ハンバーグを食べて泣いた話

今夜のごはんはハンバーグだった
そのハンバーグが美味しかったから泣いた

…わけではない

ハンバーグはもちろん美味しかった

ただ泣いた原因は別にある

去年のくれ、つまり2020年の12月末日
僕は大好きだった人にフラれた

フラれたのは付き合って1年と少し。

10月の1年記念日
当日はお互いの都合がつかず、
少し遅くなったけれど
幸せいっぱいにお祝いした

…はずだった

僕の記憶が正しければ
幸せだったのだ
好きな人も幸せそうにしていた
ように記憶している

ただその2ヶ月後に別れることになる…

その原因は、多くあるのかもしれない
まず僕たちは2020年4月から
遠距離恋愛をしていた

会えるのは2ヶ月に1回くらい
しかも、僕の仕事は不定休なので
なかなか休みが分からず
会える予定だった日に会えないこともあった

また生活習慣も合わなかった
僕が朝型で
好きな人は夜型の生活を送る日々
電話もなかなか出来ないのが現実

そして、好きな人は就活や課題に追われ
僕は仕事のプレッシャーに押し潰されていた
12月。

好きな人は、
僕のことを好きかどうか分からないと言った
きっと、倦怠期なのだ

そういう会話をしたと思う

その日、僕は倦怠期について調べた

僕は気になることがあると
すぐに調べる、そして結構徹底的に調べるタイプ

ラフな情報源としてYouTubeやブログ
本…意外と色々な情報が集まって

あぁ、そうか
倦怠期は脳が慣れてしまったから起こるのか
焦らずに時が経つのを待てば良いんだ

調べた僕はそういう結論に至った。

だが、違った。

そもそも、倦怠期を打ち明けられる前に
僕はInstagramのストーリーでヤラカシている

「もう無理だ
これ以上は一緒にいることができない」

そんな内容のことを書いてしまったのだ

好きだったけど、
好きだったがゆえに
連絡がなかなか来ない
悩みも打ち明けられない
コミュニケーションが取れない

そんな日々にうんざりしていて
思わず、ストーリーに投稿してしまった。

そして、結局別れることになる…

お互い
しなければいけないこと、
したいことがあるので、
このまま遠距離恋愛を続けても
ずっと遠距離恋愛のまま。
近づくこともない

そういう状態だったのが
一番の原因だったのかもしれない

遠距離恋愛は目標が大事というが、
次会える目標も、もっと先の一緒に暮らせる
という目標も大切なんだ

話をハンバーグに戻そう

なぜ、僕は今夜
ハンバーグを食べて泣いたのか

今夜のハンバーグは
ゆずポンと大根おろしのハンバーグ

好きな人は、大根おろしが好きだった。

好きな人と一緒にハンバーグを
作ったことがあるのだ。

その時も、おろしとポン酢で食べた
特性のソースも作ったっけ?

とにかく、
不意にハンバーグを食べたら
そんな記憶が蘇ってきて
好きな人が好きだったものを思い出した

まだ好きが残っているなって。

ハンバーグを食べたことで
沢山の思い出が想起された。

楽しかったこと、一緒にしたこと…
一緒に食べたごはん
一緒に行った場所…
沢山の思い出によって、
僕はハンバーグを食べて泣いた。

ハンバーグは思い出のトリガーだった。

そして、
さらに追い打ちをかけるかのように
好きな人から連絡が来てしまった

ストーリーに上げた内容が悪かった
思い出を1つ上げてしまった

好きな人から連絡が来てしまったのだ

今、僕の脳は完全にハイジャックされている。

今日のウィルパワーは使い果たしている
正しい判断など出来ない

僕は、好きな人の記憶を圧縮して
しまうつもりだったのに。

今日だけで
思い出は大きくて、しまうのは難しいものになってしまった…

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