章にまとめていなかった2023年の話にはなるのですが、JR九州の出している「旅名人の九州満喫きっぷ」というフリー切符を使って、九州を乗り倒してやろうと…計画したのでした。

「旅名人の九州満喫きっぷ」は、JR九州のみならず、JR以外も含めて九州全土の鉄道が、11,000円で、3日間乗り放題になる、年中使えるフリーパスです。
JRに関しては普通列車のみとはなりますが、春・夏・冬の青春18きっぷの時期でなくても、こちらを使えば、自由な鉄道旅行が九州では可能なのです。

その時の旅程は、こんな感じでした。

1日目 熊本~鹿児島 
 前半(この記事)・後半(肥薩おれんじ鉄道)
2日目 鹿児島~延岡・高千穂(宮崎)
 前半(日豊本線)・後半 (高千穂)
3日目 延岡~小倉(福岡)
 前半(宗太郎越え)・後半(小倉)

この時点で、熊本と宮崎は一度も行ったことがなく、どうせなら、初めましての場所に行こうと思って、思い立った旅行でした。
私が「旅名人」と名乗っていいのかはともかく、南九州を満喫してこようと…熊本へと新幹線に乗り込んだのでした。


10:28 九州新幹線で熊本上陸

新大阪から約3時間 熊本駅に到着です。

長年来たいと思いつつも、なかなか来られなかった場所だけに、少し気分が上がります。

というのも、今回の目当ては、やはり「熊本城」。
城好きにとっては、絶対に見ておきたい場所でしたから。


熊本市電車内 「Viel Spaß」ドイツ語で「楽しんできてね」の意味

「旅名人の九州満喫きっぷ」を熊本駅で入手して、熊本市電に乗りこみ、熊本城まで向かいます。
熊本市電もまた、「旅名人の九州満喫きっぷ」が使えるので、交通費は一切気にかけず、市内に向かいます。


熊本城 入城

堂々たる構えの熊本城。
幾重にも張りめぐらされた、高くて見事な勾配のついた石垣は、難攻不落の城塞だったことが伺えます。

実際、熊本城は、明治に入ってからの西南戦争で戦場となっていますが、薩軍の攻撃を見事なまでに跳ね返しています。

地震で石垣にも被害があったものの、復旧しつつあります。

熊本城を建てたのは、加藤清正。
戦国時代に、秀吉に従い、数多の戦功を挙げ、肥後(現熊本県)一国を与えられるまでになった大名です。

江戸時代になって、加藤氏が改易となってからは、細川氏がこの地に入り、肥後一国を治めることになります。


扇の勾配と呼ばれる石垣。
これだけで、城マニアの私にとっては、美味い酒が飲めます。

各地から採取した石を綺麗に切って、扇形に積み上げています。
「名城」と呼ばれる城はいくつも見てきましたが、熊本城より見事な石垣を持つ城は、他に記憶にありません。

天守閣は、戦後に再建されたものではありますが、難攻不落の城にふさわしい、堂々とした、たたずまいです。

城山の麓に広がる熊本の町

熊本城の麓にある、桜町バスターミナルからの写真です。
熊本城が、小高い丘にあった城を拡張させて、建てていったため、城下町は、その城山の麓で発展していきました。

桜町バスターミナルも、元々は城の区画内にあった場所で、県庁が元々建っていた場所だったとのことです。
その跡地に、現在のようなバスターミナルができたのです。

熊本城下を流れる川が天然の堀の役割をしていたのもあり、市街中心部に鉄道を引き込むのは困難でした。
そのため、熊本駅が市街地から西に外れた場所にたてられたのも致し方ないことでした。

そのため、熊本城を見にふらっと熊本駅を降りた所で、城まで15分くらいはかかります。
すきま時間に城の観光を…と思っても、結構時間がたりない、なんてことも十分ありえます。

桜町バスターミナルでラーメン

 桜町バスターミナルで軽く昼食を。

…と言っても、食べるのは濃厚な熊本ラーメン。熊本でも有名な「黒亭」に入りました。

少し遅めだったのもあり、店内は空いていました。
1杯1000円ほど。

この後、大急ぎで、熊本駅に戻ります。


14:27 熊本駅発 鹿児島に向け南下

途中、市電で乗る列車を間違えて、あわや遅刻…となりかけましたが、何とか間に合いました。

ここから先、夕暮れ時の見事な車窓を見るべく、
熊本から鹿児島本線を南下していきます。

続く

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