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火口に近づける島【6.バヌアツ🇻🇺】
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25429287/picture_pc_9900be2f57154ada701ab531a8346a22.jpeg)
南太平洋に浮かぶ83の島からなるバヌアツ。
日本からはオーストラリアのシドニーなどを経由し、24時間以上かけて首都ポートビラがあるエファテ島に着く。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25429310/picture_pc_d05ffd58083d9190cbea6fad5a36aae4.jpeg)
名所はタンナ島の「世界で一番火口に近づける」というヤスール火山だ。
エファテ島から南に80キロ、軽飛行機で約1時間。
火山にはガタガタ道を四輪駆動車で2時間以上かかる。窓から見える風景は、緑生い茂るジャングルから、火山灰が降り積もる色のない世界へ移り変わっていく。
私たちは火山に詳しい現地のガイドとともに、夜訪れた。岩だらけの足元が悪い斜面を登り、火口へ向かうと、暗闇に真っ赤な筋が花火のように舞い上がる。恐ろしいはずのその光景は、もっと見たいと言う不思議な好奇心を駆り立てる。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25429415/picture_pc_e3288f65a0b382bf5edc7e5f6cc18163.jpeg?width=1200)
小さな噴石でなく、時に直径30センチ以上の溶岩が飛んでくることもあると言う。10分ほどたち、ガイドが「今日はもう切り上げたほうがいい」と言ったその時、10メートルほど先にオレンジ色の溶岩がドスンと落ちた。
環太平洋火山帯にあるバヌアツは地震も頻繁に起き、昨年3月には大型サイクロンが直撃した。それでも明るくたくましく暮らす人々がいる。
冒険心をくすぐり、自然も人も魅力的。
「旅人が旅をやめる(居着いてしまう)島」と言われるのがよく分かった。
※2016.8.5✍️西日本新聞夕刊コラム
「珍国に恋して💕」より。
バヌアツの更に詳しい旅行記は以下のサイトでもコラム執筆しています。
https://fanfunfukuoka.aumo.jp/articles/81083