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ウェルビーイングな生き方をテーマに世界二周!70ヵ国周って気づいた豊かさとは?【POOLO OPEN SEMINARレポート】
TABIPPOが運営している、自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校「POOLO(ポーロ)」。2022年1月から待望の第3期が始まります。
それに伴い、喜多桜子さん(株式会社ICORE(イコア)創業者/COO)をゲストに迎え、POOLOの講義を体験できるOPEN SEMINARを2021年12月9日に開催しました。
前半では、ウェルビーイングをテーマに事業を展開している喜多さんに、人生の豊かさや本当の幸せについてお伺いしました。後半は喜多さんと恩田倫孝(POOLO学長)、上野隼(運営メンバー)によるトークセッションを実施。当日の模様をお届けします。
POOLOとは?
POOLOとは、「旅」を共通項に持つ現代のミレニアルズの起業家・事業者・実践者たちの知恵や力、経験等を結集させた、次世代を形成するニューノーマルトラベラーが育つ新しい学校です。
「自分と世界の豊かさをつくる手段を形にする」をゴールに、100人の仲間と9カ月間ともに学び、価値観や社会をアップデートしていくプログラムです。
2019年から始まり、350名以上の生徒が卒業しました。
ゲスト紹介
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70カ国周って気付いた豊かさについて
前半は喜多さんが考える「人生の豊かさ」について、主に5つのテーマに分けて話していただきました。
人生の豊かさについての定義
25歳のころから「自分にしかできないことで、世の中をもっとHAPPYに」を人生のテーマと掲げる喜多さん。だれもが「IT’S MY LIFE!」と胸を張って生きられる世の中を目指し、ご自身が立ち上げたキャリアスクールやイベント登壇の中で、人生の豊かさ=ウェルビーイングについてお話されています。
「そもそもウェルビーイングとは何だと思いますか?」
一般的に考えられているのが、心も体も持続的に良い状態であること。今この瞬間ではなく、人生の中で長く豊かな状態であることが大事だと喜多さんは主張します。
「それではあなたの人生を豊かにしてくれているものは?」
イベント参加者からは「仲間とのつながり」「サウナ後に飲むビール」など、豊かにしてくれるものは人それぞれ。共通点として目の前に見える”もの”ではなく、目には見えない”体感”が人生を豊かにしているのではないでしょうか。心と体の健康を維持することが最も重要ならば、次に重要になってくることは、そのような自分を満たしてくれる体感だと幸福論的にも考えられています。
豊かな人生を探究したきっかけ
マザー・テレサに憧れ、看護師を目指していた喜多さん。看護学校に通っていたとき、余命数ヶ月のおじいさんと話す機会がありました。
会話の中で「自分のやりたいことや幸せを大事にすればよかった」と後悔する人が多く存在することに気づき、自分の幸せの追求こそが人生の真偽だと感じたそうです。
「世界では幸せな人生、ウェルビーイングな生き方をしている人はどんな人だろう?」
実際にご自身の目で確かめるため、看護師にならずに世界一周の旅へ出かけた喜多さん。当時24歳の挑戦でした。最初の世界一周ではライフラインが整備されていないカンボジアの小さな村で学校作りのプロジェクトに参加したり、キャンピングカーを使いアメリカ大陸を横断する旅にでかけたり、これまで味わったことない経験をしたそうです。
そして、最後に旅したのが、モアイ像で有名なイースター島。「日本に帰ったら何をしよう?」と帰国後の人生について考えましたが、出てきた答えは「将来パートナーと、もう一度世界一周をしたい」。実際、結婚式を挙げた当日に空港へ向かい、旦那さんとともに念願だった世界二周目を果たしたそうです。
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「今振り返ると、旅は自分と向き合える時間がたくさんありました。『7つの習慣』にも出てくる時間管理のマトリックスでは「旅」とはどうしてもやらなければいけないことではないけれど、人生を豊かにしてくれる第2領域に属します。自分の人生について考える絶好のチャンスだと思います」
社会が大きい世の中で自分らしさを保つためには
ご自身の経験から、旅の重要性を感じた喜多さん。そんな彼女にとっての豊かさとは「IT’S MY LIFE!」と胸を張って生きられること。しかし、人生の豊かさを感じていても実現できない人が多く存在しています。一体なぜでしょうか?
働き方研究家の西村 佳哲さんが書かれた『自分をいかして生きる』では、このような図が挙げられています。
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「だれもが『IT’S MY LIFE!』と胸を張って生きられる状態になるためには、社会と自分自身の間にいる〈わたし〉がちゃんと確立していることが必要。特に自分と社会とのバランスが取れていたら、自分らしく豊かに生きられると思います」
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しかし、現実は違います。社会の渦が大きすぎて飲み込まれてしまう。「こうあるべきだ!」と社会から押し付けられ、本当の自分を表現できない状態こそが今の現状です。
「ではどうすれば社会に影響されず、自分らしく豊かに生きられるのでしょうか?」
喜多さんが豊かに生きるために大切にしているルールを3つ教えてくれました。
「まず1つ目は、日常と非日常のバランスを保つこと。普段の生活に居続けるとその世界がすべてと凝り固まった考えになってしまうので、あえて自然の中に自分の身を置きます。そうすることで自分を取り戻し、幸福度も高まると言われています」
「2つ目は、モヤモヤしたら紙に書き出すこと。最近ではモヤモヤしたら自分がより成長するチャンスだと前向きに捉えています」
「3つ目は、自分の心地良い状態をとにかくストックして身近な人に共有すること。好きなものや心地良い状態は人それぞれ違っていて、その状態は自分にしか分からない。だからこそ自分のデータとして蓄えて周りに発信することが大事です」
「逆にモヤっとしたことを共有することも同様で、最近わたしはHSS型HSP(大胆に見えるけれど実は繊細)であることを公表したのです。そうすることで以前は周りに合わせてポジティブでいる自分を強く感じていましたが、『桜子も繊細な部分があるんだね』と共感されることで気持ちが楽になりました」
これからやりたいこと
「IT’S MY LIFE!」と胸を張って生きられる世の中を目指す喜多さんの今後の展望は、自分自身が「最高!」と思える世の中にすること。「誰かと比べず、自分自身がかっこいいと思える生き方を多くの人に実現してほしい」と彼女は述べます。
豊かな生き方を送るためには
自分なりの豊かさを見つけて生きられたらと願う一方で、どうやったらそのような生き方を見つけることができるのでしょうか?日本では多くの選択肢が存在し、日々頭を悩ませている現状に理解を示しつつ、喜多さんは次のように述べます。
「少し違った観点から考えてみましょう。全世界の人口で日本という国で生まれる確率はどれくらいか、皆さんご存知ですか?」
正解は、たったの1.8%。このわずかな可能性に生まれた以上、幸せの形はきっとあるはずだと彼女は主張します。
「世界二周してみて、人それぞれが感じている幸せは違いました」
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「たとえば、写真の右側に写っている少しぽっちゃりとした女性。太っていたらビキニ着れないと思う人がいる中で、この方はおもいっきりビーチを楽しんでいますよね」
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「この写真はアフリカにいる裸族の少年。一生に一回しかお風呂に入らない生活でも、身につけるアクセサリーにこだわっているのはすてきですよね」
一生に一度の人生。こういう自分で生きたいと豊かな状態が見つけていけたら、きっと幸せなんだと喜多さんは世界をめぐって感じたそうです。
「大切なことは自分がどんな状態が1番ハッピーなのか知ること。まず一歩踏み出してみましょう。そしてPOOLOのようなコミュニティで、皆さんそれぞれの自分らしさを体現できたらとても素敵だと感じています」
トークセッション
後半は喜多さんとTABIPPOの恩田、上野による「ウェルビーイングな生き方」についてのトークセッションの模様をお送りします。
ーー亡くなる間際に、家族や友人を大事にすればよかったと思う人が多いことが驚きです。ウェルビーイングは人生の根本的なテーマだと感じました。
喜多さん:そうですね。人生の本質に気づけるのは、そのときだからかもしれませんね。逆に、病気になったおかげで幸せを気づかせてくれたと話す人もいて「健康なうちに行動しておこう」と改めて学びましたね。
このように自分の幸せについて向き合うことだけでも価値があると思っています。まさにPOOLOのコンセプト「自分も社会も豊かにする」にベストマッチ!皆さんもぜひPOOLOへ参加して、自分の幸せについて真剣に考えてもらいたいです。
ーーお話を聞いていて感じたことはウェルビーイングを考えた場合、多くの人がDoing(やること)に焦点を当てがちだと思いました。喜多さんが述べるBeing(状態)で考えるためには、どのように修正すればよいのでしょう?
喜多さん:これはキャリアスクールでも多くの生徒が悩んでいるのですが、まずは「Beingファースト、Doingセカンド」と教えています。木で例えると、葉であるスキルをどれだけ身につけていても、根幹のありたい状態がしっかりしていなくてはいけませんよね。自分のありたい姿を描くためには、確信的な思考だと思います。
ーーPOOLOのプログラムと似ていますね。わたしたちもまず最初に「自分の豊かさとは何だろう」とじっくり考える時間を設けています。参加者の中には一人でアクションを楽しむ人もいれば、仲間と一緒に活動していることが好きな人もいます。
喜多さん:素敵ですね。会社だとどうしても自分の立ち位置を考えてしまいますが、POOLOは自分を解放できる、自分らしくイキイキできる場所ですよね。
この前ふと、普段の生活で幸せであることは勇気がいることだと感じました。世の中では当たり前ではないことを選択するって結構不安を抱くと思いますが、自分がどうしてもやりたいことや踏み出すこと、その積み重ねが人生だと思うのです。小さな積み重ねですが、その行動があなたの人生を作り上げていると思うと、とても大事ですよね。
ーー自己開示をしづらい世の中だからこそ、コミュニティにいる心理的安全も生まれてきます。今のお話を聞いていて、POOLOで実践を繰り返し社会のコミュニティの輪を広げられたらと感じました。
喜多さん:その通り!先ほどお伝えした通り、日本では社会という大きな波が迫っている中で、POOLOに所属することが一歩踏み出すことだと思います。
ーーさて、質問が来ています。「喜多さんは具体的に、どのような瞬間が幸せを掴んだと感じていますか?」
喜多さん:そうですね。参考としているのが「3つのHAPPINESS」という本で、ここでは幸せについて3つの順番で定義しています。
まず1つ目がセロトニン的幸福と呼ばれ、心と体が健康な状態であることを指します。たとえば、朝日を浴びるだけでこの幸せを感じることができ、脳科学者の茂木先生も「朝日を浴びて散歩したら鬱にならない」と言っています。
2つ目がオキシトシン的幸福と呼ばれ、人とのつながりやパートナーからの愛情で感じられる幸せ。3つ目がドーパミン的幸福。成功体験や昇給などアドレナリンが放出される幸せを意味します。
ーーたしかに。土台的な幸せって最も重要ですよね。私も朝日を浴びる以外に、しっかりと睡眠をとることを大事にしています。睡眠不足の状態で「あなたにとって人生の豊かさとは?」と聞かれても答えられないです。
喜多さん:そうですね。2つ目の幸福でいうと、安心できるコミュニティに属することも、この幸せが感じられます。せめてPOOLOにいるときだけでも自分をさらけだしてもいいですよね。
ーー最後にPOOLO3期生にメッセージをお願いします!
喜多さん:人生の豊かさを追求したいのに、実感として分からない人もいると思います。たしかに、自分の知らない世界の中からでは選べません。POOLOは多様性を大事にしているコミュニティで、きっと中には「こんな価値があるんだ」と新しい気づきになるはずです。
人生を豊かにするのは目で見て分かるものではないので、ぜひこの機会を活用してあなたらしさの豊かさを見つけていただきたいです。
次回のOPEN SEMINARは12月21日!
次回のPOOLO OPEN SEMINARは、12月21日19時30分〜開催します。
清水直哉(株式会社TABIPPO代表取締役)と、恩田倫孝(POOLO学長)が、TABIPPOやPOOLOの思い描く未来や、将来に対しての想いをお話しします。
TABIPPOやPOOLOのことが気になる、これまでTABIPPOと少しでも関わったことがある、想いや理念に共感していただける人はぜひご参加ください!
▼当日の流れ
・「TABIPPOの想い、POOLOが思い描く未来」
・「POOLO3期への想い。ニューノーマルトラベラーってズバリなに?」
・POOLO卒業生とのトークセッション
・POOLOからのお知らせ
▼申し込み方法
①TABIPPO公式LINEへの登録する
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②【OPEN SEMINARに参加する】というボタンを押す
③当日のイベント参加用URLが送られてきます。これにてイベント参加申し込みは完了なので、当日、時間になりましたらそちらからご参加ください。
こちらもみなさんのご参加をお待ちしております!
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Writer:田中のどか
Editor:五月女菜穂
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