ズルズル先延ばし・・・本当の理由(と解決策)
いつか、こんな家、出てってやる!と思って思春期を過ごしてきました。
家出て自由になったら、あれもできるこれもできる・・・
あんな自分こんな自分が実現して、夢叶って・・・
幸せになるんだーーーって。
で、実際、親元離れたらどうなったか?
夢に向かって、現実と向き合ったり、自分で舵取りをしたりっていうスキルが全くない状態で親元を離れてしまいました。
幼少期から、親の顔色を窺って暮らしてました。なので、「自分軸」が全く備わってないのに、自由ばっかり手にしてしまったのが災いしたのかもしれません。
結果・・
自由なのをいいことに、親の目が届かないのをいいことに、何かを取り戻すかのように遊びに夢中になりました。
心理的負荷となる親子関係の中で育った私は、「ここから逃げたい」というサバイバルモードの欲求以外は、我が強い割に自分がなく、自分を律する心理的スタミナがなく、当然、自由を手にしても、それを自分のものとして活かす精神的基盤ができてなかったんですね。
夢の実現を先延ばし・後回しにして、それがいつしかデフォルトになり、そのまま長ーーーーーーい時が経ち・・・いつしか、自分が何を叶えたかったのかもわからなくなってました。
単なる逃避が、そのまま何十年もライフスタイルになってました。
若い頃は、「自分は追い詰められると力を発揮する人間だ」とかって思い込んでた時期もありました。でも、近年になって、それは単に、パニック反応にすぎず、その反応に依存することで乗り切って来てたんだと理解・自覚しました。
実際、「追い詰められて力を発揮している」はずの自分が生み出したものは、仕事でも何かの準備でも約束事でも、いつも雑な仕上がりで、受け取る相手のことを考えておらず、自分の「うまくやってます」アピール満載で、恩着せがましく、独りよがりで、やり終えた後も、「やれやれ」な安堵感ばかりで、達成感なんて一度もありませんでした。
「追い詰められた自分」は、力を発揮するどころか、心身を一時的に麻痺させて「一息にやっつける」ことかしてませんでした。しかも、自分がかっこつけるために。
だから、振り返っても、いい思い出にもなってなければ、仲間もできず、(その作業や仕事に対する)学びもありませんでした。
自分でこうやって書いてて苦笑失笑です。
それでも、こうやって振り返って笑えるのが嬉しくはあります。
なぜなら、この気づきこそが、唯一、何十年もかけて、自分らしさとはどういうことなのか?とか、心理面で傷が癒えるとか、幸福感についてとかを体で学んできたという証拠なので・・・まあ、あの時期が終わってよかったです。
さて、そんな「先延ばし癖」を解決するために、ここ十数年は、「先延ばしにしない」とか「すぐやる」とかに関するヒントが掴めそうな書籍やビデオなどを、たくさんたくさん漁ってきました。
ただただ純粋に「生産性をもっとあげたい」と願って。
そこで得たヒントは、例えば、
・5秒ルール
・完璧主義をやめる
・物理的心理的に環境を調える
・無意識に働きかけて劇的に改善
・本当に向いてること、やりたいことをタイプ分析する
などなど、なかなか興味深かったです。
どれも「ほーーーー、早速やるぞーーーー」とはなるのですが、結局時間の問題で「先延ばし」という現実逃避癖に追いつかれ、仕方なく「やっつけ仕事」という麻薬に依存するわけです。
で、そんな自分を変えたくて、また次の「解決策」に飛びつくわけです。
それで10年以上です。
そうして得たヒントは無駄ではなかったです。けど、私の中で、根本原因を探るヒントと解決策がごっちゃになってたため、学んだことを実践しても、うまくいきませんでした。
ここで結論です。あ
↓私の実感から生まれた提案です↓
======================
先延ばし癖の根本理由は、恐れです。
何を恐れているのか?
「失敗」です。
何に失敗するのか?
自分が思い描く理想を実現させることに失敗する、です。
では、そもそも、なぜ理想を叶えられないことが、そんなに怖いのか?
それは、「理想が間違っている」からです。
======================
以上、私なりに「先延ばしのメカニズム」をシンプルに説明してみました。
「理想が間違っている」というのは、
「あなたらしさから生まれた理想・やりたいことではない」という意味です。
ずっと前に誰かに押し付けられた価値観からくる理想や目標かもしれません。
自分らしさではないから、今、それを体が拒否しているというサインです。
「それ」を先延ばしにする影には、こんな隠れ症状があるかもしれません。
・「うまくなきゃいけない」「上達しなければならない」という思い込み
・お金に/仕事にしなきゃ意味がないという強迫観念
・かっこよくやりたいという、無意味な虚栄心
・理想の完成図があまりにも高度
もしかすると、今やろうとしていることで、先延ばしにしてしまって悩んでいること、それ自体が、あなたにとっては、どーーーでもいいことかもしれません。
そもそも、「やりたいこと」「理想」というのが、思春期以前に、身近な誰か、自分が子供として寄りかかっていた大人によって、刷り込まれてしまったものかもしれません。
なので、私の考える「先延ばし癖」の根本原因と解決策は、以下の通りです。
根本原因=生き抜くためにやむを得ずインストールしてしまった理想と、その(偽物の)理想を叶えられないのでは?という恐れ。
解決方法
ステップ① 自分の(理想に関する)思い込みを自覚した上で、それらをバッサリ捨てる覚悟をする=自分らしく生きる覚悟をする。
ステップ② 実は好きなこと、実はどーーーーでもいいこと、実は嫌いだったことを正直に見つめて、アップデートしていく。
ステップ③ ステップ①と②を繰り返していく。
このプロセスに長けてくると、見えてくる良い兆候というのがあります。
例えば、
・失敗の可能性という不安材料だったものを、未知の可能性、または、解決すべき課題とみなすようになる。
・他のことを後回しにしても、「今これがしたい!」と熱望する対象がどんどんはっきりしてkぃて、またそのようにボルテージの頻度も上がる。
もし、こういうサインが現れない場合は、まだ、あなたの中に、アンインストールしきれていない、押し付けられた理想があって、それに支配・翻弄されているがために、心が疲れている可能性大です。
なので、生き延びるために過剰に適応してくれた、かつての自分を労ってあげてください。
気の済むまで寝たり散歩したりするのもおすすめです。
心身が回復したら、きっとステップ①に立ち返る瞬間が訪れます。
ここで、焦って「さっさとリカバーできない自分」を責めたりしてはいけません。
それこそ、「速やかにリカバーできる方が優れている」という、どーーーーーーでもいい捉われでしかありません。
あなたが、先延ばしせずに、自然と積極的に取りかかれること、
それは、必ず種の状態であなたの中に眠っています。
そして、あなたが、気づいて水をやり始めるまで、ずーーーーーーっと待っててくれてます。
なので、焦ることはないです。
そもそも、「先延ばしをやめなきゃ」って焦ることもないんです。
自分を信じて、自分らしさという宝物を、一つ一つ見つけるのを楽しんでいきましょう。
では、また次回!