九州南部は海も山も美しい 秋の九州旅行記#3
前回に引き続き,九州旅行記をお届けする。
3日目・宮崎
日向岬
3日目の朝は,日向市の東に位置する日向岬へと向かった。リアス式海岸といえば三陸海岸が有名であるが,日向岬もリアス式海岸の地形であるうえ,柱状節理が広がっている。海から見ると岬が馬の背に見えることから,馬ヶ背とも呼ばれている。
日向岬での散策を終えたら,宮崎県を海沿いに南下して行った。
西都原古墳群
宮崎市の北西には,日本遺産にも指定されている,たくさんの古墳が点在している西都原古墳群がある。
歩いて回るには広すぎる古墳群は,古墳の景観を邪魔するものがなく,息づく歴史を感じられる地であった。
鬼の洗濯板
宮崎市より南の,日南海岸と呼ばれるエリアでは,巨大な洗濯板のような形状の波状岩が広がる景観が見られる。
2年前に青島へ行った際はちょうど満潮時で見られなかったが,今回は立派な鬼の洗濯板を見ることができた。
都井岬
日南海岸沿いにさらに南下して,3日目の最後の目的地である都井岬へ向かった。
都井岬は,宮崎県最南端に位置する岬であり,御崎馬と呼ばれる野生の馬が生息している。
4日目・鹿児島
えびの高原
4日目の朝は,宮崎と鹿児島の県境に位置する,えびの高原へと向かった。
えびの高原は国立公園でもある霧島連山に広がる高原で,澄んだ少し冷たい空気の中,火山が作り出した美しい景色を楽しむことができた。
本土最南端の駅
えびの高原から鹿児島県へと入ったら,そのまま南下を続けて指宿へと向かい,指宿駅から日本本土最南端の駅である西大山駅まで列車に乗った。
西大山駅はこれで3回目の訪問となるが,1回目はタクシーで行き西大山から列車に乗車,2回目は車で訪問であったので,列車で西大山駅に行くのは今回が初めてであった。
薩摩半島最南端
鹿児島県の南に突き出す2つの半島は左が薩摩半島,右が大隅半島であり,日本本土最南端は大隅半島のほうであるが,今回は指宿もある薩摩半島の最南端の地である,長崎鼻へと向かった。
そんな長崎鼻からは,突端を向いて右側には開聞岳,左側には大隅半島のある,素晴らしい景色を見ることができた。
Fly back from Kagoshima✈NH630
長崎鼻を発つ頃には夕暮れ時も近づいていたので,そのまま鹿児島空港へと向かい九州を去った。
この日はたまたまANAのプレミアムクラスが安く取れたので,人生初のプレミアムクラスでの帰宅となった。幹線ではないのでコールドミールではあったものの,国内線で機内食を食べられたのは良い経験であった。
ということで,熊本から宮崎を経由し鹿児島まで行った今回の九州旅行であったが,何度も訪問している九州の中でもまだ未訪で行きたいと思っていた,阿蘇山,高千穂,都井岬,えびの高原,長崎鼻とまわることができ,そしていずれの場所でも期待以上の景色を見ることができ,非常に充実した旅行となった。
また,再訪したいと思っていた日向や日南海岸,指宿も通ることができ,久々に九州の南国を楽しめたと感じる。
そして今回は2つの国立公園(阿蘇くじゅう国立公園,霧島錦江湾国立公園)と3つの国定公園(祖母傾国定公園,日豊海岸国定公園,日南海岸国定公園)をまわり,九州南部に広がる美しい自然を堪能できた。