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結婚指輪完成!指輪とディズニーシーの旅22.06
主夫が旅するには妻に稼いでもらえるよう、妻を支えることに生きる。
ども、旅紐夫こーじです。
この年の一月にひょんなことから作ることが決まった結婚指輪。スタッフさんと何度もやり取りを重ねてデザインを決め、四ヶ月ほどかけてようやく完成したと連絡をもらいました。
今回は、結婚指輪を受け取りに行くついでに、ディズニーシーへ遊びに行きます。
さて、ここからは実体験を元にしたフィクションとしてお楽しみください。
ーーー主な登場人物ーーー
こーじ・・・筆者
女神ちゃん・・・妻
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人生初の体験!
一月に訪れた東京は表参道にあるSORAにて、軽い相談はずが、指輪の購入を決めたこーじの元に、完成の連絡が来たのは、六月四日のことだった。一月からデザインの打ち合わせを事細かに行い、デザインが決定したのは実に四月のこと。そこから二ヶ月かけて職人による細かな作業が行われ、ようやく完成となった。
自分たちでデザインした指輪は、どんな仕上がりなのか。期待に胸を膨らませ、二人は約一週間後の六月十日に受け取りの約束をした。
迎えた六月十日。夕方の来店予約に合わせて家を出た二人。四時間以上かけて、ようやく表参道に到着。前回のようなことにはならないと思うが、なるべく店舗近くの駐車場に止め、店舗へ向かった。
オリジナルの結婚指輪!
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指輪を見た二人は、喜びと緻密さへの驚きとでとても嬉しそうだった。虹色に輝くデザインは、SORAで作りたいと決めた要因だった。三ヶ月かけて考えたデザインもそのまま彫られている。まさに職人技である。
お互いの指に指輪をはめ、二人は嬉々揚々とSORAを後にする。
思い付きで行くのが旅
車に戻り、駐車場から出発する二人。だが、この後の予定も目的地もなかった。
「さて、どうしましょう?」とこーじが尋ねる。
「そうですね。ディズニーに行きたいです」と女神ちゃんが答えた。
「え?ディズニーに行くんですか?」こーじは驚いた。もちろん、宿の予約などもしていない。
「はい。行きたいです」
ということで、適当な場所に車を止めて、まずは宿を探すことに。なるべくディズニー近郊で探したところ、金曜日ながらもなんとか空いてるホテルが見つかった。
「空いてるとこあったんで、予約しました。とりあえず千葉に向かいましょう」と、車を一路千葉県へと走らせることに。
千葉に着く頃にはすっかり日も暮れていた。
とりあえず晩御飯をということで、途中で見つけたご当地の回転寿司に入ることにした二人。
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美味しいお寿司とデザートでお腹を満たした後、予約した三井ガーデンホテルプラナ東京ベイへと向かう。
ほどなくしてホテルに着いた二人はチェックインを済ませて、部屋へと向かうことに。ディズニーのパートナーホテルなので、誂えはディズニー感満載である。
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子どもが喜びそうな誂えではあるが、実のところ大人の方がテンションも上がる。ディズニーやUSJってそういうところ。
ディズニー好きな女神ちゃんはもちろんのことだが、実はこーじもワクワクしていた。
なぜなら、人生初のディズニーだからだ。この世に生を受けてから四十年間、一度たりとてランドもシーも行ったことはなかった。
今宵は楽しい夢が見れそうだ。なんて夢の国を想像しながら、二人はひと足先に夢の中へと旅立った。
やって来ました!ディズニーシー!
翌朝はもちろん開場前から並ぶ女神ちゃんとこーじ。果たして夢の国と呼ばれる場所がどんなところなのか?こーじはワクワクしながらも、そこへ向かう人の多さに驚きもした。コロナの影はもはや完全に消え失せたようだ。
開場され入園した二人はまず、荷物を預けた足でショップへ向かう。カチューシャを買うためだ。これはある意味夢の国の礼儀のようなものだが、こーじはそういった装飾品をこれまで買ったことはなかった。
はしゃいでる感じの自分が恥ずかしい。ただそれだけの理由でこれまで避けてきた道だが、女神ちゃんといると不思議とそういった照れはなく、楽しみたい自分を優先できた。
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観るもの全てが初めてなので、どこに行っても、何を観てもこーじはワクワクした。
アトラクションの待ち時間さえ、そこにある飾りの一つ一つを眺め、その度に感心と高揚で、心が湧いた。
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それが何かはわからない飾りも多いが、その造形が心を躍らせる。これが人に夢を与えるということかと思い知らされていた。
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やがて日も暮れると、辺りはライトアップでより夢の国の雰囲気を味合わせる。その全てにまさに夢見心地な気分のまま時を過ごしていた。
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だけど、夢には終わりが必ずやってくる。
夢の国を一歩出れば、余韻こそあれど、その瞬間から現実に戻らなくてはならない。
だからこそ、人はまた夢の国へと足を向けるのだろう。
なるほどどうして、リピーター数が多い理由をこーじは知った。
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夢の国を出て現実へと戻った二人。だが、今宵はこのまま帰るわけではなかった。歩き疲れたこともあって、どこかに泊まり、明日帰る。
そのお陰で、夢の国の余韻に少しだけ長く浸ることができた。
静岡を無視して帰れない
翌日、御殿場のホテルを出た二人は、そのままさわやかに向かった。静岡に寄らずに帰ることはなかなかに難しい。
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さわやかを食べるためだけに弾丸で来ることもあるほどに、ここのハンバーグはいつ食べても美味い。何度でも言おう。これは肉の塊だ。
結婚指輪の受け取り、夢の国への初訪問、肉の塊ことさわやかと、三日間を通して旅を満喫した帰路は、珍しく日が暮れる前だった。
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帰宅後、改めて指輪を眺めると、その出来栄えに満足する。この緻密さは素晴らしい。他の誰とも異なるオリジナル。自分たち二人以外には価値もわからない唯一無二さ故のオリジナルである。
重ねた指輪を眺めながら、こーじは心に刻んだ。
この指輪を一生大切に身に付け、誰しもが迎えるその時まで女神ちゃんと幸せな日々を過ごそうと。
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