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50kgのマグロも20cmのキタマクラも同じ命
小田原の米神漁港にカゴ釣りをしに行った際、堤防の地面にアイゴが何匹も転がっている異様な光景を目にした。しばらく観察していると一人の釣り人が釣れたアイゴを陸に放置し殺している事が分かり私はそれを咎めた。
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周りには子供もいたのでヒレに毒を持つアイゴの放置は危険だし、そもそも釣り人や人間が持つべき倫理観はどこで失われてしまったのだろうか?
私に注意された腹いせかその後もアイゴやキタマクラの放置をやめないので怒り気味にその理由を尋ねると、老人は『アイゴは磯焼けの原因を生む駆除対象魚だ!殺した方が海にいい!』という身勝手極まりない弁解で応戦してきた。
駆除はしかるべき人間が行うものであって誰もが適当に行っていいものではないし、毒魚を放置し子供達を危険に晒す事に対する解答になっていない。
つい先日、霞ヶ浦にアメリカナマズ釣りに行ったのだが、ヘラブナ釣り師によるアメリカナマズ、ダントウボウの放置が問題になっていると知った。
アメリカと中国から食用に輸入されその後日本中の生態系を壊してしまった魚の代表格だからその様な扱いをするのかも知れないが、連れて来られた魚に何の罪もないし自治体のガイドラインに則って処理をするか食べればいいではないか。
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世間の水産価値や釣り人としてのステイタスに支配され魚を選り好みし過ぎる事は命の軽視に繋がっていく。海外を旅してきた経験から特に日本人はこの傾向が強いと感じる。
私は常日頃から命を扱う趣味“釣り”を楽しむ人間はこれを忘れてはいけないと思う。
「50kgのマグロも20cmのキタマクラも同じ命」
アイゴやゴンズイ、キタマクラ、アメリカナマズ... が捨てられているのをよく見掛けるのに対し、ブリやキハダマグロが草むらに捨てられているのは見た事がない。名の通った魚は丁寧に扱い、自分の意図に合わない魚は殺してしまう... 誠にまずい精神を感じる。
意中の魚でなければリリースすればいいし、意図せず命を奪ったのであれば(エラや内臓を傷付けた)食べて弔ってあげるべきだ。それを敢えて殺すというのだからかなりの危険思考だ。
偏見はいけないがこういった事をする人は統計上、年配の方が多い。私の釣り人生で数え切れないくらいその様な光景を目にしてきたが9割以上が老齢の男性で、海や川との付き合いを正す事ができないまま年齢だけ重ねてしまった残念な人達。
私はせっかく釣りYouTubeも始めた訳だしどんな魚も同じ命だという釣り人の持つべき精神を訴え続けていきたい。命を軽視している方、本当に悔い改めて下さい。
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