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雪降る中 天守閣の残る彦根城(滋賀)へ

2月、どこかに泊まりがけで出かける予定は、ありませんでした。

仕事のあまりのストレスと、京都の人混みに耐えかねて、京都近辺でどこか予約の取れる(かつ、値段が比較的安い)東横インへと急遽滑り込むことになりました。

取ったのは、彦根(滋賀)駅前の東横イン
京都駅からJR新快速でも1時間弱の距離になります。

寒波の影響もあって、窓の向こうには雪が積もっているのが見えます。

チェックインしたのは、15時過ぎ
せっかくなので、少し散歩に向かいます。


彦根駅から北向きに撮った写真
多賀大社・八日市などに向かう近江鉄道が乗り入れていて、その車庫が見えます。

その奥に見える山が、石田三成の居城・佐和山城があった山です。
関ヶ原の戦いの前、石田三成は佐和山城を拠点に、南近江を統治していました。

ただ、関ヶ原で敗れたことにより、三成は領地を没収され、代わりに、この地に入ったのが徳川家康の配下である、井伊直政になります。


徳川家康に従って、各地で戦功を挙げた井伊直政は、彦根藩の藩祖として知られています。
彦根駅前には、直政の銅像が立てられています。

井伊直政は、三成の居城だった佐和山城に一旦入城します。

しかし、しばらくして、琵琶湖や、北陸方面へと見通しのきく、佐和山城の西にある丘の上に新たに城を築くことになります。

琵琶湖東岸にあるこの辺りは、北陸へと向かう北国街道・中山道の合流点に近く、古来より交通の要所でした。

それもあって、拠点を移したのです。


こうして築かれたのが、今の彦根城です。

藩祖・井伊直政から始まって、代々、井伊家がこの地を治めることになります。
幕末の大老・井伊直弼も、彦根藩の当主でした。

小高い丘の上に天守閣が見えます。
天守閣は江戸時代に建てられたたもの。それが、そのまま残っています。
江戸時代以前の天守閣が残っているのは、全国でも珍しく、日本全国でも12か所のみとなります。

今回は、天守閣まで登りませんでしたが、城山の麓をふらふらと歩きまわっていました。


彦根城の堀の手前にある「さわ泉」

彦根城が遠くに見える、和菓子屋さんです。
散歩の後にふらりと寄って、城を眺めつつ、焼きたての団子をいただくことに。

生醤油で味付けされたお団子 1本200円なり
城を巡った後にはちょうどいい塩梅です。

お茶や珈琲などを愉しみつつ、店内でゆっくりできるスペースもあるので、休憩にはちょうどいいと思います。

晩ごはんを済ませて、部屋に戻ってくると、雪が舞い始めました。

京阪神では、滅多に雪が降ることはありませんが、ここ彦根は、東海道新幹線の停車駅・米原の隣の駅になります。
東海道新幹線沿線でも、この一帯は雪が多い地域。

折しも寒波が来ていたのもあり…

翌朝にはご覧の風景になっていました。
関西にいながら、非日常の風景がそこには広がっていました。


窓の真ん前の席にかけて、
白く染まった外の風景を愉しみつつの朝食

この後、チェックアウトギリギリまで、のんびりとリラックスしていました。


この日は、時間があるにはあったのですが、早々に京都へと戻りました。

それでも十分にリラックスできる時間を取ることができました。

突発的に関西のどこかに1泊しての気分転換
しばらくクセになりそうです。


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