最近の旅のスタイル
旅人にはそれぞれ旅行スタイルがあり、その人によってももちろん違うだろう。
僕の旅のスタイルは旅を重ねるごとに変わってきて、最近では観光よりも現地の人との関わりを重視するようになった。
今回はパラグアイに着くまでの時間が決まっていて、役割三ヶ月弱しか旅は出来なかったが、割かし満足のいく旅になった。
基本僕の旅は最終目的地が決まっていて、期間も決まっている。
もともと目的地が決まっていて、そこに着くまでをなるべく陸路で行って色んなところを巡りながら最終目的地に向かっていく感じだ。
僕としては期間も何も決めずに気の向くままに放浪してみたいが、毎回せわしなく動き回っている。
最近はお金があまりいらない旅にシフトしており、宿泊には主にカウチサーフィンを利用してホストの自宅に無料で泊めさせてもらっている。
カウチサーフィンというのは、旅行者を無料で泊まらせてあげたい一般のホストと、無料で泊まらせてもらいたいカウチサーファーをマッチさせるアプリだ。
アプリを通して直接やりとりしなければならず、お金が発生してないため、完全に善意に任せることになるので、なかなかやりとりがスムーズにいかず大変なこともある。
今は世界中に安価なゲストハウスがあり、宿泊費も安く、色々な旅行者とも知り合えるが、カウチサーフィンにはまた一味違った魅力がある。
カウチというくらいだから床に寝たり、ソファーに寝たりするイメージだが、実際には個室をあてがってくれることも多いし、ご飯も振る舞ってくれることも多々あった。
また、お礼になにかしろのお手伝いなんかをするのが暗黙の了解だが、実際には何の見返りも求めてこず、むしろ何もしないでくれと言われることのほうが多かった。
夜には飲みにいったりすることもあるし、その土地のカウチサーフィンメンバーが主催するパーティーなんかに参加することもあった。
ホスト側もさまざまな理由で旅人を受け入れていて、基本は旅が好きな人が多く、旅の話をしたいからホストをやってる人や、独身で毎日刺激がないから全く違う国から来た旅人を受け入れて刺激を得たい人や、自分が旅したときに受けた恩をまた他の旅人に還元したいという人もいた。
このグローバル社会においていかに他文化に興味を持っている人が多いかをカウチサーフィンを通じて実感した。
旅といえば食費、移動費、そして宿泊費が主な出費となるが、カウチサーフィンではその宿泊費が無料となり、宿泊費が浮くとだいぶ旅も楽になり、更に地元の友達も出来て一石二鳥だ。
物価の高いアメリカには今回二週間ほどいたが、ほとんど移動日しかかからず、二週間の滞在で約2万円くらいしかかからなかった。
また、僕も日本に居るときは積極的にカウチサーファーの受け入れをしており、いまでも付き合いがある旅人もいる。
直接やりとりをしなければいけなかったり、安全面での心配もあるだろうが、まずはやってみたらまた旅の新しい面白さに出会えるかもしれない。
僕は今まで約30人のホストにお世話になったが、一度としてトラブルが起きたことはない。
カウチサーフィンにはレファレンスといってホストに対するカウチサーファーからの評価があるので、レファレンスが多くついていて、評価も高い人のところに行けばそうそう危ない目に遭うことはないだろう。
カウチサーフィンを使うと旅の可能性がぐっと広がるので、旅人には是非おすすめしたい。