居住地・人・仕事・スケジュールの断捨離で価値観が大きく変わりました【レポート/小柳津林太郎さん】
みなさん、こんにちは!TABIPPOライターの西嶋です。
今回は自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校「POOLO」で行われた講義の様子をレポートします。
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今回は、5月28日にオンラインで行われたPOOLOの講義 「サラリーマンの武器の高め方」の様子をレポートします。登壇者は、Ghost, Inc. 代表取締役の小柳津林太郎さんです。
登壇者:小柳津林太郎さん
コミュニティの時代がやってくる
僕は新卒でサイバーエージェントに入社し、子会社の社長として、Webサイト制作やゲーム開発を手がけました。2018年にはバチェラー・ジャパンのシーズン2に参加。会社に戻って1年ほどAbemaTVアナウンス室の室長を務めた後、次のチャレンジをするために、何も決めないまま退職しました。起業して3年が経ちます。
起業というと、一般的には一つのことを突き詰めていくものでしょう。一方で僕の場合は、同時並行で4~5種類のことをやってきました。形になったものもあれば、まだまだこれからのものもある状況です。
そんな僕が最近考えているのは、コミュニティの時代がやってくるということ。これからの時代、強いコミュニティの集合体によって、強い組織が生まれる。そして、コミュニティプロデュースとマネジメントがますます重要になると確信しています。
次の図を見てください。
従来の組織、特に大企業は、左のような形でした。トップから順に、株主総会、取締役会、現場と続き、意思決定はトップダウンでなされます。
ところが最近の組織は、右のような形になっています。共通の強いテーマのもとにメンバーが集合していて、その中にはさらにいくつものコミュニティがある。コミュニティ同士で助け合ったり競い合ったりしながら、円を大きくしていくような形態です。
POOLOもまさに、右のようなコミュニティですよね。こうしたコミュニティは、共通の趣味や関心をベースに形成され、みんなで助け合いながら一つの価値をつくっていく、“共創”の場だといえるでしょう。
自分を表すハッシュタグをつくる
セルフブランディングについてもお話ししましょう。
オンラインサロン「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」でご一緒している澤円さんがおっしゃっていたことですが、セルフブランディングとは、「私はあなたにどうやってお役に立てるかの情報伝達」だそうです。
「自分はこういう人間です」と自己紹介するのは簡単でしょう。それだけではなくて、「私はあなたにとって、このようにお役に立てますよ」と伝えるのがセルフブランディングなのです。
その視点で、フェーズごとに、僕が今まで大事にしてきたことを振り返りました。たとえば20代/子会社代表時代は「若いからこそしっかり」、バチェラー後は「期待を裏切らずに」、現在は「等身大を大事に」など。
振り返った後は、それぞれをハッシュタグ化してみました。人に伝えるときは、シンプルにキャッチーに、覚えてもらえるような形でやったほうがいいですからね。
……などなど、たくさん列挙したくなりますが、ここは「肩肘張らずに、等身大で」「人様のお役に立てる要素をベースに」「端的にわかりやすく」整理してみましょう。僕の場合は、この4つに整理できました。
みなさんも、自分のハッシュタグを3つ考えてみましょう!事実をベースにしつつ、相手へのプラスになることを意識してみてください。大それたものではなくてもかまいません。そしてそれを、恐れず発信してみることが大切です。
断捨離をして、人生を研ぎ澄ませる
最後に、僕の最近のテーマである「断捨離」について。
これまで、同時並行でさまざまなことに取り組んできました。でもあるとき、「本当に大切な人間関係ってなんだろう」「本当に大切な事業ってなんだろう」と考えるに至り、断捨離の必要性に気づいたのです。
たくさんのことに取り組んで、捨てて、またたくさんのことに取り組んで、また捨てて……。こうした流れを繰り返し、自分のあり方をどんどん研ぎ澄ませていく流れが人生なのでしょう。
僕が断捨離したのは、主に「居住地」「人、仕事」「スケジュール」の3つ。
学生時代から長く拠点にしていた東京を離れ、福岡に引っ越したこと。
事業のひとつを信頼できるビジネスパートナーに譲ったこと。
スケジュールを整理し、本当に重要な予定だけに絞ったこと。
こうした断捨離によって、生活が変わってきました。良い出会いもありましたし、思考と選択の時間が生まれ、他者を助ける余力もできました。断捨離によって、「本当に大事なことを大事にできる人間」に一歩近づいた気がします。
さて、ここからは、みなさんからの質問に答えていきましょう。
Q. 「徹底的に捨てること」は大きな決断だと思うのですが、怖くなかったですか?
まず、人間関係について。サイバーエージェント時代は、毎日数百人とやり取りをする日々でした。ところが会社を辞めてみると、連絡を取り合うのはほんの十数人に。正直、さみしいと感じたこともあります。
でも、連絡を取らなくなったからといって、仲が悪くなったわけではありません。「これからも連絡を取り合えて、関係が続く人こそ、本当に大切な人たちなのだ」と思えたことが収穫でした。
福岡への移住を通して、「続く人とは続く、続かない人とは続かない」というふうに、自分の価値観が変化したと実感しています。「幸せ=たくさんの人に囲まれること」ではなく、「幸せ=限られた人たちと、どこにいても変わらない関係性を築けること」と考えるようになりました。
次に、仕事について。「独立して生活していけるだろうか?」と心配したこともあります。でも、断捨離をして余白をつくり、発信を続ければ、「あいつ、暇そうだな」と声がかかるかもしれない。だからなんとかなるだろう――。そう思えたんです。
Q. 何を基準にして、捨てるものを決めているのでしょうか?
毎月、先月1か月を振り返って、時間の使い方を確認するようにしています。「この日、ジムに行くのは昼じゃなくて夜でもよかったかも」「この飲み会は気が乗らなかったけど、意外といい出会いがあったな」など。そうした振り返りをもとに、捨てるものを決めるのです。
若いうちは、自分で予定を決められないことも多いもの。ならば、自分の時間を可能な限り動かしましょう。他の人との予定の合間に、自分の予定を入れていくのがスムーズです。勉強や仕事にはまとまった時間が必要なので、そのあたりのスケジュールから優先して組むといいかもしれませんね。
小柳津さん、ありがとうございました!
「個人VISION」「組織VISION」「社会VISION」のお話や、定期的に発信し続けることの重要性など、これ以外にも印象に残るテーマばかりでした。
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2022年8月スタートのPOOLO4期の説明会も随時行っております。