#60 最強の愛とユーモア、映画『ジョジョ・ラビット』
聞いたことなかったのですが評価がとても高かった映画『ジョジョラビット』を口コミを信じて観てみることにしましたが、これが大正解でした。
戦争映画なのに明るく可愛らしい映像
ウェス・アンダーソン監督作品かと思うくらい明かるい色彩や雰囲気が似ていて驚きましたが、監督はタイカ・ワイティティという方。
登場人物のファッションも可愛く、コメディ的に撮られている作品ですが、首吊り処刑のシーンや激しい銃撃戦などが時折ぶっ込まれてくるので、そのギャップからより戦争の恐ろしさを感じました。
魅力的なキャラクター達
主人公、主人公の親友、ユダヤ人の少女、大尉、この出てくるキャラクターがみんなとても魅力的です。みんな強さと優しさ、そして何よりユーモアを持ち合わせています。スカーレットヨハンソン演じる主人公の母親が特に大好きです。
印象深いセリフ
主人公の友人がさらっと言った言葉。
ユダヤ人は恐ろしい、醜いと教えられてきたからこそ出た子供らしい素直な感想だけど真理だよなと思った。アーリア人だってユダヤ人だって同じ人間なのである。
自分はナチスだと言う主人公に対しユダヤ人の少女が言った言葉。
まだ10歳の子供にとってはナチスは悪を倒すカッコいいヒーロー、ナチスは強くて格好良い、ただ純粋にそれだけだっただと思う。
純粋だからこそ大人によって思想が植え付けられる残酷さを感じた。
お前の住処を描けと言った主人公に、主人公の似顔絵を描いて渡したユダヤ人の少女が言ったセリフ。
これは粋すぎて惚れます…。
最後に
こんな温かく泣ける戦争映画があるんだな…とても良かった、私お気に入りの一本になりました。
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