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九州南部は海も山も美しい 秋の九州旅行記#3

 前回に引き続き,九州旅行記をお届けする。


3日目・宮崎

日向岬

 3日目の朝は,日向市の東に位置する日向岬へと向かった。リアス式海岸といえば三陸海岸が有名であるが,日向岬もリアス式海岸の地形であるうえ,柱状節理が広がっている。海から見ると岬が馬の背に見えることから,馬ヶ背とも呼ばれている。

日向岬の突端には遊歩道が整備されている
スケルッチャ!と名付けられたガラス張りの展望台からは馬ヶ背の断崖絶壁を見下ろせるが,この時はガラスは曇っていてスケナイッチャ!であった。
スケルッチャ!からは柱状節理の岩壁の谷が見られる
日向岬の突端からは広い海を見渡せる
突端からはリアス式海岸の不思議な地形が見られる
遊歩道からは細島灯台にも行ける

 日向岬での散策を終えたら,宮崎県を海沿いに南下して行った。

川南には天然記念物に指定されている川南湿原がある
トンボなど様々な生き物を観察できた
不思議な石像がたくさん置かれている高鍋大師
石像に囲まれて持田古墳がある
高台になっており高鍋の街を見下ろせる

西都原古墳群

 宮崎市の北西には,日本遺産にも指定されている,たくさんの古墳が点在している西都原古墳群がある。
 歩いて回るには広すぎる古墳群は,古墳の景観を邪魔するものがなく,息づく歴史を感じられる地であった。

これぞ古墳という感じのする前方後円墳
鬼が一夜で作ったと伝えられている鬼の窟古墳
鬼の窟古墳は内部も見学できたがこれだけだった
近くには西都原考古博物館があり,出土品や古墳内部の模型などの展示が見られる。
博物館のバルコニーからは古墳群を眺められる
近くにあるしば田製麺所というお店で昼食

鬼の洗濯板

 宮崎市より南の,日南海岸と呼ばれるエリアでは,巨大な洗濯板のような形状の波状岩が広がる景観が見られる。
 2年前に青島へ行った際はちょうど満潮時で見られなかったが,今回は立派な鬼の洗濯板を見ることができた。

日南海岸沿いにある道の駅フェニックスからは鬼の洗濯板が見下ろせる
想像以上に壮大な鬼の洗濯板の景観が見られた
道の駅フェニックスでは冷やしパインを購入
鬼の洗濯板を眺めながら食べようと思ったがトンビが飛んでいたので大人しく車の中で

都井岬

 日南海岸沿いにさらに南下して,3日目の最後の目的地である都井岬へ向かった。
 都井岬は,宮崎県最南端に位置する岬であり,御崎馬と呼ばれる野生の馬が生息している。

宮崎県最南端の都井岬に到着!
岬から見る日向灘の景色が美しい
突端の断崖上には御崎神社という神社がある
馬を発見!
まるた食堂というお店で夕食に霧島赤豚ロースとんかつデミソース定食
黒豚じゃなくて赤豚なんかいっ!

4日目・鹿児島

えびの高原

 4日目の朝は,宮崎と鹿児島の県境に位置する,えびの高原へと向かった。
 えびの高原は国立公園でもある霧島連山に広がる高原で,澄んだ少し冷たい空気の中,火山が作り出した美しい景色を楽しむことができた。

えびの高原へ向かう途中の白鳥付近からえびの市の盆地を望む
えびのエコミュージアムセンターでは火山に関する展示が見られる
エコミュージアムセンター付近の登山口から遊歩道を進み,えびの高原展望台から韓国岳と硫黄山を望む。
さらに進んだ先の二湖パノラマ展望台からはよりきれいに山々が見られる
二湖パノラマ展望台からは名前の通り白紫池と六観音御池の2つの火山湖が見られる
画像は六観音御池で,その池の先には甑岳と夷守岳を望む。
エコミュージアムセンターから登山口に行く途中にあった川は川底が灰緑色であった
火山灰かと思ってエコミュージアムセンターのお姉さんに聞いてみたら,山から流れてきた硫黄質のものだそうで,以前は水に混ざって白く濁った水が流れていたが,最近になって堆積するようになったそう。
えびの高原から鹿児島方面へ向かう途中には硫黄谷噴気地帯があり,道路沿いにめちゃくちゃ煙を噴いていた。

本土最南端の駅

 えびの高原から鹿児島県へと入ったら,そのまま南下を続けて指宿へと向かい,指宿駅から日本本土最南端の駅である西大山駅まで列車に乗った。
 西大山駅はこれで3回目の訪問となるが,1回目はタクシーで行き西大山から列車に乗車,2回目は車で訪問であったので,列車で西大山駅に行くのは今回が初めてであった。

レトロな列車に揺られ本土最南端の駅を目指す
本土最南端の駅に列車で到達!

薩摩半島最南端

 鹿児島県の南に突き出す2つの半島は左が薩摩半島,右が大隅半島であり,日本本土最南端は大隅半島のほうであるが,今回は指宿もある薩摩半島の最南端の地である,長崎鼻へと向かった。
 そんな長崎鼻からは,突端を向いて右側には開聞岳,左側には大隅半島のある,素晴らしい景色を見ることができた。

薩摩半島最南端に位置する長崎鼻
海越しに見る開聞岳の景色が美しい
東側には大隅半島を望める
長崎鼻には乙姫を祀る赤く立派な龍宮神社もある
貝殻に願いを書いて奉納すると願いが叶うと言われており,多くの貝殻が奉納されていた。

Fly back from Kagoshima✈NH630

 長崎鼻を発つ頃には夕暮れ時も近づいていたので,そのまま鹿児島空港へと向かい九州を去った。
 この日はたまたまANAのプレミアムクラスが安く取れたので,人生初のプレミアムクラスでの帰宅となった。幹線ではないのでコールドミールではあったものの,国内線で機内食を食べられたのは良い経験であった。

長崎鼻からは薩摩半島を北上し鹿児島空港へと向かった
ちょうど日が暮れた頃,海越しに立派な桜島が見られた。
人生初のプレミアムクラスで帰宅
コールドミールなのが残念ではあるが美味しい機内食を食べられた


 ということで,熊本から宮崎を経由し鹿児島まで行った今回の九州旅行であったが,何度も訪問している九州の中でもまだ未訪で行きたいと思っていた,阿蘇山,高千穂,都井岬,えびの高原,長崎鼻とまわることができ,そしていずれの場所でも期待以上の景色を見ることができ,非常に充実した旅行となった。
 また,再訪したいと思っていた日向や日南海岸,指宿も通ることができ,久々に九州の南国を楽しめたと感じる。
 そして今回は2つの国立公園(阿蘇くじゅう国立公園,霧島錦江湾国立公園)と3つの国定公園(祖母傾国定公園,日豊海岸国定公園,日南海岸国定公園)をまわり,九州南部に広がる美しい自然を堪能できた。

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