今必要なのは混乱の連鎖を止めること

私が住むマレーシアでは現在マレーシア政府により活動制限令(Movement Control Order)が発令されている。

活動制限令(Movement Control Order)

2020年3月18日から3月31日まで

世界様々な国で起きるコロナパニック。人々はものを買い占め、差別や偏見により暴力や無言の圧力が人々を苦しめている。

マレーシアで活動制限令が発令されそれがスタートしたのは昨日のことだ。さぁ、マレーシアではどうなるのだろう、私は俯瞰して世の中を見ている。

マレーシアの活動制限令と現在の状況

現在、マレーシアにでている活動制限令は一般人の外出を止めるものではない。人が多く集まる学校や集会、スポーツ施設など飲食や生活に直接関係しない施設は閉鎖ということで、生活する上で必要な水、電気、ガス、などのエネルギーはもちろん、通信輸送関係に金融機関、病院に薬局、空港や港も制限や減便はあるが開いている。生活する上で一番重要な食糧については品薄ではあるがスーパーは開いてるしレストランは店内飲食はできないが持ち帰りとデリバリーサービスの提供は行われている。

多少の不便はあるがフランスやイタリアのような状況ではない。

日本のテレビのニュースでマレーシアが活動制限！と報道されていたらしく日本の知人から連絡が入った。「遂にマレーシアでも、大変だね」と悲しそうに言われた。しかし私は全く悲観的ではない。むしろ早い時期に対応できたことを良かったと思っている。活動制限令というひとつの出来事を通して彼らとは反対の感情で受け取っているわけだ。何故同じひとつのことにこのような感情の違いが生まれるのか、それについて考えてみた。

日本の人達の反応

彼らの話しを聞いていると大丈夫なのか?とかなり暗いテンションで聞いてくる。どうやらフランスやイタリアで外出禁止令が出ているものとマレーシアも同じだと勘違いしているようだ。

何故日本の人達は悲観的なのだろうか。

マレーシアでの反応

日本の人達の感じ方とマレーシア現地での受け取り方は違うと感じている。私が感じたことが主ではあるが、こちらでは活動制限令を楽観的にポジティブな感情でとらえている人が多いのではないかと思う。

情報が人を悲観的にさせる

世界様々な国でコロナパニックが起き、そのニュースを見ては世界中の人々が不安になる。日本では一日中ワイドショーがそれを伝えている。朝から晩まで同じテーマを何度も何度も流し、テレビ映えする面白おかしく切り取られた映像は人々に偏った印象を与えているのだ。それは人の不安を誘うもので人の行動をよくない方向へと導いている。

人々を不安にさせているのはウィルスではなくテレビのニュースや情報だ。

コロナパニックで買い占めや暴力的な態度をとる人の心には強い不安があるのだろう。情報過多なこの時代、過大な報道に偏った報道、そして匿名の無責任な情報発信が人の心を混乱させてしまう。

混乱の連鎖を止めるために

混乱の連鎖をやめるためには、目にするニュースを全て鵜呑みするのではなく、不確かな情報はシャットアウトする必要がある。自分自身で必要な情報と不必要な情報を選択し、自分の頭と心に入ってくる情報の入り口を限定させる必要があるのだ。私達は今、情報を見極めるチカラを試されている。正確な情報と自分に良い影響を与えるものだけを目にすれば混乱の連鎖は止まる。

正しい情報を得ることで混乱の連鎖ではなく秩序の連鎖が生まれる

必要のない情報と関係を絶つ

フェイクニュースや匿名の無責任な情報、人の心を惑わせ私利私欲のために人をコントロールしようとしてくる悪影響パーソンとの関係をきっぱり絶つことだ。

私達に今必要なのは混乱の連鎖をやめること

混乱の連鎖を止めるには、自分を良い方向へ導いてくれる情報と人とだけ付き合えばいい。そうすれば落ち着いてとるべき行動がとれるようになり事態はよい方向へと進む。

そしてもう一つ私達に今すぐできることは、うがい、手洗い、マスク着用、検温チェックだ。自分の身を守ることは周りの大切な人を守ることに繋がる。

コロナウィルスとの戦いに必要なこと

人類は今コロナウィルスと戦っている。

この戦いは目に見えないウィルスだけでなく目に見えない悪意との戦いでもある。外的要因と心の対応、両方を健全に保つことが今最も重要なのだ。