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Tabio Cotton Vol.8 紡績工場へ Part 1
お邪魔したのはTabio Cottonを糸の状態にする紡績を行っていただいている
株式会社ナイガイテキスタイル様の岐阜県にある工場。
工場は明治20年創立の内外綿株式会社にまで遡る歴史ある会社です。
大きな倉庫の中には海外から届けられた原綿が置かれてました。
圧縮された塊は、一俵でおよそ220kgあるそうです。カッチカチに固められてました。
袋から出されていたのはアメリカから届いた最高級綿の1つスーピマ綿。
しっとりと柔らかい触感でした。
届られた原綿の塊をほどいてこの機械に投入することで、「ほぐし」「種や大きな繊維片などの異物除去」が行われます。
軟らかく、ふかふかした状態に戻したのち綿をシート状に巻き取ります。敷布団のような弾力に戻ってますがまだ、綿の中は細かな葉カスや繊維が複雑に絡み合った状態です。次の工程で糸にするために綿の中の葉カスやネップを除去し繊維の向きを揃えていきます。
繊維を梳きながら1本1本分離し、葉カスやネップを除去し繊維の向きを揃えて行きます。綿花の特徴に合わせた極秘のレシピがあるそうでTabioCottonは繊維長が長いので苦労されたそうです。
ちなみに、メインの回転部分に無数の針が出ておりこの針が綿の繊維を
梳きながら葉カスやネップを削ぎ落します。最終製品の良し悪しを決める重要な機械であり、針の状態に全神経を使います。
当然、摩擦で削れて行きますので摩耗具合を見て1台1台交換します。
いやはや頭が下がります。
このような細やかな配慮やこだわりが国内紡績工場の強みであり
TabioCottonの良さを最大限に引き出していただけることにつながります。
この工程で直径4センチほどのロープの状態にまで仕上がって出てきます。
既にこの段階でも艶やコシなど綿花の特徴が表れています。
次回、Part2は完成までの工程となります。