見出し画像

1年半ぶりの台湾旅行は悪天候に見舞われた

 去年,大連に誘ってくれた親戚が,今年は台湾へ行きたいということで,1年半ぶりに台湾へ旅行した。


Day1

Fly to Taipei

 今回は羽田から Eva Air の台北松山空港行きに乗る。

台湾の航空会社である Eva Air に乗る
例によりANAラウンジへ
T3のANAラウンジの利用は初であるが,T2のほうが快適であったように感じる。
離陸後は富士山を眺めながら西へ進む
機内食はビーフパスタオアポークライスでビーフを選択
台湾が見えてきた!

今年は九份で泊まる

 松山空港に到着したらバスで九份へと向かった。九份は去年も行ったが,親戚のリクエストと,個人的にも九份は何度行っても良い場所だと思っているのとで,今回も行くこととした。
 とはいえ,去年は夕方に九份を出て台北に泊まったが,今回は九份の民泊に泊まった。そのため,今回は時間を気にせずゆっくりと九份を堪能できた。

九份から見る海
去年来たときよりも空気が澄んでいて美しい
九份の街並み
老街は人が密集しているが,こうして見ると小さな街であることがわかる。
中心部から離れるとのどかで良い雰囲気であった
去年も訪れた店で台湾スイーツ
杏仁茶は味が薄くて微妙だった…
民泊の人に紹介された九份星宇食堂というお店で夕食
台湾では外せない小籠包と…
麺線と魯肉飯を食べた。
麺線は微妙な味付けだったが,魯肉飯は鶏肉も入っていてオリジナリティがあった。
おじさんが階段に千と千尋のカオナシを置いていた
夜景も美しい

Day2

貓空

 2日目は朝イチで九份を発ち,台北の南側にある貓空という場所へ向かった。貓空は鉄観音茶という有名なお茶の栽培地である山で,多くのカフェや遊歩道がある。
 しかしこの日は生憎の大雨であったため,遊歩道は散策せずにカフェで少しゆっくりするだけにとどまった。

向かう途中の松山駅には京急のパネルが。ここは日本かよ
貓空へは台北市立動物園の側にあるロープウェイで行く
ロープウェイは多くの日本の観光地と友好協定を結んでいた
貓空ロープウェイ
大雨で窓は曇っており眺めは微妙…
貓空駅近くの貓空茶屋でかわいいソフトクリームと烏龍茶をいただいた

陽明山

 その後は台北の北側にある陽明山へ向かった。こちらも遊歩道が多く整備されている山岳地帯で,こちらは國家公園となっているが,この大雨である。本来は遊歩道の散策を楽しむ予定であったが,今回はビジターセンターの訪問だけにとどめた。

豪季水餃專賣店というお店で昼食
この店メインの水餃だけでなく,肉圓や油飯も食べた。
昼食後に陽明山國家公園遊客中心(ビジターセンター)へ
入口付近では映像と模型で火山の成り立ちを解説
陽明山の生態系の解説もあった
中央部には陽明山周辺のジオラマ

國立故宮博物院

 この日の午後は陽明山を散策するつもりが,大雨でできなかったため,代わりに台北の有名な観光地のひとつである國立故宮博物院へ向かった。
 おもに中国の歴代皇帝が所有していた宝物を収蔵するこの博物館は,テーマ毎に部屋を分けた展示がされていた。たとえば,書物の展示は「旅」をテーマにした展示と「花」をテーマにした展示があり,それぞれ異なる世界を見ているようで面白かった。
 閉館は17時と早いため,全部を見てまわられなかったが,中華文明の世界を愉しむことができた。

有名な展示のひとつである肉形石は思ったより小さかった
白菜はこの日は展示されておらず残念

北投溫泉

 2泊目は台北北部にある北投溫泉に泊まった。台北の中心部からも近いこの温泉街は,日本統治時代に開発されたそう。温泉街というとのどかな自然の中にあるイメージが強いが,北投溫泉は都市部にあるのが不思議だ。

街の中心には北投公園という公園がある
公園には川が流れている
この川は温泉が湧出する谷に繋がっているので,流れている水にも温泉のお湯が混ざっているのだろうか。
公園内にある博物館では台湾の民謡が演じられていた
公園の側には道後温泉と書かれた建物が
違うだろ笑
宿では部屋の風呂も温泉であった
秋田の玉川温泉と同じ泉質のこの温泉はにごり湯である

Day3

阿里山

 3日目も天気が悪い。少なくとも山に行くような天気ではない。しかし,2009年の台風の影響で15年間も不通となっていて,先々月にようやく全通した阿里山林業鐵路の予約を取っていたので,朝イチで台北を出発して阿里山へと向かった。
 そんな阿里山林業鐵路は日本統治時代に阿里山の森林資源に目をつけた政府が敷設した鉄道であるが,現在は観光用の路線となっている。始点の嘉義と終点の阿里山との標高差はなんと 2186 m もあり,世界三大登山鉄道のひとつといわれている。[参考]
 本来はこの阿里山が今回の旅のいちばんの目玉となる筈であったが,この天気ではそうはなりそうにない。しかし,そんなにすごい登山鉄道である。しかも,台風災害で15年間も不通であったことから,災害への弱さも窺え,また不通となる虞もある。だから,予定を変えずに乗りに行くこととした

朝早くの高鐵(新幹線)で嘉義へ
台鐵の嘉義駅の端っこに阿里山森林鐵路の乗り場がある
小さくて可愛らしい列車に乗る
機関車が後ろから押す方式のよう
嘉義の次の駅である北門車站開業当初の起点駅
その次の竹崎車站登坂区間の起点
駅の横には古い鉄道橋が保存されていた
竹崎を出発すると本格的に山を登る
向かい側の山が開けて見える景色が美しい
さらに標高を上げると悪天候のせいか視界が霞んできて残念
途中の奮起湖車站では1時間ほどの停車時間
駅のすぐ近くには南台湾の九份と呼ばれる奮起湖老街がある
確かに九份みたいに狭い路地が多くの人で賑わっていた
奮起湖老街の外にもローカルなお店がたくさんあった
少し歩くと肖楠母樹林という場所があり,気になって行くと背の高い木々が生い茂る不思議な雰囲気の場所であった。
駅前には有名な奮起湖便當という駅弁が買えるお店がある
ということで車内で昼食に奮起湖便當を食べた
十字路車站を過ぎると山登りは本格的になり,4回のスイッチバックを繰り返して終点の阿里山站まで登ってゆく。
そして終点の阿里山火車站に到着
奮起湖はまだ温かかったが,阿里山はなんと15℃.
先週のアイルランドに比べたらましだが,台湾にしては低い気温である。
阿里山は國家公園ではないが,台湾最高峰である玉山國家公園へ道が繋がっているよう。
奮起湖ほど雨は酷くないが,雲に覆われており展望台からの景色は真っ白で何も見えない。
と思っていたら,しばらくすると雲が晴れ塔山奇岩と呼ばれる険しい断崖が望めた。
この前のマン島といい安達太良山といい,ぼくが山に行くと最初は雲に覆われ真っ白なのが少し経つと急に晴れるのはなぜなのか。
本来は最終バスの時間まで遊歩道などを散策するつもりであったが,この天気であったので40分ほどの滞在ののちに阿里山転運站からバスに乗って下山した。
バスの側面のイラストがかわいらしい
バスの車内からは壮大な雲海の景色が見られた

嘉義

 阿里山からバスで嘉義へ戻り,この日は嘉義で泊まった。酷かった雨も夜になってようやく止んだので,嘉義では文化路觀光夜市という夜市で夕食を愉しんだ。

この夜市は市場というより19時から23時まで文化路という道路を歩行者天国にして屋台を出すというものであった
不思議な日本語表記を眺めていたら店のおっちゃんがニッコニコで飛んできたので試しに食べてみたが,八角の効いた唐揚げのようなもので美味しかった。
こちらのカステラ?も気になって食べてみた。
不思議な日本語の書かれたこれは中にカスタードが入っていて甘く美味しかった
こちらでは不思議な肉製品を売っていた
流石にチャレンジする気にはならず…
最後に焦家好味道というローカルなお店で〆
牛肉麺と水餃,そして肉まんのような小籠包。どれも美味しかった。

Day4

新竹

 最終日である4日目はきれいに晴れた。今更晴れても…とは思いつつ,帰国前に日本統治時代の建造物が多く残る新竹へ立ち寄った。

嘉義から台鐵の自強号という特急列車に乗り新竹へ向かう
途中で少しだけ車窓から海が見られた。
新竹火車站の駅舎は日本統治時代に作られたもので,台湾最古の駅舎である。
駅から少し歩くとロータリーがあり,そこには東門城というかつての竹塹城の城門跡が残る。
周辺には竹塹城の堀の跡が残り,その堀沿いに公園が整備されている。
その先の新竹市美術館は日本統治時代に建てられた新竹街役場跡
近くにある新竹市政府も日本統治時代の建物
新竹の観光スポットのひとつである新竹都城隍廟のまわりには広場と市場がある
廟が市場に囲まれているのが面白い
新竹都城隍廟は多くの参拝者がいた
自分は台湾の廟の参拝方法がわからないので見るだけにとどめたが,地元の人に紛れて参拝できるようにもなってみたいと感じた。

Fly back

 新竹からはバスで桃園空港へ向かった。
 チェックイン後は例によりラウンジで搭乗開始を待つ。桃園には Eva Air とシンガポール航空のラウンジがあるが,桃園のラウンジ利用は初なので Eva Air のほうを使った。Eva Air のラウンジも4つあったが,スタアラゴールドで利用できるのは Star というラウンジだけらしい。

ラウンジでラスト台湾メシと思ったが,台湾らしいものは少なかった。
アイスもあったのが素晴らしい
桃園を離陸し,台湾に別れを告げる。
機内食はチキンオアポークで,チキンのほうを選択。
夜の九十九里浜が見えてまもなく成田に着陸


 ということで1年半ぶりとなった台湾旅行であったが,今回は陽明山や阿里山といった山をメインにした計画であったにも関わらず,悪天候に見舞われてしまい残念であった。またリベンジしに行かなければ。

いいなと思ったら応援しよう!