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がんを見つける検査から治療ための検査へシフト

【がんを見つける検査から治療ための検査へシフト】

がんが濃厚と伝えられた日から3日後に、がんがそこに確かにあるということを見極めるための検査とがんの範囲を確かめるための検査を行うことが決定しました。

この段階では、もう先生は、がんありきでの検査の説明をしていました。がんを疑ってそれを確定していくための検査ではなく、がんの治療方法を決定してくために検査を行っていくという感じでした。

がんの範囲は、造影剤を入れMRIで検査をするそうです。

そして、どんながんが左胸にあるのかを確かめるのは、マンモトームという機械を使って行うと伝えられました。

通常、しこりの場合は、針をしこりに刺して、細胞を採取するそうです。しかし、私の場合、胸にあるのはしこりではなく石灰化したもの。つまり、針を刺す的となるしこりがありません。

そのため、通常の針より太めの針を刺し、吸引して細胞を採取する検査をするそうです。

がんを疑っての検査は不安でいっぱいですが、がんありきの検査は不安とは別のなんとも言えない心理状況になります。

治療に向けて積極的にならないといけないという感情とがんじゃないかもしれないという一部の期待を望む感情が、交互に入り乱れるというような不思議な心理です。

こういった複雑な心理は、検査意外でも度々起こることに、この時の私はまだ分かっていませんでした。


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