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【さいたま国際芸術祭】全てが疑わしく思えてくる…異次元体験してきました
こんにちは。TABIFLEEEEEK運営のsumikaです。
みなさんにとっての旅の魅力ってなんですか?私は旅は異物との出会いが最も魅力だと思っていまして、快・不快問わず普段の生活には現れない慣れ親しんだものではないものと相対した場面でざらつきを感じる瞬間が好きだったりします。
旅先のスーパーで現地特有の商品を見るとわくわくしたり、意味はわからない現地の言葉を聞いていると楽しくなったり、知らない文化に触れて頭が?で埋まったりしたときに感じるあの感覚です。
先日さいたま国際芸術祭でこの感覚を味わってきました。ここではざらざらを感じる瞬間が絶え間なくやってくる非日常体験が満載です。静かな展示ですが非常に刺激的で余韻がのこりました。芸術が好きな方も、特にそうではない方も是非お読みいただけると嬉しいです。
リミナルスペースという言葉をご存じでしょうか。SNSでは「この芸術祭はリミナルスペース好きに刺さる!」と話題になっており、リミスぺ好きの私はこりゃ行かないでいられるかと大宮へ舞い降りたわけです。
リミナルスペース (Liminal Space) とは、インターネット上で、簡素で不気味、超現実的な空間をいうインターネット・ミーム。
なんだか違和感をおぼえる景色が特徴です。不安な感じと安らぎが同居するような…。興味がある方はこちらのページもご覧になってみてください↓ 好きかもと思えた方は恐らく120%楽しめる催しだと思います!
会場はJR大宮駅から徒歩15分ほど歩いたところにある旧市民会館おおみや。
この芸術祭のディレクションを務めているのは現代アートチーム目[mé]さんです。会場では参加アーティストによるライブやパフォーマンス、映像上映が行われたり、各展示室で写真作品、彫刻作品などが展開されています。
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通常の美術展だと展示とそれ以外の境界線ははっきりしていて、作品のタイトルや解説が併記されているものが多いですよね。ですがこのさいたま国際芸術祭の展示にはそういったものはありません。どれが展示作品なのか、目の前のこれはアートなのかそうではないのか、だんだんわからなくなってくるのです…。
この曖昧になる感覚を引き起こしているのは「スケーパー」とよばれる存在。スケーパーとは目[mé]による造語です。パフォーマーや展示とそうでないものの境界が曖昧になる仕掛けなんだそう。これによって見るもの全てが 怪 し く 見 え て く る …。
これは誰かが意図的に作ったのか?たまたまここにあるのか?そういった区別がつかない存在がスケーパーです。
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会場内にはちょっとした違和感が生じるような物や人がそこかしこに点在しているのですが、それらが意図して作られたものなのかそうでないのか確認する術はないのです。全て見る人にゆだねられているんです。
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要領を得ない話をし続ける女性の声が聞こえてきました
この人は仕込み(スケーパー)なのか、そうじゃないのか。
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お掃除している人に見えなくなってくる不思議
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タイトルがついていない物体や人が無数に存在しています。
これは意図されたものかそうではないのか、誰にもわからない…。
展示なのか自然なのか、作為か無作為か、現実なのか虚構なのか。
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だんだんすれ違う人も作為的な存在なのではないかと疑心暗鬼になってきます
恐らく私自身も誰かの目からはスケーパー
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だんだん夢を見ているような感覚になってきます。
ただのガムテープの剥がし忘れのように見えるけど、意味があるんじゃと思って見てしまうともう目が離せなくなるこの感覚。目に入る物すべてを疑ってみるようになっていき、不思議な感覚におぼれていきます。
入口が3つ、順路表示もほとんどなく、どう巡ればよいかちょっとわかりにくいですがこれも感覚が曖昧になるための仕掛けなんじゃないかと思います。
チケットを購入した後係の方にどこから見ていくものなのか聞いてしまいましたが、これは今思うと野暮極まりない行為でした。
ここではどう巡りどう見るのかということを他者に仰ぐことは求められていないんだと感じます。アートとされたものを解説通り見ていくという視点は本来求められていないのかもしれません…。
開期は12/10㈰まで!あと一週間も無いのですが興味がある方はぜひ体験してほしいです。
TABIFLEEEEEKでは部活動も活発に活動中!アート部ではアート好きメンバーとこんな話もできちゃいます。
興味ある方はぜひご入会ください〜お待ちしています!
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