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【青春18きっぷの旅】東京発・東北本線を普通列車で行くと何時間かかる?

今回は、東京発の東北本線だと、普通列車で行くとどうなるのか書きたいと思います。

以前に、東海道本線をネタに書いていましたが、その東北版です。

青春18きっぷの基本ルールはコチラ
【青春18きっぷ】東海道本線

注意点がありまして、東北本線は現在は東京~盛岡までです。
以前であれば東京~青森が東北本線だったのですが、盛岡以北は第三セクターになっています。
そのため、少なくとも盛岡~八戸間については、18きっぷで正面突破しようとすると別料金が発生します。

「北海道&東日本パス」であれば盛岡~青森間も追加料金なしで乗れます。

実際に東北本線を軸に青森まで行ったらどうなるのか、書いていきたいと思います。


上野駅(東京)発

上野駅(東京)
  • 宇都宮まで1時間半

東北方面のターミナル駅だった上野駅。
今は、東北新幹線も東京発になり、東北・北海道方面の夜行列車もなくなったのものあって、その印象も少し薄くなったかも知れません。

まず向かうのは宇都宮(栃木)

快速ラビットであれば1時間半程度の旅程です。グリーン車両が空いていれば、楽かとは思いますが、そこは運しだいの所です。


宇都宮駅(栃木) 上野から約1時間半

宇都宮駅(栃木)
  • 黒磯まで1時間

東京からの往復で、18きっぷや北海道&東日本パスの1日分がカバーできます。日光あたりにフラッと行って日帰りするくらいが快適な使い方だとは思います。

ここから黒磯行きは1時間に2本程度です。朝から餃子のお店が開いているので、ご飯がてら降りてもいいですが、まだまだ距離があるので、餃子目当てでなければ先に進んだ方がいいです。


黒磯駅(栃木) 上野から約2時間半

黒磯駅(栃木)
  • 新白河まで30分

  • 郡山(福島)まで1時間

  • 福島まで2時間

ここからが難所になります。
2022年のダイヤ改正で、黒磯~新白河が昼間は1時間半に1本程度になりました。かつ、ここからしばらく仙台までの区間は、小刻みに乗換する必要があります。

黒磯⇒新白河⇒郡山⇒福島⇒白石⇒仙台

上記の4回乗換がほとんどだと思った方がいいです。

よほど早朝に出ていない限り、郡山か福島あたりで食事にした方が、体力的には楽かもしれません。
新白河から先は、一本見送った後の次の列車まで1時間近くあります。
一本逃すと更に1時間後になりますので、食事を取る際は時間管理にご注意を。

乗換回数を考えると、東京~仙台間は常磐線回りを考えた方が、旅程上は楽かもしれません。


福島駅(福島)  上野から5時間余り

福島駅(福島)
  • 白石(福島)まで30分

  • 仙台(宮城)まで1時間半

福島で15分程度の待ちが発生します。
福島から仙台まで、まだ1時間半ほど必要です。かつ、現在は途中の白石1回乗り換えが必要なことが多いです。

上野7時過ぎに出発した場合だと、福島には12時過ぎの到着です。
更に仙台着が14時過ぎとなります。
この場合は、仙台で30分近く待ちがあるので、遅い食事でも良ければ、さっさと進んでもいいかと思います。

体力と相談の上で、どちらにするか決めてもいいと思います。


仙台駅(宮城) 上野から約7時間

仙台駅
  • 小牛田(こごた・宮城)まで40分

  • 一ノ関(岩手)まで2時間弱

  • 盛岡まで3時間半

東北本線経由だと、上野から350キロほど走ってきました。普通の人はこの辺りで、普通列車の旅は、もうおなか一杯かと思います。
普通の方であれば、仙台一泊を検討することをオススメします。
ここから先へ1日で進むとなると、かなりしんどいです。

青森まで距離を稼ぐ予定の人は、順調に乗り継いだ場合の待ち時間は、仙台が一番長いので、ここが食事タイムになります。

一ノ関駅(岩手)

ここから盛岡までの乗換が、以下の2回乗り換えになります。

仙台⇒小牛田(こごた・宮城)⇒一ノ関(岩手)⇒盛岡

ただ、小牛田も一ノ関も必ずしも乗継がいいわけではありません。
小牛田~一ノ関が、およそ1時間に1本になるので、仙台から更に進むのであれば、くれぐれもスケジュールをご確認ください。


盛岡駅(岩手) 上野から約11時間

盛岡駅
  • 東北本線終点

  • 八戸(青森)まで2時間

東北本線の終着駅・盛岡です。
朝に東京を出発しても、盛岡に着くころには夜のとばりが降りる時間になります。

盛岡~青森はかつては東北本線だったのですが、東北新幹線の沿線に伴い、第3セクターに移管されてしました。
そのため、青春18きっぷだけではこのまま北に向かうことはできないため、秋田方面にに迂回する必要があります。

ここから旧東北本線を行こうとしたら…
○ 「北海道&東日本パス」を使っている
○ 盛岡~八戸間の切符を別で購入する。
(三セクなら3110円 東北新幹線なら4290円)
のどちらかが必要です。

大人しく「北海道&東日本パス」を使うか、秋田経由のルートにした方がいいかと思います。

IGRいわて銀河鉄道

ここからは夜の闇を抜ける「銀河鉄道」の出番です。

…と言っても、IGRいわて銀河鉄道のことです。もちろん、昼間もちゃんと走っています。
IGRのホームは別の改札をくぐらないといけないため、乗換するのであれば、少し急いだ方がいいかもしれません。

ただ、福島県内で早めに食事を取った方は、時間を確認の上で、盛岡で食事を取ってもいいと思います。

八戸まで行ける列車は、1時間に1本程度ですのでご注意を。


八戸駅(青森) 上野から約13時間

八戸駅(青森)
  • 青森まで1時間半

青森まで行く方は、八戸で最後の乗換です。
ただ、夜間の乗換時間は割と時間があります。

八戸駅で食事を…と思っても、駅構内のお店が少々と、駅前のコンビニ、飲み屋が点在という状況のため、それでも良ければという話になります。

というのも、八戸の中心街は本八戸駅の周辺になります。本八戸までの列車の本数を考えると八戸駅前でどうにかすることを考えた方がいいです。

八戸~青森に関しては、青春18きっぷの特例がありますので、こちらもご覧ください。


青森駅(青森) 上野から約15時間

終着・青森駅(青森)

上野を朝7時過ぎに出たら、休憩なしだと22時頃の到着になります。
(2022年現在)

総計735km

東海道本線であれば、やりたい方は試しにどうぞ…とまだ言える距離と時間ですが、ここまで1日で乗り通すのは、できはしますが、流石にオススメはしません。

私自身も旧東北全線を1日で踏破するのは体力的に無理だと思い、宇都宮~八戸間で流石に止めました。
特に、宇都宮~仙台間は小刻みな乗換が多いので、寝るのも難しいです。
そう考えると、体力面でかなりきついと思います。

黒磯~新白河間など、本数が少ない区間もあるため、計画する際は、必ず事前に時刻を調べるようお願いします。

重ねて言いますが、普通の方はせいぜい仙台あたりで止めておくことを強くオススメします。


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