今年もビジネスクラスで福岡へ行ってきた
この記事のタイトルを見て,飛行機に乗ったことがある方は,国内線にビジネスクラスは無いのでは,と思うのではないでしょうか.
実際に,日本の国内線にはビジネスクラスというものはありません.ところが,去年「人生初のビジネスクラスに乗ってみた」という記事で紹介した方法で,今年もビジネスクラスの座席を利用しましたので,その搭乗記をお届けします.
B777-200ERの退役
去年の記事でお伝えした,国内線でビジネスクラスの座席に乗る方法は,「国際線から国内線に転用されたB777-200ER(以下772と表記)という機材に乗る」というものでありました.
その機材は今年11月に退役となり,国内線でビジネスクラスに乗る方法は無くなったと思われました.
ところが,今度は国際線で運用されているB777-300ERという機材(以下77Wと表記)が,今年の冬ダイヤより羽田-福岡の定期便にアサインされ,今後も国内線でビジネスクラスに乗ることができるようになりました!
77Wのビジネスクラスシートは772とは違うタイプのものということで,どんな座り心地か試したくなり,77Wが福岡線にアサインされた初日の10月30日に早速乗ってきました!
Fly with business class✈JL305
今回の搭乗便は,羽田を朝の7時05分に出発するJL305便であります.
(2023年11月現在で77WはJL305便と折り返しのJL308便で運航中)
朝陽の差す羽田で「ボーイング777-300ER」の文字にわくわくしながら搭乗開始を待ち,6時50分頃に機内へと入ります.
去年乗ったヘリンボーン配置の座席とは異なり,横7列の全席通路アクセスの座席でありますが,ヘリンボーン配置のものよりも格段に足元が広く快適でありました.
そのぶんモニタとの距離が離れるので一長一短ではありますが,私はこちらの座席のほうが好みであります.
搭乗便はほぼ定刻に動き始め,10分後に離陸.
北向きの離陸でありましたから,東京スカイツリーがきれいに見える都心の景色を眼下に見ながら進んでゆきます.
しばらくすると,眼下には10月の頭にはちょこっとしか積もっていなかった雪が覆いかぶさっている富士山が見えます.この日は運良く富士山のまわりに雲はなく,きれいな富士山を見ることができました!
富士山を過ぎた頃には機内サービスがまわってきて,例によりスープと羽田で買ったおにぎりで朝ごはんタイムであります.
朝ごはんのあとはせっかくなのでシートをベッドポジションにして過ごします.
フルフラットの座席は広くて快適であり,国内線にもかかわらず横になって過ごすという贅沢な時間を過ごすことができました.
機窓に瀬戸大橋が見えてからしばらく経つと降下を始め,8時45分に福岡に着陸,5分後にスポットインで,定刻より10分ほど早い到着となりました.
定刻よりも早い到着で,1時間45分と短い時間でありましたが,去年乗ったビジネスクラスシートとは違う座席を楽しむことができ,素晴らしいフライトでありました!
福岡にて
福岡に到着したら,現地の友人と合流して福岡観光.
櫛田神社
最初に立ち寄ったのは櫛田神社という,博多駅から七隈線でひと駅進んだ先にある神社であります.
こちらの神社に訪れるのは初めてなのですが,境内には山笠が展示されていたり,鶴の井戸や座牛の像があったりと,見どころいっぱいの神社でありました.
櫛田神社の近くには様々なラーメン店が集まる「ラーメンスタジアム」という場所があるので,そこで昼食としました.
とんこつラーメンを食べるつもりでいましたが,「あんど、」という豚骨つけ麺のお店があり,豚骨つけ麺とは何だと気になったのでそのお店に入りました.つけ麺風にアレンジされた豚骨スープが美味しかったです.
そのあとは,同じく櫛田神社の近くにある「FUK COFFEE」というところでカフェタイム.
期間限定のぶどうシェイクをいただきました.甘さひかえめでぶどうの味がしっかりとして美味しかったです.
中津観光
その後は大分県の中津へ移動.おやつに中津からあげを食べたあと,福澤諭吉旧居・福澤記念館へと行きました.
実は去年の9月にも来ているのですが,そのときは時間がなく旧居だけ見て記念館を見ていなかったので,今回は記念館目的に再訪.
記念館は撮影禁止であったため写真はありませんが,福澤先生の生涯がどんなものだったか知ることができ,とても勉強になりました.
福澤諭吉旧居からは中津城を見ながら駅へ戻りました.
中津城の近くにあった小学校の校門は,街並みに合わせたものかと思いきや,明治時代の中津市学校から使われているものだそう.
この小学校で育った子供達は,自分が日本の教育の原点となった場所で育ったことに誇りを持てるのではないでしょうか.
夜ごはん
中津からは博多に戻り,博多BT近くの極味やというハンバーグの店で夕飯としました.
ほぼ生の状態で出てきたお肉を焼石の上で焼くスタイルであり,肉の味を感じられて美味しかったのですが,正直なところ静岡で有名なさわやかのほうが好みであります.
福岡から仙台へ小旅行
翌日は以前から乗ってみたいと思っていたIBEXエアラインズに乗って仙台へ向かいました.
福岡空港を南向きに離陸し,翼の下に南福岡の駅を見ながら左旋回,国東半島の真上を飛んで本州へと向かいます.
本州上空に出て瀬戸内海が見える頃に機内サービスがあり,スープをいただきました.
この便は中国地方を北東方向へ進んでゆき,兵庫県は豊岡上空あたりで日本海側に出ます.
そのあとも雪を冠った中部山岳を右手に見ながら北東へと進み,磐梯山と猪苗代湖が見えてきたところで右旋回し,太平洋上空へと出てゆきます.
磐梯山と猪苗代湖をこの高さから見ることができるのは,仙台行きのこの便だからこそなのではないでしょうか.
松川浦の地形が特徴的な相馬の海岸を見ながら一旦太平洋上空へと出た当便は,その先で左旋回して仙台空港へ着陸となりました.
「日帰りで日本一周してみた」の記事で乗った福岡-新千歳線以来の,福岡から東京より北の空港へ行く便でありましたが,福岡-新千歳便とはまた異なる飛行経路であり,機窓からの風景を楽しむことができるフライトでありました.
仙台では久々に食べたいと思っていた仙台っ子ラーメンを食べてから帰宅.
飛行機に興味を持つきっかけとなる旅をしてからちょうど一年が経ったこの日に,再び機窓を楽しむことができる旅ができて良かったと思います.