【中国トレラン通信03】TNF莫干山 2019.11.30
中国各地で行われているThe North Faceのシリーズレース(TNF)。
11月30日に中国浙江省の莫干山で行われてThe North Faceのトレイルレースに参加してきました。去年は同レースの30kmの部で優勝。
しかも自分の誕生日に行われたレースで自分で走って誕生日を祝うことができた思い出のあるレース。今年は、2020年の3月にマイルに初チャレンジ予定で、それを考えるとどうしてもナイトレース且つミドル以上の距離を一本入れておきたかったので70キロの部に出場。
レースの内容は、結果は女子5位、総合22位。
1.レース総括
前日まで走りすぎ感はあったけど、レース前に自然と体重が落ちたりデトックスもできたりと体調は良く調整もいい感じに。お昼に上海から高鉄(中国の新幹線)で徳清へ移動してホテルで休憩。 お昼寝して夜に備える。
レース当日は、生憎の雨。気温は10度前後。
スタートは夜の10時。夜8時頃にスタート会場へ移動。
会場は雨にも関わらず大人数や音楽などのアミューズメントで盛り上がってる! 流石ノースフェイスで豪華な招待選手も!
男性は中国のトップ選手の申加申(2019年CCCで5位)、女性は大宝のあだ名で有名な徐美玲。
夜10時にスタート。 最初はロードだからみんな出だしから飛ばす飛ばす。でも、私はいつもの徐行運転で後半の山に備える作戦。前半は、ロードメインだから走らされる。女子もなかなか速い!キロ5’40〜6分台の自分が遅く感じてしまうけど70キロのトレイルを考えると速い方なんだけどなぁ。
<CP1>
通過タイムは、想定タイムより1時間速い。 ジェルは取らず先へ進む。
<CP2>
空腹感が出てきたからメダリストとmagmaを摂取してこの後の登りに備える。雨なのでストック使用開始。 雨で滑るから登りも下りもストックが大活躍。標高が高くなるにつれて霧がでてきて気温も下がる。ちょうどいいペースの男性がいたからついていく。夜のトレイルは静かで好きかも!ちょうどこの区間の登りは歩きメインになるコースで徐々に頭がボーとしてきて睡魔が襲ってきそうな予感。ここでカフェインを投入するか迷ったけど様子を見ることに。そうしていたら山頂に着いて平坦になったので走り出すと眠気が消えた。
<CP3>
ちょうど半分。トイレに行って補給。暖かい生姜茶やお湯をもらって胃を労わる。胃腸もオッケー。足もまだまだ行ける。 CP4までは小刻みなアップダウンが続く。 夜、寒さでカロリー消費が早いのか?空腹感が出てきたので途中でジェルを一本投入。
<CP4>
この後の急登に備えてvespa投入。 4キロで累積800。 延々と続く登り。ひたすら急斜面を登っていく。霧で全く先が見えない。途中少しコースをずれは、軌道修正しながら。 やっと山頂に到着。程なくして、CP5へ。
<CP5>
ここで私が5位の位置につけてると知る。2位から4位まではエイドを2、3分前に出たと知らされたのでエイド滞在時間をカットして追うことにする。不思議と足が残っていて、これからトレイルレース17キロ開始の勢い! で先を急ぐ。すぐに女子1人見つける。寒さで止まっていた。エマージェンシーシートをリュックから出してあげて、後にする。 先を追うけど、その次がなかなか見えない。でも、後半だからトップ選手じゃなかったらそんなにスピードが出てないはず!だから自分も今の状態をキープして追い続けようと。 しかし霧で視界がゼロ。ロードメインの箇所はガードレールの反射板を頼りに進む。 程なくして、分岐点。 手前に走っているおじさんがいて彼について行く。おじさんを抜かして進むけど途中からルート標識のリボンがないことに気づく。ここで一旦立ち止まってルートを確認すればよかったけど、霧がすごいのとちょうどコース的に下りのパートのエリアだったので、勝手に「ルートは合ってるだろう」と思い込み進む。そして、完全に下ってロードに出たところで分岐点。ここであるはずのリボンまたは左右どちらかの指示パネルがないから、「あっ、やっちゃった!」と判断。GPXのルートを拡大して確認し、コースアウト確定!仕方ないから来た道を戻る。一緒にきたおじさんがいろいろ言い訳を言い出す。ずーと言い訳を言うからうるさくて無視して、私は登りながら悔しさやショックを落ち着かせながら気持ちを整理して、再度発揮へと切り替えに集中。 下って登ってる時間を考えると約45分のロスタイムかなぁ。そう考えると悲しくなる。でも、「落ち着け、慌てない、最後まで諦めない!」と自分に言い聞かせる。後、山が1つあるから最後まで諦めない、まだ力は残ってるからこの後走り続ければ追えるんじゃないかと! 既に夜が明けて明るくなっていた。 元のコース戻って仕切り直し。 意外とやる気モードになってるから、凄い!ここからはひたすら走って追う。 途中、数名抜かす時に、前に抜いた人達だったからみんなして「あれ?なんで後ろにいるの?」と言われ、「道間違っちゃった〜!」って笑って答えてたら、なんかスッキリして完全に気持ちの整理が出来て良かった!
<CP6>
最後のエイド。 ここでshotzカフェイン入りとvespaを投入して最後の追い込みへ。 現在8位らしい。「後、何人抜けるか!」と走りながら、「これは自分へのチャレンジだぁ〜」なんて考えたり、本当にポジティブシンキングになってランナーズハイだった!カフェインのおかげかも!
残り5キロ切った辺り。女性らしき人が前方に見える!
前半抜きつ抜かれつした人とエマージェンシーシートをかけた人2人が並走していた。見えた時点で「捉えた!」と。
後は、徐々に詰めるだけ、石段の下りの区間だったから慎重に。下りから平地になるところでもう1人いた。ここで一気に3人抜く。
後はゴールまでロード。
エマージェンシーシートの彼女が追ってきて抜かれる。
だけど彼女のスピードが出てなくて離されてないことがわかったので、私はキロ510〜440へさらにスピードアップして抜き返す。
もう、後ろは気にせず後は残り3キロ走り切るだけ。
この時は、月間結構走ってるんだから!ロードではそう簡単に負けないよぉ〜なんて思いながらひたすら走る。
町に戻って残り2キロ。今度は、タイム!10時間台に滑り込みたい。
残り500メートル、後3分。超ギリギリ。一か八か!
そして、ゴール!
やったぁ、10時間59分でギリギリ押し込めたぁ〜!
またもやコースアウトをやってしまい、しかも今回は、ロードのくだりだったけど山をがっつり降りてから降りて来た山をもう一度引き返すというやつ。( ̄◇ ̄;) 勝負レースで3回目、いい加減学習しなきゃ! でも、今回のレースは、最後まで足が残ってしっかり走れたのと、コースアウト後に精神的に落ち込まず、逆にやる気に変えれたことが収穫!
2.受付
各カテゴリのブースで受付。
中国人は身分証明書、外国人はパスポートでエントリーチェック。これが電子機器で読み取りで本人認証をするタイプで最新だった(笑)
強制整備のチェックをして、参加賞などをもらったら受付完了。
このレースの受付は去年もだったけどストレスフリーでスムーズ。受付スタッフもすごい気が利いてて良かった。こういうレース前のストレスフリーは重要だなぁと思う。
受付後はスタート&ゴール会場の方で音楽やノースフェースのブースが出て
ちょっとしたお祭りでした。
3.食事やギア編
<レース前の食事>
ホテルではレンジを使わせてもらってレース前のお餅、味噌汁、オレンジジュースを補給。朝に比べて夜は食欲旺盛。いつも2.5個の餅を3個食べ、さらに食べれる感じがした。スタートは夜10時なので3時間前に食事を終える。
<レース当日の装備>
天候が雨でナイトレースだったのでスタートギリギリまでウエアに悩む。
夜通し降り続く雨、山頂での気温、そして風を考えると、しっかりした防寒防雨が必要かなと思った。最終的に決定したウエアは、ノースフェイスのゴアのジャケットをアウターとして着ることに。普段はレースでは軽めのジャケットを着用だから、ごっつい系は初チャレンジ。
中は半袖にアームカバー。アームカバーの上げ下ろしで暑さや寒さの調整をしようと思ったけど、結果この選択が正解で夜通し冷えることなく最後までしっかり身体を守ってくれた!
ボトムスはcwxの集めのタイツ、ノース フライウェイトレーシングショーツで寒さに対応。
<レース後の打ち上げ>
地元の農家料理を堪能。
冷蔵ケースから好きな材料を選んで好きな味付けで調理してもらうスタイル。
長距離レースでの内臓疲労や寒さもあり鍋で体を温めながら滋養強壮!
鶏肉はどど〜んと!この色が香ばしさと美味しさを醸し出していて、タンパク質補給に!
そして乾杯は、地元のビール!
このエリアは山水が綺麗だから飲料水やビールの生産が盛ん。
4.宿泊など
ちょうど誕生日が近いこともあり普段は高くて泊まれない莫干山の町の宿に宿泊。ナチュラルな雰囲気の素敵なホテル。
そして、チェックインの際には、なんと!誕生日ケーキを頂きましたー。
レース会場からも近くて、受付終了後に午後はお昼寝して、早めの夕食をしてから準備。雨だったのでギリギリまでホテルで待機してから会場へ向かうことができたので、このホテルに泊まって良かった!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?