トーマスと願いがかなう島【13.英国マン島🇮🇲】
英国本土とアイルランドの間、アイリッシュ海の中央部に位置するマン島。世界一危険といわれる行動バイクレースで有名だ。日本からはロンドン経由し国内線に乗り換えたどり着く。
マン島の魅力はバイクレースだけではない。100年以上前に運行を始めた蒸気機関車が走っており、それに乗るために島を訪れる観光客も多い。絵本やアニメ「きかんしゃトーマス」にそっくりの、かわいい機関車が、当時の姿そのままで走っている。
中心都市ダグラスの駅で列車に乗り込んだ。重厚でレトロ感が漂う雰囲気を味わいながら、田園風景を眺める。キャッスルタウンまでの約40分は穏やかな時間だった。
マン島ではもう一つ、印象深いことがあった。帰国日の朝、お世話になったドライバーが紙とペンを私「願い事を書いて」と言う。
ケルト神話が根付くこの島には、妖精が住んでいる」という。彼らがよく現れる橋のそばに願い事の紙を貼っておくと、願いを叶えてくれるとか。
私は迷わず「私に関わってくれている全ての人が健康で幸せで、そしていつまでも笑顔でありますように」と書いた。
その橋を渡るときは必ず「元気?」と妖精のご機嫌を伺わないと、事故に会うそうなので、行く機会がある人は注意してほしい。
※2016年9月23日✍️西日本新聞夕刊コラム
『珍国に恋して』より
こちらのコラムでマン島のことを詳しく書いています。